フローリングの黒ずみが落ちない!効果的に除去する掃除方法や注意点を詳しく解説
公開日:2024.2.13 更新日:2024.4.22
新築や入居したての頃はキレイだったフローリングも、生活しているうちに気がつくと黒ずみが発生していることがあるかもしれません。黒ずみが頑固な場合は通常の床掃除だけでは落ちなくなることも。
この記事では、フローリングが黒ずむ原因や黒ずみが落ちないときの効果的な掃除方法を詳しくお伝えしていきます。
新築や入居したての頃はキレイだったフローリングも、生活しているうちに気がつくと黒ずみが発生していることがあるかもしれません。黒ずみが頑固な場合は通常の床掃除だけでは落ちなくなることも。
この記事では、フローリングが黒ずむ原因や黒ずみが落ちないときの効果的な掃除方法を詳しくお伝えしていきます。
・油や皮脂汚れ
フローリングの黒ずみになる主な原因として、油や皮脂汚れが挙げられます。
油汚れはホコリや他の汚れを引き寄せやすく、一緒になると取り除きにくい黒ずみの原因になります。
特にキッチンでは調理中に飛び散る油が原因で、フローリングが徐々に黒ずんでくることがあります。また、皮脂汚れは人やペットが頻繁に触れる場所に多く、これも黒ずみの原因となり得ます。
そのほか、油分の多い食べ物をこぼしてしまうことも、油汚れの原因となります。
キレイなフローリングを保つためには、油や皮脂の汚れを掃除することが必要になります。
・水分
水や他の液体が床にこぼれた場合、速やかに拭き取らないと木材に浸透し、時間が経つにつれて黒ずみとなることがあります。
特に、フローリングの隙間に水分が入り込んだ場合、中でカビが発生し、それが黒ずみの原因となることもあります。
・汚れの蓄積
日常の掃除が不十分な場合、ホコリや汚れが蓄積して時間とともに黒ずみとなることがあります。特に、玄関やキッチンなどの汚れが付きやすい場所では、このような現象が起きやすいです。
・カビ
窓の近くや洗面所、浴槽近くなどのフローリングは湿気が多いため、カビが発生し黒ずみの原因になることがあります。
特に寒暖差の激しい季節になると窓が結露を起こしやすくなり、窓周辺の湿度が高くなることからカビが発生しやすい環境になります。
また、部屋の換気が不十分で風通しが悪かったり、布団を直接フローリングに敷いていたりするとカビの発生につながり、フローリングが黒ずむこともありますので注意しましょう。
・ワックスが原因に
フローリングを保護するためにワックスをかけていますが、このワックスの劣化によって黒ずむことがあります。
ワックスが劣化したり、剥がれたりしたフローリングは、汚れが付きやすくなります。汚れが溜まっていくと最終的に黒ずみになります。
そのため、定期的に古いワックスを剥がして、塗り替える必要があります。
・摩耗や傷
家具の移動や歩行による摩耗、ペットの爪などによる傷が床につくと、それらの部分が汚れやホコリを集めやすくなり、次第に黒ずんで見えるようになります。
・日焼け
直射日光が長時間フローリングに当たり続けると、木材が日焼けして色が変わることがあります。この過程で、部分的に黒ずんで見えることもあります。
日々フローリングの掃除を行っていても、黒ずみは発生しやすいものです。しかし、掃除方法によってキレイにすることもできます。
次からは効果的な掃除方法についてお伝えしていきます。
1.床のホコリを取り除く
黒ずみを落とす前に、床のホコリをきれいに取り除きましょう。
最初にドライシートやモップを使ってホコリを取り、その後に掃除機を使用します。
オイル・ウレタンで塗装されたフローリングは、最初に掃除機をかけてしまうとゴミを引きずってしまい、床の表面を傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。
2.皮脂汚れや油汚れは台所用中性洗剤がおすすめ
黒ずみの原因が皮脂汚れや油汚れであれば台所用中性洗剤で落とせます。
水拭きの際に台所用中性洗剤を少量加えると、黒ずみを落とすことが可能です。
その後、水に浸して固く絞った雑巾で水拭きを行い、乾いた雑巾で乾拭きを行えば掃除は終了です。
3.カビによる黒ずみにはアルコール除菌や重曹で
カビが原因で黒ずみしている時は、アルコール除菌を雑巾に吹きかけて、拭き取る方法があります。頑固なカビであれば、重曹を水に溶かした「重曹水」を使ってこすり落とすときれいになります。
気をつける点として、アルコール成分を使うとフローリングのワックスが落ちる可能性があるので、ワックスをかけ直す必要があることは知っておきましょう。
フローリングの黒ずみ掃除をする時に、注意すべきことがあります。次から詳しくお伝えしていきますので参考にしてください。
・重曹水の濃さに気をつける
重曹はアルカリ性であるため、皮脂や油汚れを溶かして汚れを落とすことができますが、濃すぎるとフローリングの塗装膜まで溶かしてしまう可能性があります。
目安は「水100mlに対して重曹小さじ1杯」で、これ以上濃くならないようにしましょう。
フローリングの影響が心配な場合は、目立たないフローリングのすみなどで使って確認してから利用すると安心できます。
・メラミンスポンジでフローリング掃除を行わない
メラミンスポンジとは、水を含ませれば汚れを簡単に落とせる便利な商品ですが、フローリングでは使わないようにしましょう。
メラミンスポンジは、研磨することで汚れを落とす方法なので、フローリングのワックスを削り取り、その下にあるフローリング材を傷つける恐れがあります。
フローリングの落ちにくい汚れは、フローリング用洗剤を汚れにかけてしばらく置いておくと汚れが浮き上がりますので、その後に拭き取るようにしましょう。
・カビ取り剤は変色の原因に
黒ずみの原因がカビの場合、フローリングにカビ取り剤を利用したくなるかもしれません。しかし、カビ取り剤は塩素系漂白剤であるため、使うとフローリングの色が落ちてしまう可能性があるので使用しないことが無難です。
フローリングの黒ずみを落とす掃除方法についてお伝えしてきましたが、黒ずみを予防するにはどのようなことを行えばよいのでしょうか。
次からは、フローリングの黒ずみを防ぐ方法について紹介していきます。
・定期的な掃除
日常的に掃除機やモップを使用して、ホコリや汚れを定期的に除去します。これにより、黒ずみの原因となる汚れの蓄積を防ぎます。
また、水や飲み物、油などが床にこぼれた場合は、すぐに乾いた布やペーパータオルで拭き取りましょう。特に油性の汚れは時間が経つと落ちにくくなるため、早めの対応が重要です。
・マットの使用
玄関やキッチン、ダイニングテーブルの下など、水や汚れが床につきやすい場所にはマットを敷くことをおすすめします。これにより、直接的な汚れの付着を防ぎます。
・ワックスを定期的にかけ直す
ワックスが劣化することで黒ずみの原因になることを先述しましたが、予防策として定期的にワックスをかけ直しする方法があります。
ワックスを塗り替える頻度として、上塗りを半年に1回程度行うとよいでしょう。
また、古いワックスを剥離して塗り替えをする頻度は5年に1回を目安にするとフローリングの材質が長持ちするのでおすすめです。
・結露を防止するアイテムを利用
窓付近のフローリングはカビが原因で黒ずみを起こしやすいため、窓の結露を防止するアイテムを利用する方法があります。
結露防止には、エアキャップ(プチプチ)や結露防止シート、結露吸水テープなどのアイテムを窓に貼っておくことで対処できます。
特に気温が下がる冬に準備しておくとよいでしょう。
・フロアコーティングを行う
ワックスはご自身で行うこともできますが、専門業者にフロアコーティングを依頼することもおすすめです。
フロアコーティングすることで、フローリングの光沢がきれいになり、耐久性に優れているので、長期間特別な手入れを行わなくて済みます。
それ以外にも、フローリングの黒ずみや汚れも落としてくれるので、ご自身で行うことなく掃除が楽になるでしょう。
フローリングの黒ずみが目立つようになってきた場合、掃除のプロであるハウスクリーニング事業者に依頼する方法がありますが、費用面で不安な方もいらっしゃるでしょう。
床・フロアクリーニングの料金相場は約12,000円~17,000円程度です。
料金は㎡単価で設定されていることが多く、依頼するお部屋の床面積によって大きく変動します。また、ワックスがけの有無やワックスのグレードによっても前後します。
また、フローリングの黒ずみ予防としてフロアコーティングを行なう場合の費用相場は以下になります。フロアコーティングの費用については、使用するコーティング剤の種類によって違いがあります。
・ウレタンコーティング
古くから使われているコーティング剤で比較的安価ですが、耐用年数が短くなっています。
耐用年数:3年から5年程度
目安費用(10平米あたり):20,000円程度
・シリコンコーティング
きれいな光沢が魅力で、滑り止め効果もあり、小さいお子様やペットがいるご家庭向きです。
耐用年数:10年から20年程度
目安費用(10平米あたり):25,000円程度
・ガラスコーティング
強度があり、摩耗に強い点が特徴です。薬品にも強いので、掃除がしやすいコーティングです。
耐用年数:15年から20年程度
目安費用(10平米あたり):30,000円程度
・UVコーティング
コーティング剤を紫外線を照射することで固めるので、自然乾燥させるコーティングよりも短期間で行えます。
耐用年数:20年から30年程度
目安費用(10平米あたり):35,000円程度
黒ずみを防ぐ目的でフロアコーティングを行う際は、専門事業者と相談をして、どのコーティングが良いか相談してみるとよいでしょう。