カメムシが家の中に!原因・対策とおすすめの駆除方法について説明します
公開日:2023.7.18 更新日:2024.10.24
毎年7月に入ると、家の中にカメムシが侵入してきて不快に感じることがあります。
なぜカメムシが家の中に入ってくるのか、その原因と対策について説明します。
また、悪臭を出さずに駆除する方法や悪臭がついてしまったときの除去の仕方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
毎年7月に入ると、家の中にカメムシが侵入してきて不快に感じることがあります。
なぜカメムシが家の中に入ってくるのか、その原因と対策について説明します。
また、悪臭を出さずに駆除する方法や悪臭がついてしまったときの除去の仕方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
強烈で嫌な匂いを放つカメムシは、家の中にいると本当に厄介です。
特に秋から冬にかけての寒くなる時期に家の中に入ってくることが多く、カメムシの存在に頭を悩ませている方も少なくありません。
では、なぜ秋から冬に見かけることが増えるのでしょうか。
ほとんどの昆虫は、卵や幼虫で越冬します。そんな中カメムシは、成虫で冬を越す数少ない昆虫として知られているのです。
秋に卵から孵化したカメムシはすぐ成虫になり、外であれば木の割れ目などに身を隠して越冬します。
ですが、やはり家の中の暖かさには敵いません。
越冬場所を求めてさまよった結果、最も暖かい家の中へと侵入するのです。
カメムシの習性としてさらに厄介なのが、「冬眠」ではなく「越冬」するということです。
冬眠とは冬のほとんどを寝て過ごすことをいい、寒い時期にはほとんど目にすることがなくなります。対して越冬は冬を静かに過ごすことで、必要があれば活動することもあるのです。
越冬スタイルのカメムシは何もなければ静かに過ごしますが、何らかの拍子で活動することは十分あり得ます。
冬であっても身の危険を感じると強烈な悪臭を放つため、季節を問わず害虫になりうるのです。
また、暖かい室内では活発に動くケースも十分あります。
カメムシは自然の多い場所に多く生息しているため、近くに山や林がある住宅は注意が必要です。
強烈な匂いで厄介なカメムシ、家への侵入は徹底的に防ぎたいものです。
カメムシが侵入する原因は、大きく3つあります。
・外に干した洗濯物に付着する
カメムシが住宅内に侵入する大きな原因のひとつが、外干しした洗濯物への付着です。洗濯物をそのまま室内に取り込むことで、いとも簡単に侵入を許してしまうのです。
カメムシは暖かい場所を好む生き物で、太陽の光によって温められた洗濯物はカメムシにとって最高の居場所となります。
また、白いものに集まるという習性を持っているため、白いシャツなども要注意です。
・窓や網戸の隙間から侵入する
カメムシは、2ミリほどの隙間があれば通り抜けてしまいます。そのため、窓や網戸、ドアなどにちょっとでも隙間があれば侵入は簡単です。
特に、網戸は経年劣化とともに隙間が生じやすく、カメムシにとっては「絶好の通り抜けポイント」とも言えるでしょう。
日当たりの良い窓に設置した網戸は、特に注意が必要です。
・エアコン室外機のホースから侵入
エアコンの室外機には、排水するためのホースが付いています。筒状のホースは中が空洞になっており、ほんのわずかな隙間でも通り抜けられるカメムシにとって侵入は難しくありません。
一度家に入ってしまったら厄介なカメムシは、できるだけ家に入れないことが大切です。
カメムシの侵入を防止するため、以下のことに注意しましょう。
・洗濯物を部屋干しにする
太陽によって温まっている洗濯物にはカメムシが付きやすく、そのまま取り込むことで簡単に侵入してしまいます。
洗濯物を取り込む際にチェックするという方法もありますが、うっかり忘れてしまったり、見逃したりしてしまう可能性もあるため、確実に侵入を防ぐなら部屋干しがおすすめです。
最近では浴室乾燥機やサンルーム付きの住宅も多くなっており、部屋干ししやすい環境の方も増えているのではないでしょうか。
設備をフル活用して、カメムシの侵入を防止しましょう。
・隙間をなくす
前述の通り、カメムシは、2ミリほどの隙間があれば侵入できます。
網戸やドアに少しでも隙間を見つけたら、テープなどで徹底的に塞いでおくと安心でしょう。
・ミントを使う
カメムシを予防するには、ミント系のハーブを利用するのがおすすめです。
窓やドアなど、侵入経路になりやすそうな場所があればミントの苗を植えると効果が期待できます。
「苗を植える場所がない」という場合は、薄めたハッカ油を散布するという方法も効果的です。
・忌避剤を使う
確実に侵入を防止したいなら、忌避剤の使用がおすすめです。
忌避剤はカメムシのほか様々な害虫に効き目があるため、まとめて侵入を防ぐことができます。
網戸に吹き付けるタイプや、1回のスプレーで約1ヶ月効果が続くものなど様々な忌避剤がありますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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色々な対策をしてもカメムシが家の中に入ってきた場合、自分で駆除することになります。
ですが、失敗してしまった場合嫌な匂いがそこら中に漂ってしまうため、少し注意しないといけません。
カメムシ駆除におすすめの方法は、以下の通りです。
・殺虫スプレーを使う
「生きているカメムシにできるだけ触れたくない」という方におすすめなのが、殺虫スプレーです。
できるだけ効果の高いカメムシ専用の殺虫スプレーを使いましょう。
直接スプレーすれば、生きているカメムシに触れず駆除できます。
窓際やドアの隙間などにスプレーすれば、見えないカメムシにも効果的です。
・ガムテープを使う
自分の手で駆除することに抵抗がないなら、ガムテープを使う方法が最も手軽です。
素手でそのまま捕まえてしまうと、あの強烈な悪臭が手に付いてしまうためおすすめできません。
ガムテープを使ったやり方はとても簡単です。
粘着面をカメムシにくっつけて、そのままパタンと閉じてしまいましょう。
こうすることで、嫌な匂いが立ちこめることなくカメムシを駆除できます。
・掃除機で吸い込むのはNG
一見手軽に思える掃除機ですが、カメムシを吸ってしまうと排気口から強烈な悪臭が発生してしまいます。
もしもカメムシを家で見つけてしまったら、殺虫スプレーかガムテープで退治しましょう。
カメムシに触れると、手や服に嫌な匂いがこびり付いてしまいます。
カメムシが放出するのは「トランス-2-ヘキサノール」という青臭い匂いで、トマトやキュウリなどにも含まれています。
この成分は水に溶けにくい性質を持っており、水やハンドソープで洗っただけではなかなか取ることができません。
手に付いた匂いを落としたい場合には、以下のような方法がおすすめです。
・オリーブオイルを使う
カメムシの匂いの成分は油に溶けやすいため、オリーブオイルなどの油を使って落とすのが効果的です。
まずはオイルを手に数滴垂らし、しっかりとこすります。オイルが馴染んできたら、ハンドソープで洗い流してください。
オリーブオイルのほか、サラダ油やクレンジングオイルでも代用可能です。
・食器用洗剤で洗う
食器用洗剤には界面活性剤が入っており、油を落としたい時に効果的です。
普通の石鹸を使うよりも効率的に匂いが落とせるため、まずは食器用洗剤を使い、その後通常のハンドソープや石鹸で洗うとよいでしょう。
衣類に匂いが付いてしまった場合も、以下のような方法で落とすことができます。
・界面活性剤が入った洗濯洗剤で洗う
食器用洗剤がよく落ちるのと同様、界面活性剤が入った洗濯洗剤で洗っても匂いが落ちやすくなります。
匂いが強い場合は、洗剤を入れたぬるま湯につけおきするのも効果的でしょう。
・スチームアイロンを当てる
トランス-2-ヘキサノールは、熱を加えると気体になりやすい揮発性の物質でもあります。そのため、スチームアイロンを当てて熱を加えることで匂いを消すことができます。