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ホウ酸団子を置くとゴキブリが増えるって本当?効果的に設置する方法や自作する方法を解説

公開日:2024.9.5
ホウ酸団子を置くとゴキブリが増えるって本当?効果的に設置する方法や自作する方法を解説

ホウ酸団子はゴキブリ駆除に有効な毒エサです。ゴキブリの好きな匂いを使っておびき寄せるアイテムのため「ホウ酸団子を置くと逆にゴキブリが増えるのでは?」と感じる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ホウ酸団子の仕組みや自作する方法を解説します。効果的な使用方法もあわせて説明しますので、ぜひ参考にしてください。

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1.そもそもホウ酸団子とは?

ホウ酸団子はゴキブリの駆除剤

床の上に置かれたホウ酸団子の写真

ホウ酸団子とは、小麦粉・砂糖・玉ねぎなどのゴキブリの好物に、ホウ酸を混ぜて作ったゴキブリ駆除用の団子です。
ホウ酸団子を食べたゴキブリは、神経がまひして脱水症状を起こして死に至ります。その効果の高さから、海外でも有名になった駆除剤です。

ホウ酸団子に使用するホウ酸とは、ホウ素オキソ酸のことで、無色か白色の粉末状の物質です。殺菌効果があり、目を洗浄したり消毒したりする医療用医薬品にも使用されています。
ゴキブリなどの害虫を駆除できるのは、この殺菌効果によるものです。

ゴキブリは匂いに敏感なため、ホウ酸団子の材料に用いられた好物の匂いにつられて寄ってきます。ホウ酸団子を食べたゴキブリは、脱水症状を起こして水回りに集まり、ほとんどがその場で絶命します。
集まる場所がある程度限定されるため、ゴキブリの死骸が家の中に散らばりにくい点はメリットといえるでしょう。

また、他のゴキブリを家から追い出す効果も期待できます。ホウ酸団子の殺虫効果には即効性がなく、ゴキブリがホウ酸団子を食べてから絶命するまでに、半日から5日ほどかかるのが一般的です。
体内に入ったホウ酸が少しずつ毒として効いてくる間、ホウ酸団子を食べたゴキブリは、仲間に対して警戒サインを出すといわれています。
そのサインを受けとった他のゴキブリが、家から逃げ出して近づかなくなる仕組みです。

2.「ホウ酸団子を置くとゴキブリが増える」は間違い

ゴキブリがエサを感知できるのは、50cm〜2m程度

額縁に入った記号のバツ印の写真

ホウ酸団子はゴキブリをおびき寄せるために、ゴキブリが好む匂いのする食材を材料に使っています。
そのため、家の外にいるゴキブリまでホウ酸団子に集まってきて、結果的に数を増やしてしまうのではないかと心配になる方もいるのではないでしょうか。
しかし、ホウ酸団子を置いたのが原因で、ゴキブリが増えるわけではありません。

ゴキブリの数が増えたと感じるのは、ゴキブリが外から侵入して住み着いているのではなく、もともと家の中に住み着いていたゴキブリが引き寄せられているためです。
人目につかない場所に隠れていたゴキブリが、ホウ酸団子の効果で姿を現したのを見て、増えたと感じる方もいるでしょう。

外部からの侵入ではないとする根拠は、ゴキブリの生態です。ゴキブリがエサを感知できるのは、50センチメートル~2メートル程度といわれています。それ以上離れると匂いを感知できないため、ホウ酸団子を設置する場所にもよりますが、家の外にいるゴキブリがその匂いを感知するのは困難です。

ホウ酸団子を置いてしばらく経ってもゴキブリが減らず、大量のゴキブリを見かける場合は、他に原因がある可能性も考えられます。
ホウ酸団子の駆除では追いつかないほど繁殖している場合もあるため、専門の業者に依頼して、家全体を徹底的に駆除してもらうのも1つの方法です。

3.ホウ酸団子を自分で作る方法

ホウ酸、小麦粉、玉ねぎ、牛乳、砂糖を用意する

ホウ酸団子は材料さえそろえれば自分でも作ることが可能です。必要な材料は以下のとおりです。

・ホウ酸20グラム
・小麦粉70グラム
・みじん切りかすりおろしにした玉ねぎ60グラム
・牛乳(または水)適量
・砂糖小さじ2杯


上記の分量で、ホウ酸含有率20%程度のホウ酸団子が約15個作れます。
1ヵ所につき2~5個のホウ酸団子を使用するため、必要な個数に合わせて材料の量を調整してください。
たくさん置くほど、ゴキブリの摂食率が高くなり、効果が期待できます。

ホウ酸はドラッグストアやインターネットで入手可能です。
また、ホウ酸の濃度は20%前後が適量です。効果を上げようとして分量を増やさないようにしてください。分量を誤るとゴキブリが好む匂いよりも薬剤の匂いが強くなってしまい、ゴキブリが寄ってこなくなります。

材料がそろったら、あとは作るだけです。ホウ酸団子の作り方は以下の通りです。作業の際はゴム手袋やビニール袋を用意し、ホウ酸に直接触れないように注意しましょう。

1.ボウルまたはビニール袋に、牛乳以外の材料をすべて入れて混ぜ合わせます。

2.牛乳を少しずつ加えて耳たぶ程度の固さになるまで練って、直径2~3センチメートル程度の大きさに丸めます。
牛乳が多いと、気候条件によっては乾燥に時間がかかる場合があるので、入れ過ぎないように注意しましょう。

3.団子は、1週間を目安として乾燥状態を見ながら天日干しをして、ある程度乾燥したら完成です。
完全に乾いてしまうと匂いがあまりしなくなり、ゴキブリをおびき寄せる効果が落ちてしまいます。団子の中に柔らかさが残る状態のときに、天日干しを終えましょう。

4.ホウ酸団子を効果的に使用する方法とは?

ゴキブリが現れやすい場所に設置する

ホウ酸団子にやられたゴキブリのイラスト

ホウ酸は水溶性の薬品であり、土につけたり雨ざらしにしたりすると効果が弱くなるため、屋外ではなく家の中に設置する必要があります。ゴキブリがよく出現する場所に設置しましょう。
ゴキブリがよく通るのは、トイレや冷蔵庫の下・排水口の周辺・シンク下の収納スペースなどです。
そのほかに、玄関や窓のわずかな隙間から侵入する場合や、ベランダの鉢植え付近に潜んでいる場合もあります。

侵入経路や隠れ場所1ヵ所につき、ホウ酸団子を2~5個置いてください。想定される場所が多いほど、たくさんのホウ酸団子が必要です。

また、小さな子どもやペットと暮らしている場合は、ホウ酸団子を間違って口にすることがないように、設置場所を工夫しなくてはなりません。

設置する時期は、暖かくなる3月下旬頃がおすすめです。ゴキブリは春から秋にかけて活発化するため、その前に対策をしておけば、家の中でゴキブリが繁殖するのを抑えられます。

自作したホウ酸団子の交換の目安は、3か月程度です。ホウ酸団子の薬剤の効果は時間の経過で変化しませんが、玉ねぎや砂糖による誘因効果が低下するため、定期的な交換をおすすめします。

5.ゴキブリを駆除するならプロの業者に相談を

相見積もりで複数の業者を比較しよう

ゴキブリ駆除作業員のイラスト

ホウ酸団子は、手軽にそろえられる材料で簡単に作れるゴキブリの駆除剤です。
即効性はありませんが、その分ゴキブリに警戒されず他の仲間にも影響を与えられるため、家からゴキブリを追い出すのにも効果があります。
より効果的に使用するには、設置する場所を選び、暖かくなる前の時期を選ぶのが重要です。

適切に使用してもゴキブリが頻繁に出没する場合は、ホウ酸団子では駆除が追いつかないほど繁殖している可能性があります。
個人では手に負えないと判断したら、プロの業者に相談して依頼するのがおすすめです。

業者を選ぶ際には、先に目に留まった1社に限定せずに、相見積もりで業者を比較しましょう。
作業内容や料金の計算方法も業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取って、料金と作業内容のバランスを確認して決めましょう。

また、実際に利用した人の口コミ・レビューを参考にするのもおすすめです。
実際に利用した感想など、業者の公式サイトでは分からない感想や問題点を把握することができます。
業者選びで失敗しないためにも、焦らず慎重に検討しましょう。

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