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シロアリが来ない家の特徴とは?建てたあとでもできる対策方法も解説

公開日:2025.5.19
シロアリが来ない家の特徴とは?建てたあとでもできる対策方法も解説

シロアリ被害は想像異常に甚大です。基礎などをシロアリに食われてから補修工事する場合、遅くなればなるほど費用は大きくなります。また、シロアリ被害に遭っている家は、地震の際の倒壊リスクが4倍にもアップしてしまうのです。では、シロアリが来ない家にはどのような特徴があるのでしょうか。

本記事では、シロアリが来ない家の特徴9つと、家を建てた後でもできる対策について解説します。

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1.シロアリが来ない家の特徴9つ

基礎や床下のつくりがポイント

ベタ基礎の写真

シロアリの被害は家の寿命に関わります。特に木造住宅では、柱や土台といった構造部分が侵食されると倒壊のリスクが高まるため、あらかじめシロアリが来ない家の条件を理解し、備えておくことが重要です。ここでは、そうした特徴を9つ紹介します。

① 土壌侵入を防ぐベタ基礎を採用している
シロアリ対策の基本は、土壌からの侵入を防ぐことです。建物全体の床下を鉄筋コンクリートで覆うベタ基礎は、地面からの進入を物理的に遮断できます。さらに、ベタ基礎は建物の荷重を広く分散できるため、耐震性にも優れています。

② 基礎の高さが十分にある
湿気や雨水の跳ね返りを避けるには、基礎の高さを確保することが大切です。建築基準法では30cm以上が必要とされており、住宅ローンのフラット35では40cm以上が推奨されています。これにより床下の湿気がこもりにくくなります。

③ 建物の風通しが良い
通気性が良い構造は湿気が溜まりにくく、シロアリの好む環境を作りません。床下や外壁に通気工法を取り入れることで家全体の換気が促進され、カビや腐食のリスクも軽減できます。

④ 地面や基礎が乾燥している
湿気が溜まりやすい土地はシロアリを引き寄せやすいため、土地選びの段階から注意が必要です。高台や水はけの良い場所を選び、敷地周囲に排水設備を整えることで、地面や基礎の乾燥を保ちやすくなります。

⑤ 雨漏りしにくい建材を使用している
屋根や外壁には、雨漏りのリスクが低い建材を選ぶことで、構造部の湿気を防ぐことができます。また、防蟻処理が施された木材(例:AQ認証材)を使えば、シロアリに強い家づくりが可能です。

⑥ 床下を点検しやすい構造になっている
万が一の侵入に備えて、床下に点検口を設けておくと安心です。点検しやすい環境を整えることで、異常を早期に発見し、被害の拡大を防げます。点検口の設置は、フラット35の技術基準でも推奨されています。

⑦ 点検や害虫駆除を定期的に行っている
定期的に専門業者に点検を依頼し、防蟻処理を施すことで被害を未然に防ぐことができます。薬剤の効果はおおむね3〜5年とされており、再処理のタイミングを見逃さないことが重要です。

⑧ シロアリ予防のスプレーを散布している
市販の忌避スプレーも有効な補助手段です。玄関まわりや床下の点検口、屋外の木製設備など、シロアリが寄りつきやすい場所に使用すると、簡単に予防効果を高められます。

⑨ 木材や段ボールを放置していない
湿った木材や段ボールはシロアリの好物です。特に、庭先や軒下など湿気がたまりやすい場所に放置するのは避けましょう。不要な木材や古い家具などはこまめに処分することが大切です。

2.【外回り編】建てた後にシロアリが来ない家を目指す方法

シロアリが繁殖しない環境を整える

住宅の床下の換気口の写真

家を建てたあとでも、周囲の環境を整えることでシロアリを寄せつけにくくすることが可能です。

■ものを置かない・湿気をためないのがポイント
外壁沿いに物置や植木鉢などを設置していると通気性が悪くなり、湿気を好むシロアリにとって居心地の良い環境になってしまいます。特に、基礎の換気口をふさぐような設置は避けましょう

また、生垣の支柱や杭、枕木などの木製設備は年数が経つと腐朽しやすく、シロアリの温床になることがあります。劣化したり不要になった場合は、早めに撤去するのが安心です。

■段ボールや合板にも注意
シロアリは木材だけでなく、段ボールや合板といった木材由来の素材も好みます。屋外の倉庫などに段ボールを保管していると、気づかないうちにシロアリの巣になっている可能性も。不要な段ボール類はこまめに処分し、家の周囲に置きっぱなしにしないことが大切です。

■シロアリが嫌う植物を植える
ハッカに含まれるメントール、シナモンに含まれるオイゲノールやシナムアルデヒドなどは、シロアリが嫌う成分として知られています。これらの植物を家の周囲に植えることで、シロアリを遠ざける効果が期待できます

ただし、ハッカは繁殖力が強いため、庭への直植えではなく鉢植えで管理するのが基本です。また、植物の周囲に湿気がたまりやすくなると本末転倒なので、風通しの良い場所に設置するようにしましょう。

3.【室内編】建てた後にシロアリが来ない家を目指す方法

風通しや日当たりが重要

浴室乾燥機の写真

シロアリ対策というと、床下や外回りばかりに目が向きがちですが、実は室内環境もシロアリの発生と深く関係しています。特に、家の中で湿気がたまりやすい場所は、知らず知らずのうちにシロアリの温床になっていることもあります。

■玄関:水気をため込まず、こまめな乾燥がカギ
玄関は雨水が入り込みやすく、湿気がこもりやすい場所です。タイルの目地から水が染み込むと、タイル下のモルタルや木部が湿気を含み、シロアリが好む環境になります。

雨の日は、玄関周りの水をこまめに拭き取り、濡れた傘や靴をそのまま置かないようにしましょう。水気を切ってから収納するのが基本です。掃除で水をまいた場合も、必ず乾拭きで仕上げることが重要です。

■浴室:換気とカビ対策がシロアリ対策につながる
浴室は家の中でもっとも湿気がこもりやすい場所のひとつです。湿った状態が続くと、シロアリが侵入・繁殖しやすくなります。入浴後は24時間換気を活用し、壁や床の水滴をしっかり拭き取る習慣をつけましょう。

また、排水口や換気扇のフィルターなど、湿気がこもりやすい箇所の清掃も忘れずに。カビが生えない程度の乾燥状態を保つことが、シロアリ対策にも直結します。

■押入れ・収納:空気の流れを確保する
1階にある押入れは、床下とつながっている構造が多く、湿気がたまりやすい場所です。荷物を詰めすぎると空気の流れが滞り、湿度が上昇します。

下段には日常的に使うものを収納して、頻繁に扉を開閉して換気するのがポイントです。除湿剤を併用することで、さらに湿気を抑えることができます。

■天井裏・屋根:雨漏りの兆候を見逃さない
天井裏や屋根まわりは目が届きにくい分、湿気や雨漏りに気づきにくい場所です。シミやカビなど雨漏りの兆候があれば、早めの対応を心がけましょう。

小屋裏収納がある場合は、定期的に換気して湿気を逃がすことも忘れずに。放置していると、知らないうちにシロアリが棲みついてしまう恐れがあります。

4.シロアリが来ない家にしたいなら専門業者に防蟻処理を依頼しよう

相見積もりで最適な業者を見つけましょう

床下点検を行うシロアリ駆除業者の写真

家をシロアリから守るには、日々の点検や清掃だけでは限界があります。すでに被害が発生している場合は、応急処置では不十分であり、専門業者による徹底的な駆除と定期的な防蟻処理が効果的です。

■業者による「防蟻処理」が安心
シロアリは、表面に現れた個体を殺虫スプレーで駆除したり、掃除機で吸い取ったりするだけでは根本的な駆除にはなりません。見えない床下や地中に巣を作っていることが多く、そこから被害を広げていきます。

そのため、専門業者による調査・駆除・再発防止の処理が必要です。被害の拡大を防ぐためにも、早期に業者へ相談し、定期的な防蟻処理を実施しましょう。

■相見積もりで確認したいポイント
シロアリ駆除は専門的な知識と技術が求められるため、業者によって料金や施工内容、サービス体制が大きく異なります。複数の業者から見積もりを取り、以下の点を比較検討することが大切です。

・被害状況を写真付きで説明してくれるか
 ⇒ 施工前後の様子や床下の状態を可視化して説明してくれる業者は信頼できます。

・「しろあり防除施工士証」などの有資格者が対応しているか
 ⇒ 専門資格のある担当者がいることで、処理の適切性が期待できます。

・保証期間やアフターフォローが明確か
 ⇒ 駆除後に再発した場合の再処理保証があるかどうかを必ず確認しましょう。

・不要な施工や高額契約を勧めてこないか
 ⇒ 不必要な薬剤散布やプランの押し売りには注意が必要です。

また、見積もり時の対応の丁寧さ・説明のわかりやすさ・質問への受け答えも業者選びの重要なポイントです。誠実な対応と充実したアフターサポート体制が整っているかも、あわせて確認しておきましょう。

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