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アシナガバチとスズメバチの違いとは?特徴や見分け方・危険性まで徹底解説!

公開日:2025.7.18
アシナガバチとスズメバチの違いとは?特徴や見分け方・危険性まで徹底解説!

庭先や軒先で蜂を見かけたとき、「これはアシナガバチ?それともスズメバチ?」と戸惑ったことはありませんか?
どちらも外見は似ていますが、巣の形状や性格、行動パターンに明確な違いがあります。

スズメバチは攻撃性が強く、人への危険性が高いことで知られています。一方で、アシナガバチは比較的おとなしく、こちらから刺激しなければ攻撃してくることは少ない傾向にあります。とはいえ、どちらの蜂も毒針を持っているため、安易に近づくのは危険です。

この記事では、アシナガバチとスズメバチの違いをわかりやすく解説するとともに、見分け方や遭遇時の対処法、安全な駆除方法まで詳しく紹介します。蜂に遭遇して不安を感じたときに、冷静に対応できるよう、ぜひ参考にしてください。

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1.アシナガバチとスズメバチの違いと見分け方

最も見分けやすい特徴は巣の形状

スズメバチの巣とアシナガバチの巣の比較画像

アシナガバチとスズメバチを見分ける際に、もっとも分かりやすい手がかりとなるのが「巣の形」です。飛んでいる姿だけでは判別が難しいですが、巣を観察すれば違いは一目瞭然です。

アシナガバチの巣は、シャワーヘッドのように無数の巣穴が並んだ円盤状の形をしており、外側に殻がないため中の構造がむき出しになっています。素材には木の内側の繊維が使われ、これを唾液と混ぜて和紙のような丈夫な巣を作ります。巣の直径は最終的に10〜15センチ程度になり、軒下やベランダの隅、植木鉢の裏など、雨風をしのげる場所によく作られます。

一方、スズメバチの巣は、最初はとっくり型や丸底フラスコのような形から始まり、やがてバレーボールほどの球形に成長します。出入口は1か所のみで、巣全体がベージュと茶色のマーブル模様をした外殻で覆われており、中の様子は見えません。この独特の模様も見分けるポイントのひとつです。スズメバチの巣も木の繊維と唾液を使って作られますが、アシナガバチよりも繊維の量が少なく、より軽くて紙に近い質感を持っています。

また、スズメバチは閉鎖的な空間を好む傾向があり、木の中や天井裏、床下などに巣を作ることが多いため、発見が遅れるケースもあります。

このように、巣の形状や材質、設置場所を観察することでアシナガバチとスズメバチの違いを見分けることが可能です。ただし、どちらの蜂も巣を守るために攻撃してくる可能性があるため、発見しても近づかず、静かにその場を離れましょう。必要に応じて、専門の駆除業者への相談を検討してください。

2.アシナガバチとスズメバチそれぞれの特徴

アシナガバチはおとなしく、スズメバチは獰猛

アシナガバチとスズメバチのイラスト

アシナガバチとスズメバチは、どちらも身近で見かけることの多い蜂ですが、性格や攻撃性には大きな違いがあります。

アシナガバチは、比較的おとなしい性格をしており、こちらから刺激しない限り攻撃してくることはあまりありません。むしろ、ケムシやカメムシなどの害虫をエサとするため、農作物や庭木を守る「益虫」としての側面もあります。

庭先やベランダに巣を作ることもありますが、多くの場合は静かに暮らしており、過剰に反応する必要はありません。ただし、巣作りが本格化する梅雨から初秋にかけては、防衛本能が強まり、巣や女王蜂を守ろうとする動きが活発になるため、不用意に近づくのは避けたほうが安全です。

一方で、スズメバチは非常に警戒心が強く、わずかな刺激にも敏感に反応して攻撃してくることがあります。特に夏から秋にかけては巣が大きくなり、縄張り意識が強くなるため、より攻撃的になります。巣の近くに立ち入っただけでも敵とみなされ、襲われる可能性があります。

スズメバチは、敵を察知するとまずアゴを鳴らして威嚇し、それでも引かない場合は毒針で攻撃します。さらに、攻撃の際に毒液とともに「警報フェロモン」を放出し、仲間を呼び寄せて集団で襲いかかるという習性もあります。しかもスズメバチは針を何度も刺すことができるため、被害が拡大しやすく、最悪の場合は命に関わる事態に発展するおそれもあります。

どちらの蜂に刺されても強い痛みを伴いますが、特にスズメバチの毒は強力で、アナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー反応を引き起こす危険があります。巣を見つけた場合は決して自分で駆除しようとせず、専門の駆除業者に相談することが重要です。

3.アシナガバチもスズメバチも危険であることに変わりはない

いずれも毒性があるため注意

ハチに刺された男の子のイラスト

アシナガバチとスズメバチは、見た目や体の大きさに違いはあるものの、どちらも毒を持つ危険な蜂である点は共通しています。

アシナガバチは比較的おとなしい性格とされていますが、決して油断はできません。アシナガバチの毒には、セロトニンやヒスタミンなど痛みや炎症を引き起こす成分が含まれており、刺されると強い痛みに襲われます。

一方、スズメバチはアシナガバチよりも明らかに攻撃性が高く、毒性も強いといわれています。とくにチャイロスズメバチの毒は非常に強力で、スズメバチ科の中でもセロトニン濃度が高く、刺されたときの痛みは「最も激しい」といわれるほどです。

また、どちらの蜂に刺された場合でも、体質によってはアレルギー反応を引き起こすおそれがあり、重篤な場合は命に関わる「アナフィラキシーショック」に至ることもあります。特に、過去に蜂に刺された経験がある人は再度刺されることでアナフィラキシーのリスクが高まるため、より注意が必要です。

庭先や屋根裏など、蜂の巣ができやすく気づきにくい場所で作業をする際は、あらかじめ巣がないかどうかを確認しましょう。蜂を見かけた場合は決して近づかず、刺激を与えないことが大切です。万が一巣を発見した場合には、自力での駆除は行わず、専門の業者に依頼することを強くおすすめします

4.アシナガバチやスズメバチを見つけた時の対処法

刺激せず静かに対応することが重要

注意マークを持った作業員の写真

アシナガバチやスズメバチを見かけたとき、多くの人は驚いて手で払ったり、大きな声を出してしまいがちです。

しかし、こうした行動はかえって蜂を刺激してしまい、攻撃されるリスクを高める原因になります。蜂は自分たちが脅かされたと感じると、防衛本能から刺してくることがあるため、冷静な対応が何よりも重要です。

とくにスズメバチは攻撃性が非常に強く、場合によっては集団で襲ってくることもあります。蜂を見つけたら、まずはその動きをよく観察し、慌てず静かにその場から離れるのが鉄則です。走ったり腕を振り回したりすると、敵と認識されやすくなるため避けましょう。

また、車の運転中に蜂が入り込んできた場合も、焦って払いのけようとするのは危険です。まずは安全な場所に停車し、窓やドアを開けて蜂が自然に出ていくのを待つようにしてください。無理に追い払おうとすると刺される原因になります。

家の中に蜂が入ってしまった場合には、部屋の明かりを消し、窓や玄関を開けて明るい屋外へと誘導しましょう。蜂には光に向かう習性があるため、落ち着いて外へ出る道を作ってあげることが大切です。

巣を見つけた場合は、決して自分で撤去しようとせず、自治体や専門の駆除業者に相談するのが安全です。とくに高所や狭い場所の巣は作業が困難なうえ、蜂の反撃を受けるおそれもあります。

なお、蜂が活発になる夏から秋にかけては、黒っぽい服装や香水の使用は控えるようにしましょう。これらは蜂を引き寄せやすいといわれています。

いずれの場合でも、「刺激しない」「慌てない」「専門家に任せる」という3つの行動を意識することで、アシナガバチ・スズメバチとの不要なトラブルを防ぎ、安全に対処することができます。

5.アシナガバチやスズメバチを見つけたら早急に駆除を検討しましょう

無理に自力で駆除せず駆除ハチ駆除の専門事業者に依頼を

蜂の巣駆除を行う専門事業者のイラスト

アシナガバチやスズメバチの巣を見つけたとき、「自分でなんとかできるのでは」と考える方もいるかもしれません。

しかし、蜂は非常に攻撃的な一面を持ち、刺されると激しい痛みだけでなく、アナフィラキシーショックなどの重篤な症状を引き起こす可能性もあります。防護服や専用の道具なしで近づくのは非常に危険です。

とくにスズメバチは警戒心が強く、巣に近づいただけでも集団で襲ってくるおそれがあります。安易な自己判断は避け、安全を最優先に考えることが大切です。

そのため、蜂の巣を見つけた際には、決して無理に対処しようとせず、必ず専門の害虫駆除業者に相談するようにしましょう。

業者に依頼する際は、1社に絞らず複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。費用の相場を把握できるだけでなく、サービス内容や対応の丁寧さなども比較できます。

電話やメールで問い合わせる際には、説明がわかりやすいか、質問に誠実に答えてくれるかなどをチェックしましょう。対応が丁寧な業者であれば、作業中も安心して任せることができます。

また、業者の公式サイトに施工実績や利用者の口コミが掲載されているかも確認しましょう。地域での対応経験が豊富な業者であれば、その土地の特性を理解しており、より適切な対応が期待できます。

アシナガバチ・スズメバチの駆除は、場合によっては命に関わるリスクも伴います。焦らず冷静に状況を見極め、確実かつ安全に駆除を行うためにも、専門業者の力を借りることが最善策です。

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