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庭で大量に飛ぶ小さい虫の正体は「ユスリカ」?!駆除や予防法などを解説

公開日:2025.5.21
庭で大量に飛ぶ小さい虫の正体は「ユスリカ」?!駆除や予防法などを解説

庭に小さな虫が大量に飛んでいて驚いたことはありませんか?その正体はユスリカと呼ばれる虫です。

この記事では、ユスリカがどのような虫なのか、そして庭での発生を防ぐ方法について解説します。あわせて、駆除を業者に依頼する際のポイントも紹介します。

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1.庭で大量に飛ぶ小さな虫「ユスリカ」とは

国内では約2000種類のユスリカが確認されている

ユスリカのイラスト

ユスリカは、ハエ目・糸角亜目・ユスリカ科に属する昆虫です。
世界では約15,000種、日本では約2,000種が確認されていますが、私たちの生活環境でよく見られるのは、特に代表的な2種類です。ここでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

【オオユスリカ】
ユスリカの中でも最大級で、体長は約6〜11.5ミリです。
体色は季節によって変化し、冬〜春は黒、夏〜秋は黄褐色になります。
幼虫は釣り餌や観賞魚のエサとして利用されるため、釣りをする方にはなじみ深い種類です。

【アカムシユスリカ】
体長は約8〜9.5ミリで、オオユスリカよりやや小さめです。
1年を通して黒い体色をしており、こちらも幼虫は釣り餌として使われます。
「アカムシ」の名で知られ、特に釣り人には身近な存在です。

また、ユスリカには以下のような特徴的な習性もあります。

・蚊柱(かばしら)をつくる
水辺や草むらで、小さな虫が集まって飛んでいる光景を見たことはありませんか?
これはユスリカのオスが集まって作る「蚊柱」と呼ばれる現象です。
メスは蚊柱に飛来して交尾を行い、その後産卵します。産卵された卵は「卵塊」と呼ばれ、形状は種類によってさまざまです。
特にオオユスリカの場合、1つの卵塊に2,000〜3,000個もの卵が含まれていることがあります。

・成虫の寿命はごくわずか
ユスリカの成虫は口がなく、消化器官も退化しているため、栄養を摂ることができません。
そのため、成虫は交尾と産卵を終えると、わずか数日で寿命を迎えます

2.庭で大量に飛ぶ小さな虫「ユスリカ」は有害なのか

アレルギーの原因になる可能性が

ユスリカの蚊柱の写真

一見すると、小さな虫が飛んでいるだけで「特に害はなさそう」と感じる方もいるかもしれません。
実際、ユスリカは蚊のように血を吸うこなどの直接的な被害は与えません。

しかし、大量に発生して人に不快感を与えることがあり、注意すべき点も多くあります。特に以下のような被害が知られているため、油断は禁物です。

・アレルギーの原因になる可能性
ユスリカは産卵後すぐに死んでしまうため、死骸が大量に発生します。これが細かい粒子となって空気中を漂い、喘息やアレルギー性鼻炎を引き起こす原因になることがあります。
川や沼の近くに住んでいる場合は、家の周囲で蚊柱が発生しやすく、屋内でも影響を受けるリスクがあるため要注意です。

・洗濯物への影響
洗濯物にユスリカがとまることがあり、潰れてしまうと黄色い体液が服に付着します。特に白い衣類では汚れが目立ちやすく、洗濯物を外干しする際は注意が必要です。

・「頭虫」と呼ばれる行動
ユスリカは人の頭上に集まる習性があり、移動してもついてくるように感じられることがあります。このため、蚊柱が人の頭の周囲にできると「頭虫」と呼ばれることもあります。

3.庭で大量に飛ぶ小さな虫「ユスリカ」を防ぐ方法

虫よけなどを利用する

庭にある水がめの写真

庭で大量に飛ぶ小さな虫「ユスリカ」を防ぐには、以下のような対策を取ることで発生を大幅に抑えることができます。ユスリカは蚊に似ていますが血は吸わず、水辺や湿った場所に卵を産みつけるため、環境管理が重要です。

1. 水たまりや湿気をなくす
ユスリカは水辺に卵を産み、泥の中で幼虫が育ちます
そのため、以下のような場所を定期的にチェックし、水が溜まらないように管理しましょう。

・植木鉢の受け皿
・雨水がたまる排水口や側溝
・ビニールシートや屋外の放置容器のくぼみ
・湿った芝生やぬかるんだ土壌

2. 虫よけ・殺虫剤を設置する
ユスリカの侵入・滞留を防ぐには、市販の虫よけグッズが有効です。

・吊り下げタイプ:玄関や窓周辺に設置すると飛来を防止
・スプレータイプ:発生場所に直接噴霧して駆除
・室内用ワンプッシュタイプ:庭からの侵入を防ぐ補助に
・持続型殺虫剤:長時間効果が続くタイプを選ぶと便利です

3. 光に集まる性質を逆利用する
ユスリカは光(特に紫外線)に強く反応します。対策としては以下の方法が有効です。

・紫外線カットの屋外ライトを使用する
・夜間はカーテンを閉め、室内の光が漏れないようにする
・捕虫器(UVライトで誘引し電撃で駆除)を設置する

※ベランダや屋外コンセントが使える場所におすすめです。

4. 植物の茂みをこまめに手入れする
ユスリカは湿気があり風通しの悪い場所に集まりやすいため、庭の植栽管理も効果的です。

・草木は定期的に剪定して通気性を確保
・腐葉土や落ち葉のたまりを除去
・花壇や家庭菜園も水はけの良い状態を保つ

5. それでも発生する場合は専門業者に相談
大量発生がひどい場合や、自力での対応が難しい場合は、害虫駆除の専門業者に相談しましょう。
特に近くに川やため池などがある場合は、環境的にユスリカが発生しやすく、根本対策にはプロの判断が必要です。

4.庭で大量に飛ぶ小さな虫「ユスリカ」を駆除することはできるのか

殺虫剤を使用すれば駆除は可能

殺虫剤を噴射している写真

ユスリカは、殺虫剤や捕虫器を使うことで駆除が可能です。状況に応じて、適切な方法を選びましょう。

・殺虫剤での駆除
スプレー型の殺虫剤を使えば、ユスリカの成虫を直接駆除することができます。
特に、蚊柱に向かって噴射する方法は、一度に大量の個体を処理できるため効果的です。
また、室内に侵入している場合は、室内用の殺虫剤を使用しましょう。中には持続効果があるタイプもあり、あわせて再侵入の防止にも役立ちます。
殺虫剤はホームセンターやドラッグストアで手軽に購入できます。

注意点として、殺虫剤には用途別の商品(ゴキブリ用・シロアリ用など)があるため、ユスリカ専用または蚊・小型飛翔昆虫用の殺虫剤を選んでください。
誤ってシロアリ用などを使っても、効果はほとんど期待できません

・捕虫器を使う
マンションのベランダや共用部分では、殺虫剤を使うことで近隣トラブルになる可能性があります。そうした場所では、捕虫器の使用がおすすめです。

捕虫器とは、青白い光で虫を引き寄せ、電気で駆除する装置のことです。夏の夜、コンビニの店先などで「バチッ」という音とともに稼働しているのを見たことがあるかもしれません。
最近では家庭向けの小型捕虫器も市販されており、ベランダや玄関などに設置することで、ユスリカのほかにも蛾やハエといった不快害虫の侵入をまとめて防げます

■ひどい場合は業者への依頼を
ユスリカがあまりに大量発生して自力での駆除が難しい場合や、忙しくて対応できない場合は、害虫駆除の専門業者に依頼するのが確実です。
業者はユスリカの生態や発生源を熟知しており、発生場所の特定から徹底駆除までを一括で任せられます。無理に自分で対処せず、早めに相談しましょう。

5.庭で大量に飛ぶ小さな虫「ユスリカ」の駆除を業者に依頼する

信頼できる専門業者に依頼することが重要

害虫駆除業者のイラスト

仕事が忙しくて自分で駆除する時間が取れない、あるいは発生数が多すぎて手に負えない場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。

ただし、害虫駆除の専門業者は多数存在しており、どこを選べばよいのか迷うこともあるかもしれません。
そこで最後に、信頼できる害虫駆除業者の選び方を3つのポイントに分けてご紹介します。

・料金が明確であること
見積もり時に費用の内訳が明確であれば、その業者の信頼性は高いといえます。
特に、出張費の有無や追加費用の発生有無については事前にしっかり確認しておきましょう。後から高額な請求をされるリスクを避けるためにも、料金体系がはっきりしている業者を選ぶことが大切です。

・施工実績が豊富で、ユスリカに対応している
「駆除実績100件以上」「対応地域での事例あり」など、具体的な数字や事例が明記されている業者は、経験や知識が豊富である可能性が高いです。
ただし、害虫には種類ごとに適した対処法が異なるため、ユスリカに対応しているかどうかを必ず確認しましょう。
シロアリやゴキブリ専門の業者では、ユスリカ駆除に対応していない場合もあるため、口コミや公式サイトをしっかりチェックすることが重要です。

・アフターフォローがしっかりしている
ユスリカは、一度駆除しても環境によっては再び発生する可能性があります。
そのため、アフターフォローや保証の内容が充実している業者を選びましょう。
たとえば「1年間無料で再対応」といった保証がある業者であれば、駆除後も安心して過ごせます

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