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マンションの窓のリフォームがしたい!確認しておくべき諸条件

公開日:2021.7.20 更新日:2024.4.2
マンションの窓のリフォームがしたい!確認しておくべき諸条件

マンションでもさまざまなリフォームは可能ですが、窓のリフォームは可能なのか、また可能であればどこまでできるのでしょうか。ここでは、どんなときに窓のリフォームが必要なのか、メリット・デメリット、加えて窓のリフォームにかかる費用についてご紹介します。

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1. そもそもマンションの窓はリフォームできる?

マンションのリフォームを考えるにあたって、窓のリフォームはそもそも可能なのでしょうか。

マンションの窓ガラスの交換を行う写真

マンションの管理規約には、マンションが専有部分と共有部分に分かれていることが明記されています。この中では専有部分が個人所有の部分、すなわちリフォームできる部分ということです。反対に共有部分は文字通り個人専有の部分ではないので、リフォームすることはできません。

窓はどちらにあたるかと言うと、マンション標準管理規約第14条によると専有使用権を有する部分とされます。よって、窓と窓枠についてのリフォームは入居者の責任によって行ってよいことになります。

もっとも、これは「マンション標準管理規約」によるものであって、それぞれのマンションで取り決める「管理規約」によっては、専有使用権を有する部分であってもその限りでないというケースもあります。結果的に、マンションそれぞれで取り決める「管理規約」が最終的な決定権をもっているということになります。そのため、マンション管理者に確認をとるのがもっとも確実です。

2. どんなときにマンションの窓をリフォームする?

老朽化したマンションならば、さまざまなリフォームが考えられますが、多くの人が考えるのは壁や床に断熱材を入れる「断熱リフォーム」ではないでしょうか。

窓ガラスにコーキング剤を塗っている写真

これをするとエアコンの電気代を節約できることから、おすすめのマンションリフォーム法となっているのです。

一方、熱が出入りするところは床や壁だけではありません。窓も熱の出入りが多い場所のひとつです。というよりも、窓は熱の出入りの約半分を占めているので、窓に有効な断熱リフォームを施せばマンション生活もより快適になることは間違いありません。マンションの断熱リフォームを考えるときは、窓の断熱リフォームを考える絶好の機会でもあるのです。

このとき、窓ガラスだけを断熱性の高い素材にしても、窓枠などが古いアルミ製のままだと、依然としてそこから多くの熱が出入りしてしまいます。そのため、窓ガラスだけのリフォームではなく、窓枠を含めた断熱リフォームをすることが大切です。窓枠の形状などによっては内窓を付けること、二重窓にするなどの措置が必要となり、窓の断熱リフォームと言っても、かなり大がかりなものになることもあります。ただし、窓や窓枠を変えるだけでかなりイメージが代わるので、見た目の部分でも満足度の高いリフォームとなるでしょう。

3. マンションの窓をリフォームするメリット・デメリット

●マンションの窓のリフォームメリット

メリットとデメリットのイメージ画像

窓のリフォームにおけるメリットとして考えられることを挙げてみます。

・部屋の断熱性の向上
・窓の開閉をスムーズにする
・機密性の向上
・結露やカビの抑制
・節電効果の向上

以上が挙げられます。特に古いマンションとなると、断熱リフォームなどが効果的です。床・壁・窓の3点は断熱リフォームには欠かせないものです。また、経年による窓の開閉時のがたつきは、断熱リフォームと同時に行うとよいでしょう。多くがアルミ製の窓枠となっているので、断熱性の高い素材の窓枠に交換します。他の機密性の向上、結露の抑制なども窓のリフォームのメリットですが、断熱性・機密性の向上による節電効果も大きなものとなるのは間違いありません。

●マンションの窓のリフォームデメリット
窓のリフォームにおけるデメリットを挙げてみます。

・リフォーム費用がかかる
・掃除の手間の増大

窓のリフォームにおけるデメリットは、当然ですが費用がかかることです。ガラス本体はもちろん、二重窓や内窓を付けるとなると、さらに費用がかさみます。窓のリフォームとなると断熱リフォームが基本となるので、すべてやってしまうとかなりの出費を覚悟しなくてはいけません。また、内窓などにすると掃除の手間がかかることも注意しておきたい点です。

4. マンションの窓のリフォームにかかる費用

窓のリフォームにかかる費用はそれぞれです。

マンションの窓交換にかかる費用のイメージ写真

どこまでリフォームするのか、予算と相談して決めなくてはいけません。また、窓だけのリフォームではなく、部屋全体もリフォームとなると個別に費用を出しにくい場合があります。ここでは窓単体で考えた場合のリフォームにかかる費用を出してみました。

断熱効果を高めるために内窓を設置する場合は、内窓の種類にもよりますが、相場価格は15万円から30万円となります。これは窓枠ひとつの値段なので、窓の数や大きさによって費用が異なってきます。ただし、内窓の設置自体は、はめ込み式の場合ならば数時間程度で終了することが多いようです。

また、窓枠は変えずにガラスだけの交換となると、費用は5万円から15万円程度となります。こちらも数時間程度で交換は終了します。内窓の代わりに、障子窓にするというリフォームもあります。断熱性も気密性も皆無なのですが、目隠し効果は期待できます。障子窓の設置は、部屋の中が明るく落ち着いた感じになると好評です。小さな窓なら3万円で、大きな窓になると10万円程度で設置ができます。

5. マンションの窓をリフォームする際の注意点

上述しているように、マンションには「マンション標準管理規約」というのがあり、窓と窓枠は共有部分として、これだけを見るとリフォームはできないことになります。

ソファに座っている後姿の男女の写真

しかし、それよりも優先されるのが「管理規約」です。具体的には、マンションの外観を損ねるような、あるいは統一感を妨げる恐れがあるため、窓枠など外観に関する部分のリフォームは禁止されていることが多いです。ですが、管理規約がすべてにおいて優先されますので、マンションの管理者あるいは管理組合に確認することが大切です。

そして、窓のリフォームについての注意点ですが、断熱効果はもとより、防火・防犯・防音効果に優れた、一定の基準を満たすガラスを使用しなくてはいけません。窓のリフォーム会社選びは、管理組合指定、あるいは不動産会社指定のリフォーム会社が指定されていることが多いです。指定されているリフォーム業者ならば勝手が分かっているので、安価かつ迅速にリフォームを行ってくれるというメリットがあります。

もちろん、自分自身でリフォーム会社を選ぶこともでき、自分の好みにあった内窓の選定と設置、さらには好みの断熱リフォームなどを行えるメリットがあります。

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