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給湯器のお湯の出が悪い原因とは?考えられるトラブルと対処法を解説

公開日:2025.12.17
給湯器のお湯の出が悪い原因とは?考えられるトラブルと対処法を解説

給湯器を使っていて「お湯の出が悪い」と感じたことはありませんか。シャワーの勢いが弱い、キッチンでお湯がなかなか出ないなど、日常生活の中で違和感を覚える場面は少なくありません。
このような症状は、給湯器本体のトラブルによって起きる場合もあれば、水栓や配管など周辺設備の不具合が原因となっているケースもあります。原因を見誤ると、不要な修理や交換につながる可能性もあるため注意が必要です。

この記事では、給湯器でお湯の出が悪いと感じたときに考えられる主な原因と、自分で確認できるポイント、状況に応じた対処法について解説します。

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1.給湯器のお湯の出が悪くなる原因とは?

給湯器のフィルターや水道の元栓を確認する

バスルームの蛇口の写真

シャワーの水圧が弱かったり、キッチンのお湯の出が悪かったりすると困りますよね。そんなときは、原因に合った対策を試すことが大切です。

お湯の出が悪くなる主な原因として、次のようなものが考えられます。
・給湯器のフィルターが汚れている
・シャワーフィルターや循環アダプターが汚れている
・水道の元栓や給湯元栓、止水栓が開ききっていない
・給湯器の不具合や故障
・給水管や水道管の水漏れ


また、上記以外にも給湯器の号数(1分間に出せるお湯の量)が、ご家庭の人数や使い方に合っているかどうかが重要なポイントになります。例えば20号の給湯器は、1分間に約24リットルのお湯を供給できるとされており、シャワーとキッチンを同時に使える目安になります。
ただし、冬場など水温が低い時期は、給湯器が水を温めるのにより多くのエネルギーを使うため、同時にお湯を使うと「出が弱い」と感じることがあります。

さらに、お湯を多く使う時間帯に複数箇所で同時使用すると、「お湯の出が弱い」と感じることもあるでしょう。まずはシャワーとキッチンで同時にお湯を使わないなど、使い方を工夫することで改善するケースもあります。
それでも不便を感じる場合や、家族の人数が増えて給湯器の能力が合っていないと考えられる場合は、20号から24号へ変更するなど、ご家庭に合った号数の給湯器への交換を検討するのも一つの方法です。

2.給湯器のお湯の出が悪い場合の対処法①フィルターの清掃

給湯器のフィルターを清掃する

給湯器配管の写真

お湯の出が悪いと感じるとき、まず疑いたいのがフィルターの汚れや詰まりです。
特に、室外に設置されている給湯器本体の下部にある水抜き栓やフィルターは、配管内の錆や砂などが溜まりやすく、汚れが詰まると水圧が低下してお湯の出が悪くなることがあります。

水抜き栓とフィルターの掃除は、以下の手順で行ってみてください。
1.給湯器本体の給水元栓を閉める
2.キッチンや洗面、浴室など、すべての給湯栓(蛇口)を開ける
3.水抜き栓を回して外す
4.水抜き栓とフィルターの汚れをブラシなどで取り除く

掃除が終わったら、蛇口を閉めてから元栓を開けましょう。この作業後にお湯の出が改善した場合は、フィルターの目詰まりが原因だった可能性が高いと考えられます。
それでも改善しない場合は、給湯器本体以外のフィルターが原因となっていることがあります。

キッチンやカランからのお湯の出は問題ないのに、シャワーだけお湯の出が悪い場合は、シャワーフィルターの目詰まりが疑われます。水栓を閉めてからシャワーヘッドをゆるめ、フィルターを取り出してブラシなどで汚れを掃除してみてください。

また、浴槽へのお湯の出が悪く、なかなかお湯が溜まらない場合は、循環アダプターの目詰まりが原因となっていることがあります。この場合は湯船のお湯を抜き、循環アダプターのフィルターを外して汚れを落としましょう。

3.給湯器のお湯の出が悪い場合の対処法②水栓の調整

水栓を全開にする

水道の元栓の写真

家中の水道でお湯の出が全体的に悪い場合は、水道の元栓や給水元栓が十分に開いていない可能性があります。普段はあまり触ることがありませんが、次のようなタイミングでは一度確認してみましょう。

・新築時
・引っ越し後
・給水配管工事後など

配管工事では、作業のために水道の元栓を一時的に閉めることがあります。その後、十分に開け直されていないケースも少なくありません。元栓は、戸建ての場合は地面の中のメーターボックス内、アパートの場合は玄関横の扉の中に設置されていることが一般的です。蓋や扉を開け、反時計回りに回して全開になっているか確認してください。

また、給湯器の下には給水元栓があり、ここからお湯をつくるための水が送られています。このバルブが中途半端に閉まっていると、お湯の出が悪くなる原因になります。
引っ越し直後や、意図せず閉められている場合もあるため、反時計回りに回しきって開いているか確認しましょう。

一方で、「キッチンだけ」「洗面台だけ」など特定の場所だけお湯の出が悪い場合は、その近くにある止水栓を確認します。
止水栓は水量調整や一時的な止水に使われており、ハンドルタイプは手で、ネジタイプはマイナスドライバーで反時計回りに回すと開きます。
調整する際は、お湯の温度が急に上がることがあるため、火傷しないよう注意しながら行ってください。

4.給湯器本体の不具合が疑われる場合の対処法

エラーコードと使用年数から不具合を判断する

電源の入っていない給湯器リモコンの写真

フィルターの掃除や元栓の確認を行ってもお湯の出が改善しない場合は、給湯器本体に不具合が起きている可能性があります。

まずは、給湯器のリモコンにエラーコードが表示されていないか確認しましょう。
エラーコードが表示されている場合は、取扱説明書やメーカーの公式サイトで内容を調べてください。エラーコードを確認しても解消できない場合は、給湯器内部の半導体の故障やリモコンとの接続不良、各種センサーの異常など、利用者自身で対応できない不具合が起きている可能性があります。

また、給湯器の耐用年数はおおよそ10年とされています。10年以上使用していてお湯の出が悪いなどの症状が出ている場合は、通水量を計測するセンサーなどの部品が劣化していることも考えられます。
製造から年数が経過すると部品の在庫がないケースもあるため、修理ではなく給湯器本体の交換を検討した方がよい場合もあります。

5.給湯器が故障している場合は専門業者に依頼を

事前に修理実績や見積もり内容を確認しよう

給湯器修理業者の手元写真

給湯器本体の不具合が原因でお湯の出が悪くなっている場合は、利用者自身での対応が難しいため、専門の事業者へ相談する必要があります。
給湯器内部の部品や制御装置は精密に作られており、無理に触ると状態を悪化させたり、思わぬ事故につながる可能性もあるため、無理に自己判断で修理しようとするのは避けたほうが安心です。

給湯器の修理や交換は、メーカー、ガス会社、給湯器修理の専門業者に依頼できます。メーカーやガス会社は、自社製品や契約設備に精通しているため、安心感があり、問い合わせから手配までの流れが比較的スムーズなのが特徴です。
一方で、指定業者での対応になることが多く、作業内容や交換機種の選択肢が限られたり、費用が高くなる傾向があります。保証期間内であれば、無償または割安で対応してもらえる可能性があるため、まずはメーカーやガス会社に相談するのも一つの方法です。

一方、保証期間が終了している場合は、複数の事業者から見積もりを取り、作業内容や費用、保証条件を比較したうえで依頼先を選ぶことが重要です。
給湯器修理の専門業者は複数メーカーに対応していることが多く、設置環境や使用状況に応じた提案を受けられる点がメリットです。点検の結果、修理ではなく交換が必要と判断された場合でも、そのまま工事まで対応してもらえるケースが多く、日程調整の面でも柔軟に対応してもらいやすい傾向があります。

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