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シバンムシを駆除する方法とは?大量発生させないための予防方法もあわせて解説

公開日:2024.10.31
シバンムシを駆除する方法とは?大量発生させないための予防方法もあわせて解説

家の中で茶色い小さなゴマみたいな虫を見かけたら、それは「シバンムシ」かもしれません。
シバンムシが家の中に発生することで、食品や家具に被害を及ぼすことがあります。また、シバンムシ自体は人体に大きな影響は与えませんが、シバンムシに寄生するシバンムシアリガタバチに刺されると皮膚炎などを引き起こすため、見かけたら早期に駆除する必要があります。
さらに、シバンムシは繁殖力が高いので、放置するとあっという間に大量発生してしまうので注意しましょう。

この記事では、シバンムシを駆除する方法や発生を予防する方法を紹介します。

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1.シバンムシとは?

シバンムシの生態について

タバコシバンムシのイラスト

シバンムシとは鞘翅目シバンムシ科に属する甲虫の総称です。
体の大きさは1.5〜3ミリメートル程度と小さく、ゴマのような見た目をしています。色は赤褐でよく見ると黄色の短毛で全身を覆っています。

シバンムシは漢字では「死番虫」と書き、命名された由来は、求愛行動の際に発するコチコチと聞こえる音と、死神が持つ時計の音が似ている点にあります。

シバンムシは、高温多湿の環境で発生する害虫で、一般的に4〜10月に出現します。ただし、冬場になっても暖房のある部屋であれば発生する可能性があります。

成虫の寿命は約10〜25日と短いのにもかかわらず大量発生するのは、ス1匹あたり50~100個ほどの卵を産む繁殖力の強さがあるからです。

乾燥した植物性のものを好み、乾麺や菓子、穀類、ペットフード、漢方薬などの食品のほか、植物、畳、壁紙、タバコなどにも発生し、被害を及ぼすことが多いです。

■シバンムシによる被害


シバンムシは噛む力が非常に強いため、加工食品の包装に穴を空けて中に侵入することがあります。
シバンムシ自体に病原体を媒介した事例は報告されていませんが、食品の中にシバンムシがいるのを見つけると食べる気持ちを失うでしょう。

さらに、畳の中で成長するシバンムシの幼虫にはシバンムシアリガタバチが寄生し、このハチが人を刺すことがあるため、シバンムシを発見した際は早めの駆除が重要です。

2.シバンムシが発生する原因

家の中にはシバンムシを引き寄せる様々な要素がある

木箱入り・そうめんの束の写真

家の中でシバンムシが発生してしまった場合は、まずシバンムシのエサとなるものがないかを確認しましょう。
シバンムシは乾燥した自然素材のものを好み、パスタや小麦粉などの食品だけでなく、畳や和紙、皮革、建材、家具、仏具などもその対象になります。
ビニールや紙袋なども食い破って中に侵入してくるので、未開封の食品であっても安心できません。

さらに、侵入経路も多岐にわたり、購入したドライフラワーや古本、骨董品や配達物に付着して家の中に入ってくることがあります。 野生にも存在し、とても小さいので網戸の隙間をすり抜けたり、洗濯物などに付着したりして侵入することもあるので厄介です。
シバンムシの食料源が発見されやすい場所にあると、侵入リスクは高くなります。

さらに、壁の内側や天井裏、床下にある建材やカンナくずなどもシバンムシのエサとなり、それが原因で呼び寄せてしまうケースも報告されています。

3.シバンムシを駆除する方法

殺虫剤や粘着シートで駆除する

害虫駆除スプレーを噴射している写真

シバンムシの駆除には、殺虫剤や燻煙剤を使う方法があります。

畳やキッチン周辺でシバンムシを見つけたときは殺虫剤による駆除がおすすめです。市販されているゴキブリ用のスプレーでも代用できます。

家具の隙間などに隠れてしまい姿が見えなくなったり、逆に部屋全体に見られたりするケースでは、燻煙剤を使うとよいでしょう。
燻煙剤は部屋全体のシバンムシを駆除するのに適した殺虫剤で、薬剤が部屋の隅々に広がり、隠れているものを駆除する際にも効果的です。

幼い子どもやペットがいるなど室内に薬剤を散布できないときには、ライトトラップやフェロモントラップを使用する方法もあります。

ライトトラップとは、UVライトを用いてシバンムシを引き寄せる手法です。シバンムシは明かりに向かってくる習性があるため、隠れていそうな箇所に粘着テープを装着したうえでUVライトを置きます。明かりに向かってきたシバンムシがテープに付くことによって捕獲でき、ほとんど材料費がかかりません。

フェロモントラップは、明かりの代わりにシバンムシが好むフェロモンで引き寄せる方法です。粘着テープに付けて捕獲するライトトラップと同様の仕組みで、フェロモントラップを利用した商品も市販されています。

また、シバンムシは粘着テープで簡単に駆除できる昆虫であり、床や壁で見かけたときにはカーペット用の粘着シートを使うのが手軽な駆除方法です。
ただし、シバンムシを畳で見かけたときには、大量発生しているおそれがあり、畳を天日干しするのが得策です。
駆除を徹底したい方は、専門業者に高熱処理を依頼してもらうとよいでしょう。

4.シバンムシの大量発生を防ぐ方法

食品は密閉状態で保管

プラスチック製の食品保存容器

シバンムシは繁殖力が強く、一度発生してしまうと、次から次へと数が増えてしまい、始末に負えなくなる傾向があります。
大量発生させないためにも、日ごろからシバンムシ対策を行い、そもそも発生させないことがポイントになります。

パスタや蕎麦などの開封した食品は、早めに使い切るのが基本的な予防法です。
ビニールや紙製のパッケージ、チャック付きの保存用袋などは、シバンムシに噛み破られてしまいます。長期にわたって保存するときには、ガラスや缶製で確実に密閉できる容器に入れましょう。

また、シバンムシは気温が低い箇所が苦手であるため、夏季においては、冷蔵庫で保管してください。

さらに、エサとなる食品を放置しないよう心がけ、食べカスなどはこまめに掃除しましょう。
シバンムシは、お菓子の食べこぼしやパンのかけらなども好物です。発生のもととなるエサを与えないために、食べたあとは部屋をきれいに掃除してください。
キッチンや冷蔵庫の周り、流しの下、食品棚の他にも引き出しなど、食べカスがたまりやすく、暗くて狭い箇所は特に注意が必要です。

そして、シバンムシは、温度が25℃で、湿度が60%の環境になると繁殖しやすくなります。
部屋の温度や風通しの他に畳床の乾燥などにも気を付け、シバンムシが活動しやすい環境にしないのも大量発生を防ぐうえで効果的です。
湿気がこもりやすい夏場においては、換気扇や除湿機を使って、常に湿度を50%以下に保つよう心がけましょう。

5.シバンムシの駆除をするならプロの事業者に相談を

複数の事業者に見積もりを依頼するのがおすすめ

害虫駆除業者の写真

少量のシバンムシであれば自分での駆除で間に合いますが、何度駆除してもシバンムシが出るようになってしまったり、大量発生してしまったりすると、自分で駆除するのは困難です。

その場合は、害虫駆除の専門事業者に相談することをおすすめします。
専門事業者は安全面にも配慮したうえで畳熱風乾燥機などを用いて高熱処理を行い、シバンムシを駆除してくれます。
ただし、大量発生の状況によっては専門事業者でも幼虫や卵を取り除くのが困難なケースもあり、畳を張り替えるよう判断される可能性もあります。
事業者の選定にあたっては、1社だけではなく、手間がかかるとしても複数の業者に見積もりを依頼しましょう。

出費を抑えるには、無料での見積もりを依頼し、費用がかかる業者は見送るとよいでしょう。ただし、事業者を選定する際は、金額が安いだけで判断するのは賢明ではありません。

害虫駆除の専門事業者であっても、シバンムシを駆除しきれず再発してしまう可能性があります。害虫が再発したときに無料での駆除を保障している事業者もあり、半年程度の保障期間を設けているケースもあります。

見積書について不明な点があるときは、理解できるまで何度でも尋ねるのが信頼できる事業者を見分けるうえで重要です。質問に対して、わかりやすく丁寧に説明してくれる業者であれば信頼できるでしょう。

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