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エコキュートの室外機が水漏れ?自分で確認できる原因と対処の判断基準

公開日:2025.12.15
エコキュートの室外機が水漏れ?自分で確認できる原因と対処の判断基準

エコキュートの室外機周辺が濡れている、または水が滴っているのを見つけると、「故障なのではないか」「放置して大丈夫なのか」と不安になる方は少なくありません。エコキュートの室外機で起こる水漏れには、結露や排水による問題のない現象もあれば、部品の不具合など早めの対応が必要なケースもあり、状況を正しく見極めることが重要です。

この記事では、エコキュートの室外機で水漏れが起こる主な原因を整理し、エコキュートの室外機の水漏れを自分で確認・対処できる場合と、専門業者へ相談すべき場合の判断ポイントをわかりやすく解説します。無用な不安やトラブルを避けるためにも、ぜひ参考にしてください。

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1.エコキュートの室外機からの水漏れは自分で直せるか

応急処置なら可能

エコミュート配管からの水漏れ故障の写真

エコキュートの室外機から水漏れが起こった場合は、まず状況を確認したうえで応急処置を行いましょう。エコキュートの修理は原則として専門業者に依頼する必要がありますが、被害の拡大を防ぐ目的で自分で対応できる初期対応もあります。ここでは、エコキュートの室外機で水漏れが発生した際に自分で行える応急処置と、対応時の注意点について解説します。

■電源をオフにする
水漏れを発見したら、最初に行うべき対応はエコキュートの電源を切ることです。万が一、機器内部に水が入り込んでいる状態で通電を続けると、感電や内部部品の故障につながるおそれがあります。リモコン操作で運転を停止し、あわせて貯湯タンク側のブレーカーもオフにしておくと、より安全に応急対応を行えます。

■止水栓を閉める
次に、貯湯タンク下部に設置されている止水栓を閉めましょう。止水栓を閉めることで水道配管からの給水が止まり、水漏れによる被害の拡大を最小限に抑えられます。止水栓の位置が分からない場合は、無理に探そうとせず、取扱説明書を確認するかメーカーのサポート窓口へ問い合わせるようにしてください。

■水道の元栓を閉める
止水栓を閉めても水漏れが止まらない場合や、止水栓自体の操作が難しい場合は、住宅全体の水道元栓を閉める方法もあります。ただし、この対応を行うと家中の水が使用できなくなり、トイレや洗濯など日常生活に影響が出る点には注意が必要です。

■業者やメーカーに連絡する
応急処置が完了したら、できるだけ早くメーカーや住宅設備業者へ点検・修理の依頼を行いましょう。水漏れを放置すると、故障が悪化したり、水道代が増加したりする可能性があります。

また、目に見える水漏れがないにもかかわらず、エラーコードの表示や水漏れ警告が出ている場合は、センサーやシステムの誤作動が考えられます。このようなケースでも、自己判断で使い続けず、点検を依頼することが重要です。使用年数が長いエコキュートは、今後も不具合が発生しやすくなるため、早めの対応を心がけましょう。

なお、補修テープなどを使った応急的な補修は避けてください。エコキュートは内部構造が複雑で、誤った処置によって別の部品を傷つけてしまうおそれがあります。一時的に水漏れが収まったように見えても、根本的な解決にはならず、結果的に修理費用が高くなる可能性があります。

2.エコキュートの室外機からの水漏れを自分で修理するリスク

水漏れ以外の不具合につながる危険性がある

給湯機から騒音が出ているイメージイラスト

エコキュートの室外機から水漏れが起きたとき、「自分で直せるのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、エコキュートは内部構造が非常に複雑なため、無理に補修テープやパテなどで修理を試みると、配管や周辺部品を傷つけてしまい、かえって症状が悪化するケースが多く見られます。
たとえ一時的に水漏れが止まったように見えても、根本的な原因が解消されていなければ、時間の経過とともに再発したり、被害が広範囲に及んだりするおそれがあります。

また、水漏れが起きた状態で使い続けると、さまざまな不具合につながります。例えば、お湯が急に出なくなったり、出てもぬるく感じたりする場合があります。
これは、本来貯湯タンクに送られるはずのお湯が漏れ出し、必要な温度や量に達しなくなることが原因です。使っていないのにタンク内のお湯が減っていたり、沸かしてもお湯の量が増えないと感じたりする場合も、エコキュートの室外機の水漏れが影響している可能性があります。

このような状態を放置すると、無駄なエネルギー消費によって光熱費が増えるだけでなく、本体の大きな故障や安全面でのトラブルにつながるリスクも高まります。

少しでも異変を感じた場合は、自分で修理を行わず、メーカーや専門の修理業者に相談しましょう。プロによる点検と修理を受けることで、トラブルの拡大を防ぎ、エコキュートを安全に使い続けることができます。

3.エコキュートの室外機の水漏れは故障ではない場合も

故障かどうかの見分け方

エコキュートのリモコンの写真

エコキュートの室外機の下に水たまりを見つけると、不安に感じる方も多いでしょう。しかし、室外機の周辺が濡れていても、必ずしも故障やトラブルとは限りません。

三菱をはじめとするエコキュートでは、正常に運転している状態でも水が排出されることがあります。これは結露水と呼ばれるもので、故障ではなく自然な現象です。エコキュートが沸き上げ運転を行っている間、室外機内部のフィンが冷やされることで空気中の水分が結露し、水滴となって流れ落ちます。

また、寒冷地では霜が付着し、それを溶かすための霜取り運転が行われることがあります。この際、短時間にまとまった量の水が排出される場合もあり、多いときには毎分500ミリリットル近く流れることもありますが、これも異常ではありません。沸き上げ運転は夜間に行われることが多いため、日中に確認すると水たまりがすでに乾いているケースもあります。

一方で、実際に水漏れにつながるケースも存在します。代表的なのがドレンホースの詰まりです。室外機は屋外に設置されているため、ドレンホース内に落ち葉や砂、埃などが入り込み、水の排出がうまくできなくなることがあります。

その結果、本来とは異なる場所から水が溢れ出し、水漏れと勘違いしてしまう場合があります。ドレンホースの詰まりは掃除によって改善することもありますが、室外機が高所に設置されている場合や作業が難しい場合は、無理をせず専門業者に依頼することが安心です。

また、詰まりを放置するとホースの劣化や破損につながるおそれもあるため、定期的な点検やメンテナンスを行うことが大切です。

4.【メーカー別】エコキュートのエラーコード

パナソニック、ダイキン、東芝のエラーコードを紹介

エラー表示のリモコンのイラスト

エコキュートの室外機や本体から水漏れや不具合が起きた際には、リモコンにエラーコードが表示されることがあります。エラーコードの表示方法や意味はメーカーごとに異なるため、内容を正しく把握することが重要です。
ここでは、パナソニック・ダイキン・東芝のエコキュートで比較的よく見られるエラーコードと、その際の基本的な対処の考え方について解説します。

■パナソニック
パナソニックのエコキュートでは、「H〇〇」や「F〇〇」といった形式のエラーコードが表示されることがあります。これらが表示された場合、内部部品や配管に不具合が生じており、修理が必要な可能性があります。
とくに「沸上中」のランプが消えているにもかかわらず、ドレン口や排水配管から水が出続けている場合は注意が必要です。

応急的な確認方法として、逃し弁レバーを上下に数回動かし、排水が止まるかを確認します。それでも改善しない場合は、早めに購入先や販売店へ相談しましょう。

■ダイキン
ダイキンでは、水漏れに関連するエラーコードとして「F17:貯湯ユニットからの水漏れ検知」「F47:水漏れや配管異常の可能性」などが表示されることがあります。F17が出ている場合、新たにお湯を沸かすことはできませんが、タンク内に残っているお湯は使用できるケースもあります。

ダイキンでは公式のエコキュートAIチャットを通じて、エラー内容や対処方法をオンラインで確認できるため、状況把握の手段として活用するとよいでしょう。

■東芝
東芝のエコキュートでは、「E:8|水漏れの疑い」といったエラーが表示されることがあります。この場合、リモコンで一度エラーを解除したうえで、本体や配管まわりを目視で確認します。
それでも症状が改善しない場合は、無理に使用を続けず、販売店や施工業者に点検や修理を依頼してください。

いずれのメーカーでも、エラーコードが表示されている状態での使用継続は、故障の悪化や安全面のリスクにつながるおそれがあります。異常を感じた場合は、自己判断で対処せず専門窓口に相談することが大切です。

5.エコキュートの修理が必要な場合は相見積もりで業者を探すのがおすすめ

相見積もりなら安くて評判のよい業者が見つかりやすい

エコキュート(給湯器)の点検・修理の様子

エコキュートの修理や交換が必要になった場合は、1社だけで判断せず、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。いわゆる相見積もりを行うことで、費用の相場やサービス内容の違いが見えやすくなり、結果として納得感のある業者選びにつながります。

まず確認したいのが機種代金です。
エコキュートはメーカー希望小売価格が100万円前後と高額ですが、実際の販売価格は業者ごとに差があります。仕入れルートや在庫状況によって値引き幅が異なるため、同じ機種でも提示額に開きが出ることは珍しくありません。少しでも負担を抑えたい場合は、複数社の価格を比較することが重要です。

また、台所リモコンや脚部カバーなどのオプション品は、基本的に別料金となるケースが多いため注意が必要です。本体価格だけで判断せず、オプションを含めた総額でいくらになるのかを必ず確認しましょう。

次にチェックしたいのが工事費用です。
エコキュートの設置工事費は平均すると18万円前後が目安ですが、既存設備の状況や工事内容によって金額は変動します。とくにガス給湯器からエコキュートへ交換する場合は、専用の分電盤設置など追加工事が必要になることもあります。

さらに、サービス内容の違いも比較ポイントの一つです。
業者によって、納期の早さや保証内容、土日祝日の対応可否、設置後のメンテナンス体制などに差があります。仮設給湯器を無料で貸し出してくれる業者や、独自の延長保証を用意しているケースもあるため、価格だけでなく長期的に安心して任せられるかという視点で選ぶことが大切です。

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