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コウモリが1匹いたら「群れ」がいる?見かけたときの正しい対処法

公開日:2025.7.17
コウモリが1匹いたら「群れ」がいる?見かけたときの正しい対処法

もし家の周りでコウモリを1匹見かけた場合はすでに複数のコウモリがどこかに潜んでいる可能性があります。日本の住宅に多く見られるアブラコウモリは繁殖力が高く、屋根裏や壁の隙間などに群れで住み着く習性があります。

コウモリを放置すると、フンや尿による悪臭、精神的なストレス、感染症リスクなどの被害につながるおそれがあるため、早めの対応が重要です。

この記事では、コウモリを1匹でも見かけたときに取るべき対策、やってはいけない行動、そして信頼できる駆除業者を選ぶポイントについて詳しく紹介します。

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1.コウモリが1匹いたら数十匹の群れがいる可能性が高い

繁殖力が強いアブラコウモリが群れで潜んでいる可能性がある

家にあつまるコウモリたちのイラスト

家の中や軒先でコウモリを1匹見かけた場合実際には10匹以上の群れがどこかに潜んでいる可能性があります。特に日本の住宅によく侵入する「アブラコウモリ(イエコウモリ)」は、小型で狭い隙間にも入り込めるため、屋根裏や戸袋、換気口など気づきにくい場所に群れで住み着いていることが少なくありません。

アブラコウモリは7〜8月頃から繁殖期に入り、1回の出産で2〜4匹の子を産みます。年に2回ほど出産することもあり、放置するとわずか数か月で数十匹単位に増えるおそれがあります。また夜行性のため日中は姿を見せず、被害に気づいたときにはすでに繁殖が進行しているケースも多いです。

アブラコウモリの糞尿にはアンモニア臭があり、天井裏などからの異臭で気づくこともあります。糞の見た目は黒く細長く、ネズミの糞に似ていますが、指でつぶすと虫の破片が混ざっており崩れやすいのが特徴です。こうした糞を見かけた場合、すでに複数のコウモリが棲みついている可能性が高いため、早めの対処が求められます。

「1匹だけだから大丈夫」と油断せず、早い段階で状況を把握して被害の拡大を防ぎましょう。特にアブラコウモリのように群れで生活する種類は、一度棲みつくと何年にもわたって同じ場所に居つくことがあり、放置するほど被害が深刻化します。たった1匹の発見でも群れの存在を疑い、適切な調査と対策を行うことが重要です。

2.家でコウモリを見かけやすい場所

屋根裏や壁の隙間など

軒下のコウモリの写真

コウモリは体が小さく、わずかな隙間からでも侵入できるため、住宅のさまざまな場所に潜んでいる可能性があります。特に注意したいのは、屋根裏・換気口・外壁のひび割れ・エアコンの配管まわり・シャッターボックス・雨戸の戸袋・軒天の穴などです。なかでもアブラコウモリは体長が小さく、1.5cm程度の隙間があれば侵入できるため、見落としがちな狭い場所にも棲みついてしまいます。

コウモリは日中、静かで暗く、人の気配が少ない場所に潜む習性があります。そのため、以下のような兆候が見られる場合は、すでにコウモリが棲みついている可能性が高いと考えられます。

・昼間に天井裏からカサカサと音が聞こえる
・外壁に黒い汚れが付着している
・玄関の上や窓枠の下に黒っぽい糞が落ちている

また、コウモリは飛び立つ際に壁や軒をなぞるように滑空するため、出入り口となっている隙間の周辺が黒ずんでいる場合は要注意です。外壁の一部が黒く汚れていたり、ベランダや窓サッシ付近に糞が積もっていたりする場合は、コウモリが頻繁に出入りしている証拠かもしれません

前の項で紹介した「糞尿によるにおい」や「異音」も、こうした隠れ場所から発生しているケースが多いため、建物の構造や外まわりを定期的にチェックすることが早期発見のカギとなります。

なお、コウモリは鳥獣保護法の対象となっており、無断での捕獲や殺傷は禁じられています。たとえ巣を発見しても、自力での駆除は難しいケースが多いため、侵入されやすい場所を事前に把握し、被害が出る前に予防策を講じることが重要です。

3.コウモリが1匹いたらやってはいけないこと

絶対に素手で触らないようにする

素手でコウモリに触ることを注意するイラスト

家の中やベランダなどでコウモリを1匹見つけたとき、驚いて自分で追い出そうとする方もいるかもしれません。ですが、絶対に素手で触れないようにしてください。コウモリは衛生リスクが高く、細菌やウイルス、寄生虫などを体に持っている可能性があります。

特に注意したいのが狂犬病ウイルスです。日本国内での発症は非常にまれですが、海外ではコウモリが感染源となることがあり、噛まれたり引っかかれたりすることで感染する危険性があります。狂犬病は発症すると致死率がほぼ100%という非常に恐ろしい病気です。万が一に備え、コウモリには絶対に素手で触れないことが大切です。

また、コウモリを驚かせて追い払おうとしたり、殺虫剤をかけたりするのも避けてください。パニックを起こしたコウモリが屋内を飛び回り、家具や壁にぶつかってケガをしたり、フン尿で汚染が広がったりする可能性があります。

さらに、コウモリは鳥獣保護法の対象動物であるため、許可なく捕獲や駆除を行うと法律違反になるおそれもあります。自己判断での駆除は避け、慎重な対応が求められます。

もしコウモリを室内で発見した場合は、まずは部屋を閉め切って静かにし、外に通じる窓やドアを開けて自然に出ていくのを待ちましょう。それでも出ていかない場合は、厚手の手袋とタオルなどを使って慎重に捕まえる必要がありますが、皮膚を露出させないよう十分な装備を整えて行動してください。

4.1匹でもコウモリがいたら侵入対策を

家への侵入経路を塞ぎ忌避剤を活用しよう

コウモリの被害にあう一軒家のアイソメイラスト

家の中でコウモリを1匹でも見かけたら、まずは侵入経路の確認が重要です。たとえ一時的に追い出せたとしても、侵入経路を塞がなければ、同じ個体が戻ってきたり、別のコウモリが入り込んだりする恐れがあります。

住宅に侵入するコウモリの多くは「アブラコウモリ」と呼ばれる種類で、指先ほどのわずかな隙間からでも出入りできるほど小柄です。とくに以下のような場所は、代表的な侵入経路となるため注意が必要です。

・屋根の隙間(瓦の重なりや換気口の間など)
・外壁とサッシのわずかなすき間
・エアコンの配管まわり
・換気扇や通気口まわり

これらの隙間は、防鳥ネットや金網、パテなどでしっかりと封鎖することが基本です。細かいメッシュのステンレスネットや、コーキング剤なども有効な手段となります。ただし、すでに屋根裏や壁の中にコウモリが入り込んでいる場合、出口を塞いでしまうと中で死骸となり、悪臭や害虫の発生につながるリスクがあるため、状況を見ながら慎重に対応する必要があります。

また、金網などによる物理的な侵入防止対策とあわせて、忌避剤の活用も効果的です。コウモリは強いにおいや超音波を嫌うため、専用のスプレーやジェルタイプの忌避剤を使えば、出入り口付近に近づきにくい環境を作ることができます。

ただし、こうした忌避剤の効果は一時的であるため、侵入防止の「補助策」として活用し、必ず封鎖作業と併行して進めるのが効果的です。

コウモリを1匹でも見かけたら、すぐに対策することが何より重要です。放っておくと、知らないうちに群れとなり、何十匹も棲みつく深刻な被害へとつながる可能性があります。早い段階で侵入経路を点検・封鎖することで、被害の拡大を防ぐことができます

5.1匹でもコウモリがいたらすぐ害獣駆除業者へ連絡するのがおすすめ

複数社に相談し、すぐに対応してくれる業者を見つけましょう

害獣のコウモリの駆除をおこなった一軒家のアイソメイラスト

夜行性のコウモリは、日中は静かな棲家に潜み、夜になるとエサを求めて飛び回ります。たとえ1匹だけを追い払ったとしても棲家となる場所を封鎖しなければ、再び侵入されるリスクが高いため、駆除は専門業者に依頼するのが確実です。

まずは、複数の害獣駆除業者に相見積もりを依頼しましょう。業者選びのポイントは、以下の4点です。

現地調査のスピード:問い合わせからどれくらい早く調査に来てくれるか
見積もりの明瞭さ:作業内容や追加料金の有無が明確に提示されているか
再発防止策の有無:侵入口の封鎖や忌避剤の設置など、駆除後の対応が含まれているか
保証内容と期間:万が一再発した場合に、どの範囲でどれくらいの期間無償対応してもらえるか

料金の安さだけで決めず、これらのポイントを総合的に比較することが大切です。なお、コウモリは鳥獣保護法の対象であり、許可なく捕獲や殺処分を行うことは法律違反となる可能性があります。必ず専門業者に依頼し、適法かつ安全な方法で追い出しと封鎖を行いましょう

また、駆除をスムーズに進めるために、事前に自宅の状況を簡単にメモしておくことをおすすめします。たとえば、コウモリを見かけた場所や時間帯、飛んでいたルート、糞や異臭のある箇所などを整理しておけば、現地調査がより的確になり、対応もスピーディーに進みます

コウモリは繁殖力が高く、放置すると屋根裏や壁内で群れを形成し、健康被害や建物の損傷につながるおそれがあります。「1匹だから大丈夫」と軽く見ず、早期に信頼できる業者を見つけて対処することが、被害を最小限に抑える最善の手段です。

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