シロアリがいる家の特徴とは?シロアリを見かけたときの対処法も解説
公開日:2024.4.16
シロアリがいる家にはどのような特徴があるのでしょうか?
シロアリがいる家の特徴を把握すれば、自分の家やこれから買おうとしている家がシロアリ被害に遭いやすいかどうか知ることができますよね。
この記事では、シロアリがいる家の特徴をご紹介!併せてシロアリを見かけたときの対処法や費用を抑えてシロアリ駆除を業者に依頼する方法なども解説します。
シロアリがいる家にはどのような特徴があるのでしょうか?
シロアリがいる家の特徴を把握すれば、自分の家やこれから買おうとしている家がシロアリ被害に遭いやすいかどうか知ることができますよね。
この記事では、シロアリがいる家の特徴をご紹介!併せてシロアリを見かけたときの対処法や費用を抑えてシロアリ駆除を業者に依頼する方法なども解説します。
シロアリは通常、目に見えない部分で活動し、木材の内部を食べる習性があります。このため、被害が発生していても気付きにくいのが特徴です。
以下で、シロアリ被害が疑われる家の特徴を挙げますので、これらに当てはまるかどうか確認してみましょう。
・羽アリが庭や玄関に出現する
庭や玄関に羽アリが現れると、シロアリの被害が既に拡がっている可能性があります。
シロアリは巣が一杯になると、特に4月から10月にかけて集団で飛び立つ習性があります。羽アリの出現は、大量のシロアリが存在する可能性を示唆しています。
・床がギシギシ鳴ったり、柔らかい感じがしたりする
シロアリは、暗くて湿度が高い場所に生息することが多く、特に床下の木材を好んで食べます。食害を受けると、床板が薄くなったり、隙間ができたりすることがあり、これが原因で床が鳴ったり、歩くと柔らかく感じられたりすることがあります。
・ドアや雨戸がうまく閉まらない
シロアリがドア周辺の木材を食べると、フレームが歪むことがあります。これが原因でドアや雨戸が正しく閉まらなくなったり、開け閉めする際にひっかかったりすることがあります。
ただし、これがシロアリの被害に限ったことではなく、ヒンジ(蝶番)が緩んでいる場合もあるので、ネジの調整から始めてみてください。
・部屋に木くずやフンが散乱している
シロアリのフンは小さな木屑のような粒です。木材の近くでこういったものを発見したら、シロアリが活動している可能性があります。
・壁や柱を叩いた時の音が空洞のように軽い
壁や柱を叩いた時に通常は重い音がしますが、シロアリの被害を受けているところでは軽い「ポコポコ」という音がします。他の部分と比べて音が明らかに軽い場合は、内部が食害されている可能性が高いです。
・浴室や脱衣所の壁や柱が変色している
湿度が高い浴室や脱衣所は、シロアリが好む環境です。ここに侵入したシロアリが壁や柱の内部を食べると、木材が空洞化して湿気を吸収しやすくなり、変色する原因になります。変色は徐々に進行するため、定期的なチェックが推奨されます。
・家のまわりに泥のトンネルがある
シロアリは自らの通路として、泥でできたトンネルを作ります。こういったものを家の基礎や玄関、壁、床下などで見つけたらシロアリがいるサインです。
・奇妙な音がする
シロアリは木を食べる際に、かすかな音を発することがあります。これは非常に静かな環境でないと聞き取りにくいですが、夜間など静かな時間にはっきりと聞こえることがあります。
・庭の杭や塀が不安定になっている
特に「ヤマトシロアリ」や「イエシロアリ」は湿った木材を好むため、雨で濡れた杭や塀は被害に遭いやすいです。これらが不安定になっている場合、シロアリの食害が原因の可能性があります。実際に引き抜いて確認すると、シロアリが見つかることもあります。
これらの兆候を見つけた場合は、シロアリの専門家に相談して、適切な駆除方法を行うことが重要です。シロアリの被害は進行すると修復が困難かつ高額になることが多いため、早期発見が鍵となります。
湿度が高く、風通しの悪い環境にある住宅は、シロアリの被害に遭いやすい傾向にあります。以下では、シロアリ被害を受けやすい家の特徴について詳しく説明します。
・家のメンテナンスを行っていない
建物を建てたら、定期的にメンテナンスを行わなければ快適には暮らせません。
家のメンテナンスを行わなければ、暴風雨によって屋根が壊れて雨漏りが起きたり、経年劣化によって外壁にヒビが入ったりします。
この状態を放置すると、今度は湿気によって建材が腐り、腐った木材を目当てにシロアリが侵入します。
つまり、外壁や屋根材といった家のメンテナンスを怠っている家は、シロアリが侵入しやすくなってしまうわけです。
・シロアリ予防を怠っている
住宅を新しく建てる際に、床下にシロアリ対策(防蟻処理)を施すものです。これにより、シロアリが家の中に侵入するのを防ぎます。
しかし、床下の防蟻処理に使用される薬剤は、5年程度で効果が切れてしまいます。
シロアリ予防の効果が切れた住宅は無防備な状態となるので、シロアリ被害を受けやすい家となります。
そのため、効果が切れるタイミングで、定期的に新しくシロアリの防蟻処理を行わなければいけません。
・床下が湿った土壌
木が水に濡れると腐ることはよく知られていますが、木が腐るのは木材腐朽菌が発生しているのが原因です。木材腐朽菌は生き残るために必要な栄養分を木材から吸収するため、菌が発生した木材は腐っていきます。
木材が湿っていると、菌はより活発になり、結果として木の強度が低下し、腐敗が進みます。
そのため、床下の換気が不十分だったり、雨漏りや配管の不具合、基礎のひび割れなどから水が床下に浸入したりすると、床下の湿度が上昇して木材腐朽菌がどんどん繁殖し、床下の建材を 腐らせていきます。
そして、腐った木材こそがシロアリにとってエサになるわけです。
・床下の空間が狭い
床下の空間が狭いと点検のために人が入るのも難しくなり、シロアリがいないかどうかチェックするのが難しくなります。
結果としてシロアリの発見に気付くのが遅れ、事態が深刻化してしまう恐れもあります。
また、シロアリは空気が動いている状況を嫌うため、風通しが悪い床下はシロアリにとって理想的な環境になってしまいます。
シロアリの被害が起きやすいのは、通常人の目では確認しにくい箇所です。シロアリの存在や被害の程度を確認するためには、床下に入る必要があったり、壁の一部を剥がしたりすることが求められるため、個人での詳細なチェックは難しいです。
なので、専門的なシロアリの調査は専門家に依頼することをおすすめします。
「家を売ったら、シロアリのせいで市場価格よりも大幅に低く評価された」
「地震で近隣の家は無事だったのに、自宅だけが傾いてしまった」
このようなトラブルを防ぐためにも、家の中でシロアリの兆候が少しでも見られた場合は、専門家に相談することを考えてみてください。
無料で相談や調査を行ってくれる事業者もいますので、そうしたサービスを利用して、シロアリの心配を解消しましょう。
いざ家にシロアリが出たときのために、シロアリの駆除費用について知っておかなければいけません。
シロアリの駆除費用については、依頼する事業者や建物によって異なりますが、1平米(㎡)あたりの費用は、1,150〜3,000円程度が相場です。坪あたりに直すと、3,800〜10,000円程度となります。
例えば30坪程度の家であれば、少なくとも10万円の費用が発生する計算です。シロアリの駆除費用が10万円以上かかるとなると、できるだけ費用を抑えたいものです。
■費用を抑えたいなら相見積もりを取る
費用を抑えたいのであれば、複数の事業者から見積もりを取りましょう。複数の事業者から見積もりを取ることを相見積もりといいますが、複数社の見積もりを比較すれば、安く施工してくれる事業者がわかります。
また、他社の見積もり価格がどれくらい安いのかを事前に共有することで、価格交渉にも利用できます。
■見積もりは無料で応じてくれるケースが多い
見積もりに関しては、無料で対応してくれるケースがほとんどです。そのため、相見積もりの費用が余計にかかってしまうのではないか、という心配はありません。
また、相見積もりの必要性について理解している事業者も多いため、他の会社から見積もりをもらっているからといって、責められる心配はありません。