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電気温水器の故障でよくある症状は?原因を特定する方法と解決策

公開日:2025.12.24
電気温水器の故障でよくある症状は?原因を特定する方法と解決策

電気温水器が突然使えなくなると、お湯が出ない不便さだけでなく、毎日の生活全体に影響が出てしまいます。朝の身支度や入浴、家事の段取りが一気に崩れ、「今すぐどうすればいいのか」と不安になるかたも少なくありません。

電気温水器の故障は、経年劣化だけでなく、部品の不具合や電源まわりの異常など、原因が一つとは限らない点が判断を難しくしています。症状だけを見て自己判断すると、対応を誤ってしまうケースもあります。

電気温水器の故障は、症状から原因を切り分け、修理と交換のどちらが適切かを見極めることが重要です。この記事では、電気温水器の故障原因を確認するポイントと、対応を判断するための考え方、トラブルを防ぐために意識したい点を整理して解説します。

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1.電気温水器の故障でよくある症状

お湯が出なかったり、温度が安定しなかったりする

シャワーの写真

電気温水器が故障すると、お湯が出なかったり、お湯は出ても温度が安定しなかったりといった症状が見られます。いずれも電気温水器としては致命的な症状であり、専門業者による修理を検討するレベルと言えるでしょう。

電気温水器のお湯が出ない場合


まず「お湯が出ない」場合は、症状ごとに原因の傾向を切り分けて考えることが重要です。

お湯がまったく出ない
電気温水器内部の制御装置や安全装置が異常を検知し、安全のために給湯を停止している可能性があります。この場合、リモコンにエラー表示が出ることが多く見られます。

お湯も水も出ない
給湯管の詰まりや止水栓が閉まっており、水やお湯が配管を通れなくなっている状態が考えられます。

突然使えなくなり、リモコンが反応しない
電源がオフになっている、またはコンセントが抜けており、電気温水器自体が動作していない可能性があります。

しばらく使ったあとにお湯が出なくなった
タンク内のお湯を使い切った湯切れの状態で、再加熱が追いついていないケースが考えられます。



電気温水器の温度が安定しない場合


一方で、お湯は出るものの温度が安定しない場合は、原因の性質が異なるケースが多く見られます。

お湯がぬるい、温度が安定しない
設定温度が低く、水温が下がる時期に十分な温度まで加熱できていない可能性があります。

温度調整がうまくできない
混合水栓の不具合により、お湯と水の混合が正常に行われていない状態が考えられます。

時間帯によって温度が変わる
電気温水器内部のタイムスイッチが正常に作動しておらず、加熱タイミングにズレが生じている可能性があります。

設定や水栓など外部要因を確認しても改善しない場合は、電気温水器本体や内部部品の故障が原因となっている可能性が高く、専門業者による点検や修理を検討する判断基準になります。

2.電気温水器の故障の原因を特定する方法

お湯が出るか出ないかで確認事項は異なる

電気温水器の台所リモコンの写真

電気温水器の故障原因を自分で特定できないかと考える方も多いかもしれませんが、実際には「お湯が出るか出ないか」によって確認すべきポイントが異なります。ここでは、状況別にチェックしたい部分を整理して解説します。

まず「お湯は出ないが水は出る」パターンです。この場合は、次の点を順に確認してみましょう。

・電気温水器用の電源やブレーカーが落ちていないか
・止水栓を閉じたままにしていないか
・電気温水器本体や配管から水漏れがしていないか
・ストレーナー(フィルター)部分に汚れが詰まっていないか


ブレーカーや止水栓、本体や配管からの水漏れについては、それぞれの箇所を目視で確認します。
ストレーナー(フィルター)部分は、取扱説明書に清掃手順が記載されていることが一般的ですが、方法が分からない場合は無理に触らず、専門業者へ点検を依頼しましょう。
これらを確認しても特に問題が見当たらない場合、考えられる原因は電気温水器本体の故障である可能性が高くなります。

次に「お湯も水も出ない」場合です。このケースでは、以下の点を確認してください。

・水道管の工事などで断水していないか
・外気温の低下により配管が凍結していないか
・給湯管が詰まっていないか


地域の水道工事などで断水している場合は、お湯も水も出なくなります。この場合は工事の終了を待って、改めて状況を確認しましょう。
また、外気温が極端に低い時期は配管が凍結することがありますが、お湯をかけて無理に溶かすと配管が破損するおそれがあるため、自然に解凍されるのを待つ必要があります。
給湯管の詰まりは外から目視で確認することができず、専門知識のない方が清掃を行うと故障を悪化させるリスクがあります。

断水や凍結といった外的要因が見当たらない場合は、無理に対処せず専門業者に点検を依頼するのが安全な判断です。

3.電気温水器が故障した際の対処法

フィルターの清掃や止水栓が開いているかをチェックする

説明書のイメージ画像

電気温水器からお湯が出なくなったり、お湯の温度が低いと感じたりすると、すぐに本体の故障を疑ってしまいがちです。しかし実際には、電気温水器そのものではなく、周辺部分の状態が原因で同様の症状が起きているケースも少なくありません。

原因が意外な箇所にあり、簡単な確認や作業だけで改善することもあります。そのため、電気温水器が故障した際にまず確認したい基本的な対処法を知っておくと、落ち着いて状況を判断しやすくなります。

比較的取り組みやすい対処法として挙げられるのが、フィルターの清掃や止水栓が正しく開いているかの確認です。これらは専門的な工具や知識がなくても確認できる場合が多く、最初に試したいポイントといえます。

電気温水器の一般的なフィルター清掃手順は、次のとおりです。
1.電気温水器の電源をオフにする
2.開閉工具を使って止水栓を閉める
3.フィルター(ストレーナー)を取り外す
4.汚れやゴミが詰まっていないか確認する
5.汚れがある場合は、柔らかめの歯ブラシなどで清掃する
6.フィルターを元に戻し、止水栓を開ける
7.電気温水器の電源をオンにする

ただし、これはあくまで一般的な手順であり、機種によっては清掃方法や手順が大きく異なる場合があります。フィルター清掃を行う前には、必ず付属の取扱説明書を確認してください。

止水栓が開いているかどうかの確認も比較的簡単ですが、止水栓の位置はメーカーや機種によって異なります。止水栓の場所や操作方法は取扱説明書に詳しく記載されているため、自己判断せず説明書を確認したうえでチェックすることが重要です。

4.電気温水器の修理は業者への依頼がおすすめな理由

DIYだと症状が悪化するリスクがある

修理業者のイメージ画像

電気温水器が不調になる原因はさまざまで、中には取扱説明書を確認することで原因が分かり、自分で対処できるケースもあります。取扱説明書に記載されている範囲の点検や簡単なメンテナンスであれば、無理のない対応といえるでしょう。

しかし、取扱説明書に記載されていない作業、たとえば電気温水器を分解して内部を清掃したり、部品を交換したりする行為は注意が必要です。
電気温水器は電気と水を同時に扱う設備のため、誤った作業を行うと火災や感電のリスクが高まります。また、内部構造を理解しないまま分解や部品交換を行うと、別の部品に負荷をかけてしまい、故障箇所が増えて症状を悪化させるおそれがあります。

さらに、DIYで修理を行った結果、状態が悪化した場合には、メーカー保証の対象外となる可能性があります。修理費用が余計にかかってしまったり、本来であれば保証で対応できた不具合が自己負担になったりする点も見逃せません。

自分で原因を特定できない、または取扱説明書の範囲を超える対応が必要な場合は、無理をせず専門業者に修理を依頼する判断が重要です。

一方で、電気温水器の修理業者は数が多く、修理にかかる日数や費用も業者によって異なります。そのため、どこに依頼すればよいか迷ってしまう方も少なくありません。

修理業者選びで失敗しないためには、1社だけで即決せず、相見積もりを取ることが有効です。見積書には修理費用だけでなく、作業内容や手順、費用の内訳などが記載されているため、複数社を比較することで、納得したうえで依頼できる業者を選びやすくなります。

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