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台風が来た時に雨戸がない場合は? 具体的な対策や雨戸の設置費用について解説します

公開日:2022.12.15 更新日:2024.4.16
台風が来た時に雨戸がない場合は? 具体的な対策や雨戸の設置費用について解説します

近年は台風の被害が多く、これまであまり被害に見舞われなかった地域でも強風によって窓ガラスが割れるなどの影響を受けています。
そんな時に活躍するのが雨戸ですが、雨戸がない家庭も多いと思います。

そこで今回は台風時に雨戸がない場合の対策について解説します。
また、雨戸の設置費用についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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1.台風時に雨戸は必要ない?

住宅のつくりによっては必要ない場合も。

閉じられた雨戸の写真

雨や台風から守ってくれる雨戸でも住宅によっては必要ないこともあります。
例えばマンションのような集合住宅の場合、以下の理由で設置されていないことが多いです。

・建物の許容重量を超えてしまう
建築基準法により、住宅によって許容できる重量が定められています。
一戸建て住宅であれば雨戸が1~2箇所設けられているだけなので、重量に関しては特に問題はありません。
しかし、マンションやアパートのような集合住宅で各家庭に1箇所ずつ雨戸を設置してしまいますと、大変な重量になってしまいます。

・強風で飛ばされる危険性がある
またマンションでは強風で飛ばされる恐れがあることから、雨戸が設置されていないことが多いです。
万が一雨戸が台風で吹き飛んでしまえば、付近の部屋に住んでいる人に被害を与える可能性があります。
マンションでは雨戸の代わりとして強風に耐えられる複層ガラスが採用されていて、これが雨戸の代わりとして部屋を守ってくれます。

・避難経路をふさぐ
もし集合住宅に雨戸を設けようとすると、バルコニー側に設置することになります。その場合、火災で避難しなければならないときに邪魔になる可能性があります。
内側の火災から避難するために、集合住宅では避難場所を塞いではいけないことになっています。

2.台風時に雨戸があるメリット

主なメリット

雨戸が設置されている窓の写真

そんな雨戸には取り付けることで、さまざまなメリットが得られます。もし自宅に取り付け可能であれば検討してみるといいでしょう。

・強風から守ってくれる
雨戸がある最大のメリットは強風から守ってくれること。近年の大型化した台風では雨戸があるのとないのとでは違います。
風が強く吹いていると、外からさまざまな飛来物が窓ガラスに飛んでくることがあります。もしそれで窓ガラスが割れてしまえば、ガラスが飛散するだけではなく、雨も入り込んでしまいます。

・通気性を向上させる
雨戸は外の新鮮な空気を室内に入れてくれるので、遮熱効果があります。
また、雨戸は窓をしっかりと閉じることによって、太陽から降り注がれる日差しをさえぎることもできます。

・防音効果がある
雨戸には防音効果もあります。
例えば自宅の近所で工事が行われていてうるさい時、雨戸を締めておくことで騒音を軽減させることができます。
また、夜に外がうるさいと感じた際も、雨戸を締めておくことで音を和らげられます。

・防犯効果がある
雨戸で見逃せないのが防犯効果。多くの空き巣被害では自宅の窓ガラスを割って、侵入してくるパターンが見られます。
雨戸を設置しておけば自宅への侵入に手間取り、犯行をあきらめてくれる可能性が高くなります。

3.雨戸がない場合の台風対策

主な台風対策

飛散防止フィルムが貼られている窓の絵

強風対策として大いに役に立つ雨戸。しかし、すでに台風が近くまできている等の事情で、雨戸を取り付ける時間がないという方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは雨戸がない場合の台風対策についてご紹介します。

・窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る
飛散防止フィルムとは、台風によって窓ガラスを割れにくくしてくれる便利なグッズ。あらかじめフィルムを貼っておくことで、台風の衝撃で窓ガラスが割れても破片が飛び散りにくくなります。

この防止フィルムはホームセンターやインターネット通販などで気軽に購入することができます。商品には取り扱いに関する説明が掲載されていますので、よく読んで使用しましょう。

・シャッターを閉めておく
もし窓ガラスにシャッターが付いているのであれば、台風が来る前に閉めておくようにしましょう。シャッターを閉めておくだけで雨風の侵入を防ぐことができます。

・段ボールを貼り付ける
台風が接近するまでに時間がない場合は応急処置として段ボールを張り付けておくのもおすすめ。
貼り付けるのであればなるべく外枠に貼っておくと安心です。もし外枠に貼る時間もないという場合は内枠でも大丈夫です。
段ボールによって風圧で窓ガラスが割れる際に破片をキャッチすることができます。

4.台風で窓ガラスが割れてしまったら

窓ガラスが割れた際の対処法

穴が開いた窓ガラスの写真

台風が到来している中で雨戸がないと窓ガラスが割れるリスクがあります。
ここではもし割れてしまった場合の対処方法をご紹介します。

・窓ガラス周辺を掃除する
窓ガラスが割れた際にやっておくべきことは、周辺の掃除。この時ご家族が割れたガラス片でケガをすることがないように、現場周辺には近づけさせないようにしましょう。

まず軍手を使って割れた大きなガラス片を拾っていきます。ガラス片は新聞紙でくるんでおき、処分しやすいように段ボールに入れておきましょう。

その次にほうきやちりとりを使って小さなガラスの破片を掃除していきます。こちらも集めたら、段ボールに入れておきます。
なおより細かいガラス片を集める場合は、掃除機を使って吸い取ります。

ガラス片を回収したら、段ボール箱を燃えないゴミの日に捨てておきます。
処分されるガラス片については段ボール箱に割れ物注意もしくはガラス注意と記載します。

・窓の応急処置を行う
雨風や外からの飛来物が入ってこないように、窓枠に応急処置を施します。
対処方法としては窓枠ぴったり段ボールを張り付け、それを養生テープやガムテープを使って固定していきます。
テープを張る際は隙間ができないように、きちんと窓枠全体を覆いましょう。

5.雨戸の設置費用

具体的な費用相場

雨戸が設置されている窓の写真

台風対策はもちろん、防犯にも効果的な雨戸。これから設置を考えている方に主な雨戸の種類と設置費用をご紹介します。

・単板引き違い雨戸
日本では一番多い雨戸であり、左右に移動させ開閉する構造になっています。また雨戸の収納用として戸袋が設けられています。
設置費用は30,000~50,000円

・ルーバー式雨戸
外に取り付けるタイプの雨戸で、おしゃれなデザインで人気です。ルーバー(羽板)を上下に開閉しておくことで、室内の風通しを良くしてくれます。
設置費用は40,000~60,000円

これ以外にも業者が現場まで来るための出張費用や古い雨戸の処分費用などが別途加算されます。

このように何かとお金のかかる雨戸工事ですが、業者の無料見積もりを活用することで、費用を安く抑えることが可能です。
提示される見積もりには具体的な作業内容とその費用が掲載されていますので、作業が終わってから不要なオプション料金を請求させる心配はありません。
工事費用が高いほど、費用の相場を知っておくことは重要です。
提示された料金の見積もりに納得がいかなければ、その場で依頼をお断りすることも可能です。

少なくとも3社以上から見積もりをとっておいて、それを比較することで、お住まいの地域で最もお得な業者を探すことができます。

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