1.まずは確認!座椅子処分の基本的なルール
自治体では粗大ゴミになる地域が多い
ほとんどの自治体で座椅子は一辺30 cm超の家具として粗大ゴミに分類されます。東京都新宿区の例では「椅子(ソファ除く)=400円」と明示されており、処理券を購入して指定日に出す方式です。
処理券は200円券/300円券を組み合わせる自治体が多く、葛飾区では持ち込みなら収集料金の概ね半額になると案内されています。
実際の手数料は300〜1,000 円程度が目安ですが、サイズやランクで変わるため事前確認は必須です。
2.座椅子を処分する方法5選
処分方法で費用も流れも変わる
座椅子の処分方法にはいくつかの選択肢があり、費用や手間もさまざまです。
自治体の粗大ごみ収集は安価ですが、回収日が限られます。不用品回収業者は即日対応も可能で手間がかかりませんが、費用はやや高めに設定されています。
それぞれの特徴を理解して自分にとって最適な処分手段を選びましょう。
1.自治体の粗大ゴミ回収を利用
座椅子は多くの自治体で「粗大ごみ」に区分され、長辺がおおむね30 cm以上あれば戸別回収の対象になります。インターネットまたは電話で収集日を予約し、コンビニ等で購入した「粗大ごみ処理券」を貼って指定場所に出すのが基本的な流れです。
処理手数料は地域差がありますが、東京都23区では400〜800円、政令市でも200〜1,000円程度が一般的です。予約から収集まで1〜3週間かかることがあるので、引っ越し等で日程がタイトな場合は早めの手続きが安心です。
コイルやスプリング入りの座椅子を出せるかどうかは焼却炉の仕様によって異なります。多くの自治体ではそのまま出せますが、金属部品の突き出しを防ぐために簡易的な養生を求められるケースもあるため、申し込み時に必ず確認しましょう。
2.クリーンセンターに持ち込み処分
自家用車やレンタカーを利用できるなら、クリーンセンター(ごみ処理施設)へ直接持ち込む方法も有効です。持込手数料は「重量課金制」が主流で、90〜220円前後、最低料金は200〜300円という自治体が多く、戸別収集より安く済むことがほとんどです。
予約不要の自治体もありますが、土日や月末は混雑しやすく、事前予約制・受付時間指定制を採る地域もあるため、公式サイトで手順・持込条件を確認してから向かいましょう。なお、車がない場合は運搬コストがかさむので、レンタカー代等を含めた総費用で比較することが大切です。
3.リサイクルショップ・フリマアプリで売却
座椅子が比較的新しく、へたりや汚れが少ないならリユースを検討しましょう。MTG「Style」シリーズや無印良品、ニトリの人気モデルは需要が高く、リサイクルショップでも買取対象になりやすい傾向があります。
フリマアプリを使う場合は、発送方法と送料に注意が必要です。メルカリではヤマト運輸「らくらく家財宅急便」160〜200サイズが適用され、送料だけで4,000〜7,000円かかることがあります。元値や想定売価と比較し、〈自宅周辺での手渡し〉設定や地域掲示板(ジモティーなど)での直接取引を選ぶと送料を抑えられます。
査定額を少しでも上げたい場合は、カバーを洗濯・除菌し、毛玉取りや掃除機がけで見た目を整えるだけでも効果的です。
4.知人や友人に譲る
状態の良い座椅子であれば、親しい人に譲るという方法もあります。サイズが合っていて、使う人の趣味や部屋の雰囲気に馴染むようであれば、気軽に譲れるので処分方法としては手間がかからずスムーズです。
不用な座椅子が思いのほか喜ばれることもあり、場合によっては飲み物や食事をご馳走してもらえるなどお互いにとってメリットになるケースもあります。知り合い同士のやりとりなので、配送の手間や費用を抑えられる点も利点です。
併せて、あまり使用感がない場合は安価で譲ってみるのも手です。お互いの需要と供給がマッチすれば、快く受け取ってもらえることが多いです。
5.不用品回収業者に引き取り依頼
回収日を待てない、他の大型ごみも一括で片付けたいときは不用品回収業者が便利です。座椅子1点のみなら3,000〜5,000円前後が目安ですが、階段作業料や車両費が加算される場合があります。
複数品をまとめると1点あたりの単価が下がることが多いため、家の片付けを一度に済ませるとコスパが高まります。
依頼時は一般廃棄物収集運搬許可の有無を必ず確認し、見積書を受け取ってから契約しましょう。「無料回収」をうたう業者の中には不法投棄や高額請求のトラブル例も報告されています。口コミや行政の許可一覧から信頼できる業者を選ぶことが、安全かつ適正価格で処分する近道です。
3.座椅子を処分するときの注意点
コイル・スプリング入り座椅子の解体に注意
コイルやスプリング入りの座椅子は、雑に扱うと部材が勢いよく飛び出したり、金属部分で手を切ったりと危険が伴います。自宅で解体する際は落ち着いて作業し、軍手や保護具を身につけるなど安全面に配慮してください。
複数人で作業する際も、役割を分担して互いに声を掛け合いながら進めるのが大切です。ネジや金属部品を取り外したあとはビニール袋などにまとめておくと、ゴミの分別がしやすくなるでしょう。
もし解体しないと処分が難しい場合には、有料または無料で解体も引き受けてくれる業者が存在するので、費用と手間を比較しながら依頼するのも一つの手です。
売却前には汚れや傷を確認
リサイクルショップやフリマアプリでの売却を検討している場合、まずは座椅子の汚れや傷の状態を把握しておきましょう。表面のシミや布地の傷みは査定価格を左右する大きなポイントになります。
簡単に落ちる汚れやホコリであれば、雑巾がけや掃除機を使ってケアしておくと印象が大幅にアップします。特に布製の座椅子はほこりを取り除くだけでも見た目がかなりきれいになります。
ブランドのロゴや機能部分など、アピールポイントになる場所も忘れずにチェックし、高値を狙えるよう情報を整理しておくと良いでしょう。
4.座椅子の処分費用を抑えるコツ
座椅子と状況に合わせた処分を選ぶ
「なるべく安く処分したい」場合は、自治体サービスを上手に使うのがおすすめです。東京都葛飾区の例では座椅子の粗大ごみ処理券は1点300円と明示されており、多くの市区町村でも200〜800円程度で済みます。
急ぎでなければ、クリーンセンターへ自己搬入する手も有効です。たとえば、横浜市の焼却工場では「一時多量ごみ」が1kgあたり13円で受け入れられており、座椅子1点(約5kg想定)なら65円前後で処分できます。
まだ使える座椅子ならリユースに挑戦しましょう。メルカリの「梱包・発送たのメル便」では160サイズが全国一律3,400円、200サイズでも5,000円で発送できます。(2025年5月時点)
粗大ごみより高く感じますが、販売価格が送料を上回れば黒字化も可能です。
早く捨てたいなら不用品回収業者がおすすめです。
不用品回収業者に頼むと1点3,000〜5,000円が相場ですが、軽トラック積み放題19,800円〜、2tトラック33,000円〜といった「パック料金」を設ける業者も多く、家具・家電をまとめて処分するほど1点あたりのコストは下がります。
座椅子を高く売るために知っておきたいポイント
メーカーやモデルの知名度が高い座椅子は、リクライニング機能や素材の質感などで付加価値があるため、中古市場でも人気が高い傾向があります。特に、テレビ通販や有名ブランドの場合は注目度が上がることが多いです。
売却前にしっかりと掃除し、ホコリやシミを取り除いておくことで査定額が上がる可能性があります。写真映えを意識して、背もたれを伸ばした様子やカバーのアップ写真など、
商品の魅力が伝わるよう工夫するのがおすすめです。
また、付属のクッションや取扱説明書が残っている場合は、合わせてアピールすると買い手からの信頼が高まります。なるべく購入当時の状態に近づけて提示することで、売却成功率を高めることができます。
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5.まとめ
自治体回収と業者回収を上手に使い分ける
自治体による回収は費用面で経済的かつ安心ですが、収集日の指定や申し込み手続きに柔軟性がない場合があります。対して業者回収は費用が高くなりますが、即日対応や複数の大型ゴミの一括処分が可能など、便利さが魅力です。状況に応じて最適な方法を選びましょう。
座椅子以外にも処分したいものが多数ある場合は、業者に一括回収を依頼することでコスト削減につながることもあります。自身の予定や労力、処分品の量を踏まえて判断しましょう。