本文へ移動

給湯器が故障した場合の修理費用はいくら?修理と交換の判断基準を解説

公開日:2025.12.17
給湯器が故障した場合の修理費用はいくら?修理と交換の判断基準を解説

給湯器が故障すると、お湯が使えなくなる不便さだけでなく、「修理にはいくらかかるのだろう」「想定外に高額になるのでは」といった費用面の不安を感じる方は少なくありません。特に突然のトラブルでは、冷静に判断する余裕がなく、言われるままに修理を依頼してしまうケースもあります。

給湯器の故障にかかる費用は、原因や部品の状態、修理内容によって大きく異なり、相場が分かりにくい点も迷いやすいポイントです。そのため、事前に目安を知らないまま業者へ依頼すると、必要以上の工事や不明瞭な請求を受けてしまうリスクもあります。

給湯器の故障費用の相場や内訳を把握しておくことは、修理か交換かを判断し、適正な金額で対応するための重要な基準になります。この記事では、給湯器の修理にかかる具体的な費用の目安を中心に、費用が変動する理由について分かりやすく解説します。

おすすめ事業者へのお電話はこちらからPR

株式会社クラシアン

1.給湯器が故障したときにかかる修理費用の相場

故障の箇所によって異なる

レンチと見積書と計算機の写真

給湯器の故障の主な原因は、大きく分けて4つあります。故障する箇所や部品によって修理内容が異なり、それに伴って費用にも差が出るため、以下でそれぞれの特徴と目安を整理します。

1.電装系の故障
配線や制御部品、電子基板などに不具合が生じたケースです。修理費用は約2万〜4.5万円が目安となります。内容によっては1万円以下で済む場合もありますが、基板などの部品交換が必要になると費用は高くなる傾向があります。

2.燃焼系の故障
バーナーやガス関連部品の不具合が該当し、修理費用は約1.7万〜3.3万円程度です。燃焼系の故障はガス漏れなど重大な事故につながる可能性があるため、異変を感じた場合は早めの点検が必要です。

3.水制御系の故障
水の流れを制御する部品の不具合で、修理費用は約1万〜3.5万円が目安です。使用されている部品が特殊な場合は、想定より高額になることもあります。

4.安全装置系の故障
過熱やガス漏れを防ぐための重要な装置の修理です。出張費は2,000〜3,000円、技術料は5,000〜30,000円、部品代は3,000〜2.5万円程度と幅があります。そのため合計費用は約7,500円〜5.8万円と差が出やすく、安全に関わる部位であることから部品代も高めになる傾向があります。

また、修理費用には部品代だけでなく出張費や技術料が含まれるのが一般的です。事前に業者へ相談し、おおよその費用感を確認しておくことで、後からのトラブルを防ぎやすくなります。

2.給湯器が故障しているか判断するポイント

お湯の温度や使用時に違和感がないか確認する

キッチンの蛇口の写真

給湯器が故障したかもしれないと感じた際にチェックするポイントは、大きく分けて4つあります。給湯器を使っていて違和感があった場合は、まず自分で故障の可能性を確認してみてください。事前に状況を把握しておくことで、業者へ連絡する際のやり取りがスムーズになります。

1つ目のポイントは、お湯が正常に出るかどうかです。
蛇口をひねっても水が出ない場合は、水漏れや断水の可能性があります。一方で水は出るがお湯が出ない場合は、給湯器の電源が入っているかを確認してください。
電源プラグが抜けていたり、ブレーカーが落ちていたりするケースもあります。ブレーカーを戻してもすぐに落ちる場合は漏電の可能性があるため、無理に使用せず注意が必要です。

2つ目のポイントは、お湯の温度が安定しているかどうかです。
お湯の温度が上がったり下がったりする場合は、フィルターやアダプターの目詰まりが原因の可能性があるため、掃除を試してみましょう。熱いお湯のあとに一度冷たくなり、徐々に温かくなる「冷水サンドイッチ現象」は正常な状態です。
掃除をしても改善せず、温度が安定しない場合は、給湯器の寿命が近づいている可能性も考えられます。

3つ目のポイントは、使用中に異音がしていないかです。
異音がする場合は、「どこから音がするのか」「どのタイミングで鳴るのか」「どんな音なのか」をメモしておくと、修理業者へ具体的に伝えやすくなります。
異音に加えてガスのにおいがする場合は非常に危険な状態です。すぐに換気を行い、修理業者へ連絡してください。
古くなった給湯器でも異音が出ることがありますが、劣化が進んでいる可能性が高いため早めの対応が必要です。

4つ目のポイントは、排気口の状態です。
給湯器の排気部分から黒い煙が出ている場合は、すぐに使用を中止してください。外見上は問題がなさそうでも、内部で不完全燃焼が起きている可能性があり、火災などの危険につながるおそれがあります。その場合は速やかに修理業者へ相談しましょう。

3.給湯器が故障したら修理と交換どちらがお得?

使用年数で判断する

老朽化した給湯器の写真

給湯器の寿命は、一般的に約10年とされています。寿命が近づくと、使用されている部品がすでに製造終了となり、修理自体ができないケースも出てきます。
目安として、使用開始から7年以内の給湯器であれば、修理で対応できることが多いです。一方で、7年を過ぎていても修理可能な場合はありますが、修理後すぐに別の箇所が故障する可能性も考えられます。

複数の箇所に不具合が出ている場合や、修理が必要な部分以外にも劣化が見られる場合は、修理ではなく交換を勧められることがあります。何度も修理を繰り返すよりも、故障の頻度や給湯器の使用年数によっては、新しい給湯器へ交換した方が結果的に費用を抑えられる場合もあります。

判断の目安としては、給湯器の使用年数が7年以内であれば、まずは修理や点検を検討し、7年を超えている場合は交換も視野に入れて検討するとよいでしょう。

また、給湯器を購入または交換してから数年程度で故障した場合は、メーカー保証期間を必ず確認してください。多くの給湯器には1〜3年程度の保証が付いており、保証期間内であれば無償修理の対象となる可能性があります。

4.故障した給湯器の修理費用を抑えるコツ

事前に修理実績や見積もり内容を確認しよう

相見積もりイメージ画像

フィルター掃除や元栓の確認を行ってもお湯の出が改善しない場合は、給湯器本体に不具合が起きている可能性があります。その際は、まず給湯器のリモコンにエラーコードが表示されていないかを確認しましょう。

エラーコードが表示されている場合は、取扱説明書やメーカーの公式サイトで内容を確認してみてください。エラーコードを確認しても症状が改善しない場合は、販売店やメーカー、給湯器修理の専門業者へ早めに連絡することが大切です。
給湯器の不具合は、内部の半導体の故障やリモコンとの接続不良、各種センサーの異常など、自分で対処できないケースがほとんどです。

また、給湯器の耐用年数はおおよそ10年とされています。10年以上使用している給湯器でお湯の出が悪くなった場合は、通水量を計測するセンサーなどの部品が劣化している可能性があります。製造から10年以上経過すると部品在庫がなくなることも多いため、修理よりも給湯器の交換を検討した方が現実的な場合があります。

給湯器の修理や交換は、メーカーやガス会社、給湯器修理の専門業者に依頼できます。メーカーやガス会社は大手ならではの安心感があり、業者を探す手間がかからない一方で、費用が高くなることもあります。保証期間内であれば、メーカーへ直接依頼するのがよいでしょう。

一方、給湯器修理の専門業者は複数メーカーの給湯器に対応しており、日時の融通が利きやすいのが特徴です。点検の結果、修理ではなく交換が必要になった場合でもスムーズに対応してもらえることが多いです。
保証期間が切れている場合は、複数の専門業者から見積もりを取り、内容や費用を比較したうえで相談する方法が現実的と言えます。

おすすめ事業者へのお電話はこちらからPR

株式会社クラシアン

給湯器修理・交換の新着記事

おすすめ記事