【庭の木の切り方】庭木を自分で伐採したい時に必要な道具や手順などを解説
公開日:2022.8.23 更新日:2024.4.15
自宅の庭に生えている木を伐採したいけれど、どのような道具や方法を用いればわからない方は多いと思います。
そこで今回は、庭木を切る上で最適な時期や必要な道具、自分で伐採する方法について解説します。
また、業者に依頼した場合の費用もご紹介しているので、そちらもあわせて参考にしてみてください。
自宅の庭に生えている木を伐採したいけれど、どのような道具や方法を用いればわからない方は多いと思います。
そこで今回は、庭木を切る上で最適な時期や必要な道具、自分で伐採する方法について解説します。
また、業者に依頼した場合の費用もご紹介しているので、そちらもあわせて参考にしてみてください。
一般的に庭木の伐採に最適とされている時期が夏と冬です。
夏は、伸びている枝切りたい時や樹木全体を整形して好きな形にしたい時に、最適な時期とされています。
夏場に伐採を行うことで通気性を良くし、樹木が日差しに当たりやすくします。さらに枝が絡まったり、強風で枝が折れたりするのを防ぐこともできます。
冬は、不要となる枝を切りたい時や葉を大幅に減らしたい時に、最適な時期とされています。
新芽が育つのが5月ごろの庭木であれば、3~4月にかけて行う場合もあります。
また、庭木の種類によっても伐採に最適な時期は異なります。
スギやマツ、ヒノキといった常緑針葉樹の場合ですと、新芽が育つ前の3月~4月が伐採に最適です。寒さに強い樹木ですが、切っておきたい場合は新芽が動く前の春先が望ましいです。
また、常緑針葉樹の形状をきれいに保ちたい場合は、夏や秋に行うことも可能です。
ツバキやキンモクセイ、カシといった常緑広葉樹を伐採する場合は新芽が出始める3月下旬~4月下旬、もしくは新緑が落ち着いてくる5月下旬~6月あたりが最適です。
もしこれらの常緑広葉樹をきちんと伐採したい場合は、成長しづらくなる夏頃がおすすめです。
アオハダ、アオダモ、ヤマボウシといった落葉広葉樹を伐採される場合は、12~2月あたりが最適です。
成長時期である夏場ですと木を痛めてしまう可能性があります。
庭木伐採を行う際に最低限そろえておきたい道具の一覧です。
・ノコギリもしくはチェーンソー
1~3本までのちょっとした木を伐採したい時はノコギリを使用します。
もしそれ以上の本数の木々を伐採したり、太い木を伐採したりする際はチェーンソーがおすすめです。
チェーンソーに関しては小さな木や針葉樹などを切る際には中型のものを、大きい木を切る際には大型のものを使用します。
・ワイヤーロープ
伐採した木を目的の場所へ倒す際に使用します。ロープについては直径10mm以上の丈夫なものが望ましいです。
・シャベル
ちょっとした木の根を掘り出す際に使用します。
ホームセンターや100円均一などで売られている園芸用のものでも構いません。
・枝切ばさみ
余分な枝や葉を落としたい時に使用します。
・ヘルメット
伐採している最中に落下してくる枝や葉などなどから頭部を守るために使用します。
・ゴーグル
伐採している間ちりや木くずなどが目に入る可能性があります。
それらから目を保護するためにゴーグルをかけておきましょう。
・軍手
木を扱う作業ですので、尖った枝で怪我をしないように軍手をしておきましょう。
・ゴミ袋、ガムテープ
伐採した庭木を加熱ごみとして処分するために使用します。
ご自身で庭木を伐採する際の手順は次の通りです。
きちんと手順を踏まえて行わないと危険ですので、順序を守って行うようにしましょう。
1.伐採する方向を決めておく
木を切り倒す前に、あらかじめ木を切り倒す方向について考えておく必要があります。木が倒れる方向を考えておかないと、木が自宅の方向へと倒れてしまって窓や壁が破損したり、通路側へ倒れて他の人の通行を妨げたりする可能性があります。
この時に必要となるのがワイヤーロープ。倒したい方向にワイヤーロープを張っておくことで、予想外の方向へと倒れる危険性を減らすことができます。
2.枝を切り倒す
木を伐採する前に邪魔となる枝を切り倒しておきます。切った枝は1箇所にまとめておきましょう。
3.木を伐採する
枝の切除が完了したら、木を伐採します。伐採をする際に根本近くで切るとこの後に行う根の除去が難しくなるので、10cmほど残しておくのがコツです。
なお伐採する際は「受け口」と「追い口」というやり方で行います。木を倒す方向に「く」の字を書くように木を切(受け口)っていき、その反対側から木を切ります(追い口)。
4.根を取り除く
残っている根っこをスコップを使って取り除いておきます。根や土が硬い場合は水で濡らすと作業しやすいです。
庭木伐採を行うにあたっては気をつけなければならないことがいくつかあります。
・自分で伐採できるかどうか確認する
庭木伐採を行う前に、まずその木がご自身で切り倒せる木かどうか確認しましょう。一般的に素人でも切り倒せる木の限界は高さ3メートル、太さは直径約20センチと言われています。
それ以上の高さや太さの気になりますと専門業者に依頼する必要があります。
・服装に注意する
作業を行うにあたっては服装についても気をつけなければなりません。半袖、半ズボンのように素肌を晒している格好ですと、枝により怪我をしてしまう可能性があります。
なので、伐採作業では長袖、長ズボンを着用した上で行うようにしましょう。
・かかり木に気をつける
かかり木とは、うまく倒れなかった木が家屋や障害物に「かかって」しまった状態のことを言います。かかり木になってしまったら無理に切り倒さないようにします。
万が一、かかり木になってしまったら、くさびを打ち込むか業者に依頼するかをして、倒す場所を決めておきます。
・木の処分方法に注意する
通常自治体では伐採した木は可燃ごみとして扱われます。可燃ごみであれば、ごみ袋にまとめてごみ集積所に出しておきます。
ただし、自治体によっては木を可燃ごみとして扱っていなかったり、処分がしづらい木があったりします。 その場合は不用品回収業者に処分を依頼しましょう。
実際に庭木伐採の作業は危険が伴いますし、適切な切り方をしていないと家屋や他の人に危険を及ぼすこともあります。
そのため、庭木伐採はなるべく専門業者に依頼するのが望ましいです。
業者を選ぶ上で知っておくべきポイントは次の通りです。
・庭木伐採のプロがいるかどうか確認する
伐採業者を選ぶにあたっては職人の知識や能力、作業に関する資格を保有しているかどうかを調べることが肝心です。
庭木伐採の作業に関する専用資格としては、造園技能士や造園施工管理技士があります。これらの資格は知識と実務経験がないと取得することができませんので、高い技術力を持っていることの証明になります。
・実績が豊富である
業者選びではこれまでの実績が重要となってきます。作業件数や作業事例については業者のホームページに掲載されています。
・口コミでの評価が高い
優良とされている業者の多くは、インターネットでの口コミの評価が高い傾向があります。業者を探す際には、利用者の声もあわせて調べておくといいでしょう。
・スタッフの対応が丁寧である
評判の良い業者ですと、スタッフの対応がとても丁寧です。電話での連絡や実際に見積もりを取る時など、スタッフが親身に話を聞いてくれるかにも注目してみましょう。