1. セーブルの特徴とは?
セーブルの毛皮の特徴は柔らかくて軽いこと、長く着用できることです
この毛皮の特徴として最初に紹介するのは耐久性です。チンチラの毛皮に代表されるように、柔らかくて軽い毛皮は比較的劣化が早いと言われています。
その点セーブルの毛皮は正しいお手入れさえしていれば、何年たっても光沢とボリューム感があり、美しい毛並みを保つことが可能です。
セーブルの毛皮の特徴として、次に紹介するのが価格の高さです。
この毛皮の元になっているセーブルはロシアや北海道などに生息しているイタチの仲間です。日本では黒テンと呼ばれていますが、養殖されている数と野生の数を合わせても圧倒的に少ないので、高額で取り引きされています。
その中でもロシアで養殖されている個体をロシアンセーブルと呼び、1000万円以上で取り引きされることも珍しくはありません。
セーブルの毛皮の特徴として最後に紹介するのが、コーディネートのしやすさです。チンチラやミンクのコートは誰の目にもゴージャスに映ります。それ故に普通のシチュエーションで着用していると、場違い感が半端ありません。一方セーブルの毛皮は茶褐色のものが多く、一見するとさほど派手に見えませんし、むしろ落ち着いた雰囲気を演出してくれます。チノパンやジーパン、ワンピースとも相性が良く、無理のない範囲で着こなすことが出来ます。
2. セーブルの歴史
セーブルの毛皮は平安時代の頃から大人気!!権威の象徴の役割も
現在でも人気の高い毛皮の多くは中世ヨーロッパで多く用いられてきました。セーブルの毛皮も1500年代イングランド国王であったヘンリー8世により、公爵・侯爵・伯爵以外は着用禁止と定められました。
意外なことですが、セーブルの毛皮は渤海(現在のウラジオストク周辺)により西暦727年に日本に輸入されています。当時日本は奈良時代。唐との交流も盛んに行われていた時代です。
渤海からは貂(セーブル)をもらい、代わりの品として絹や金を渡していたとされています。
当時は貴族が寒さをしのぐために利用されていたのですが、平安時代になり貴族文化が花開くと、ファッションアイテムとしてセーブルの毛皮を着用するようになっています。
926年に渤海が滅亡したのち、遼、金、元と時代は変わっていくものの、セーブルの毛皮は朝廷に献上されていたようです。一方ヨーロッパではロシア帝国の領土拡大に伴いセーブルの毛皮も普及していきました。結果として1917年にロシア帝国は終焉を迎えるのですが、それからもセーブルの毛皮は世界各地で愛されています。近年ではセーブルの毛皮を安定的に供給するために、養殖活動も盛んに行われています。動物愛護の観点から、世界的に毛皮は禁止されていく流れですが、セーブルの毛皮だけは依然として高い人気を誇っています。
3. セーブルの相場はいくら?
セーブルの毛皮の買取相場を決めるのはSOBOLのタグとシルバリー
この毛皮の相場はSOBOLというタグが付いているものと、そうでないものとでは倍以上変わってきます。ですので洋服ダンスやクローゼットにあるコートの内側をしっかりと確認して下さい。
それと今回紹介させて頂く相場は、あくまでも美品の価格です。シミやへたり、臭いなどがあると査定が下がることがあります。
まず、アメリカンセーブルやカナディアンセーブルの買取相場ですが50,000円から100,000円となっています。
つぎにSOBOLのタグが付いているロシアンセーブルのロングコートでしたら100,000円~200,000円、その中でもさらに希少性が高いもの(シルバリーや養殖など)でしたら、200,000円~400,000円が買取相場となります。
ちなみにネットオークションでの落札相場はSOBOLのロングコートで200,000円前後でした。セーブルの毛皮の色は天然で数百種類以上あります。白色の毛(シルバリー)が多いほど高値で取引されており、さらにその毛を目立たせるような濃い色が人気です。また、洋服に仕立てたブランドによっても相場は変化します。そのほかで言えば、使用されている毛皮の量もポイント。多ければ多いほど買取相場も高くなります。
4. セーブルの毛皮に関する豆知識
セーブルの毛皮について知って得する豆知識を分かりやすく紹介します
ここでの豆知識で最初に紹介するのはSOBOL(ソボル)についてです。
ロシアンセーブルを使用している証として、洋服の内側につけられているSOBOLのタグ。
SOBOLとはサンクトペテルブルク国際毛皮オークションの主催者であるソユーズプシニーナの厳しい審査を通過したセーブルのみに許される称号のようなものです。つまり品質保証書ということになります。
ちなみにSOBOLのロングコートになると1000万円以上のものも珍しくはありません。
次に紹介する豆知識はアメリカンセーブルについてです。毛皮に詳しくない方からすると、アメリカンセーブルやカナディアンセーブルとロシアンセーブルが同じように感じるかも知れませんが、この二種類はマーテンという動物で、セーブルではありません。
毛並みが似ていることからセーブルの名前が付けられたのだとは思いますが、全くの別物で価格も大きく違います。マーテンであるアメリカンセーブルやカナディアンセーブルも高級毛皮ですので、非常に肌触りも良く高級感もあるのですが、ロシアンセーブルと比べると、どうしても見劣りしてしまいます。高級毛皮にはマーテンやミンク、セーブルなどイタチ科の動物が多いので、手放す際は専門家のいる買取業者に査定を依頼して下さい。
5. まとめ
セーブルの毛皮に関するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい
ここまでこの毛皮に関連する情報をいくつかお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。
セーブルの毛皮は肌触りが良く長く愛用することが出来ます。
ロシアンセーブルは毛皮の王様とも呼ばれており、特に白色の毛が多いほど高額です。購入する際や手放す際は、内側にSOBOLのタグがあるかどうかしっかりと確認しておきましょう。