シャッターのコウモリ対策とは?自分で追い出す方法や業者に任せた時の相場は?
公開日:2024.8.1
シャッター付近に小さな糞が落ちていたら、もしかするとシャッターボックスの中にコウモリが住み着いているかもしれません。
この記事ではシャッターからコウモリを追い出す方法や住み着かないようにするための対策について解説します。コウモリ駆除を業者へ依頼する場合の費用相場なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
シャッター付近に小さな糞が落ちていたら、もしかするとシャッターボックスの中にコウモリが住み着いているかもしれません。
この記事ではシャッターからコウモリを追い出す方法や住み着かないようにするための対策について解説します。コウモリ駆除を業者へ依頼する場合の費用相場なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
シャッターの中に住み着いたコウモリは、ほとんどはアブラコウモリです。まずは彼らの生態を知ることで対策をスムーズに、そして効果的に進めましょう。
■アブラコウモリの生態について
アブラコウモリは本州から沖縄まで広く生息しています。非常に小さい体をしており、1.5センチほどの隙間しかなくても侵入が可能です。
そして彼らは家屋・倉庫・橋の下などに住み着き、日が沈んだ後に行動を開始します。
夜行性で暗く静かな場所を好むので、毎日開け閉めしないようなシャッターは最適な隠れ家となるのです。
アブラコウモリは「チッチッ」または「キッキッ」と鳴くので、この声を聞いて住み着いていることに気づく人もいます。
■無許可でのコウモリの駆除は違法
騒音や糞などの被害が出ている場合、一刻も早く追い出したいという気持ちはわかります。
しかし、アブラコウモリをはじめとするコウモリ全般は鳥獣保護管理法によって守られているので、捕獲や殺傷することは禁じられています。
つまりできる対策は「追い出す」のみですが、そのために棒などを使用すると傷つけてしまう可能性が高いので避けましょう。
基本的には触れずに追い出すことができる忌避剤を使用することになります。
コウモリによる被害として最も深刻となるのは糞害です。
アブラコウモリは体重が約10グラムで、身体を軽く保つために食べるとすぐに消化します。なんとそのスピードは50分ほどしかかかりません。
1匹でも大量の糞尿となりますが、群れで生活するため被害がより甚大となることが想像できます。
この章ではコウモリの糞害について詳しく見ていきましょう。
■コウモリの糞の見分け方
コウモリの糞はネズミの糞と非常によく似ており、どちらも1センチ未満の細長い形をしています。
一番わかりやすいコウモリの糞の特徴はパサついていて脆く崩れやすいことです。反対にネズミの糞は硬いです。
また、糞を水に溶かすと、コウモリの糞の場合は主食とする虫の触覚などの体の一部が現れ、ネズミの場合は体毛が出てきます。
■建物への被害
糞尿には湿気が多く含まれているため、天井や床が傷んでしまいます。一度傷んでしまうと改修は高額になるので、早めの対策が肝心です。
■人への被害
糞の見分け方で触れたようにコウモリの糞は脆く崩れやすいため、空気中にその粒子が舞いやすいです。
粉末の中には寄生虫やその卵、病原菌が含まれているため、空気と一緒に体内に吸い込んでしまうと健康を損なう危険性があるのです。
ひどい場合は重篤な疾患やアレルギー症状によるぜんそくなどを引き起こす恐れがあるため注意しましょう。
コウモリを触らずにシャッターから追い出すためには忌避剤の使用がおすすめです。
一口に忌避剤と言っても、形状や効果はさまざまなため、ここでは4つの種類に分けてご紹介します。
それぞれを比較し、用途に合ったものを選んでください。
・スプレータイプ
効果は数時間のみで短いため、基本的に追い出す際に使用します。コウモリが苦手なハッカの匂いがするものがあればよりおすすめです。
ハッカ油などの天然由来成分がメインとなっているものは人やペットへの被害を抑えることができます。
・くん煙タイプ
効果の持続は2~3日の物が多く、ネズミ対策も併せてできるメリットがあります。
ピンポイントの使用となるスプレータイプと異なり、煙は手が届きにくい場所まで充満するのも特徴です。
・ジェルタイプ
基本的な使用方法はトレーなどにジェルを付けて吊るします。効果は1年ほど持つものもあるため、物理的な侵入防止対策が難しい場合におすすめです。
・錠剤タイプ
効果は約1ヶ月持続し、コウモリがいる場所に撒くだけなので非常に手軽です。
しかし小さな子供がいる場合、シャッターがある倉庫付近に撒くと触ってしまう危険性があります。
主成分は粗製ナフタリンで、人体に害があるため、取り扱いには注意しましょう。
コウモリが全ていなくなったら、シャッターに侵入対策をしましょう。いくつかの方法をご紹介するので、試してみて下さい。
・音を立てて定期的に開け閉めする
シャッターが付いているのが倉庫などの場合は、普段は閉めっぱなしになっているかもしれません。しかしそれこそがコウモリが住み着いてしまう原因です。
頻繁に開け閉めするよう心がければ、コウモリに危険な場所だと思わせることができます。
・シャッターボックスのすき間を埋める
シャッターが収納される部分のことをシャッターボックスと言いますが、コウモリはここに住み着きます。
開け閉めするための隙間は確保しなければなりませんが、1.5センチほどの隙間があれば侵入されてしまいます。
しっかり塞ぐ場合はなかなか難しいので、業者に任せるのがおすすめです。
・忌避剤をまく
先ほど忌避剤についてご紹介しましたが、予防として使えるものがあります。用途と効果を確認し、使用してみて下さい。
・ライトをつける
コウモリは強い光が苦手です。センサー式ライトをうまく用いれば、撃退することができます。
・超音波を乱れさせる
コウモリは位置を測るために超音波を出しますが、CDやアルミ箔はそれを乱反射させるので苦手です。
ラジオの音や超音波発生装置も同じような働きをするため効果があります。
一時的にコウモリを追い出したとしても、長い期間巣となっていた場合はまたすぐ戻ってくる確率が高いです。
特にシャッターボックスは隙間を塞ぐのが難しいので対策も難航しがちです。
そんな時は業者に無料見積もりを依頼しましょう。
自分で対策する労力を考えると、「この値段ならいいか」という気持ちになるかもしれません。
■業者を選ぶポイント
再発防止対策をしっかりしてくれるかどうかを重視しましょう。特に万が一再発した際の保証がある業者がおすすめです。
■見積もりを提示された時のチェックポイント
見積書の情報量が多い業者を選びましょう。情報量が少ないと、後で足場代や出張料等を請求される可能性があります。
追加費用が発生しないよう、綿密な打ち合わせが重要です。
■料金の相場
どこまで依頼するかによって料金が変わってくるため、相場と見比べましょう。
大きく分けて4つの作業内容があり、それぞれの相場は以下の通りです。
・コウモリの追い出し:1か所辺り20,000~30,000円前後
・糞の清掃:5,000〜10,000円前後
・消毒:5,000〜12,000円前後
・侵入口への対策:3,000~10,000円前後