給湯器に蜂の巣ができたらどうする?自分で駆除する際の手順と注意点
公開日:2025.9.29
給湯器は蜂にとって出入りしやすい隙間があり、雨風をしのげるうえに外敵から身を守りやすいため、巣作りに適した環境となっています。給湯器に蜂の巣ができることは珍しくありません。
この記事では、給湯器に蜂の巣が作られたときの対処法や、自分で行える駆除の手順、注意すべきポイントを詳しく解説します。
給湯器は蜂にとって出入りしやすい隙間があり、雨風をしのげるうえに外敵から身を守りやすいため、巣作りに適した環境となっています。給湯器に蜂の巣ができることは珍しくありません。
この記事では、給湯器に蜂の巣が作られたときの対処法や、自分で行える駆除の手順、注意すべきポイントを詳しく解説します。
給湯器に蜂の巣を見つけたら、まずすぐに給湯器の使用を中止しましょう。特に巣が給排気口付近にある場合は注意が必要です。給排気口がふさがれると給湯器が正常に燃焼できず、不完全燃焼を起こす恐れがあります。最悪の場合、発火や火災につながる可能性もあり非常に危険です。
アシナガバチやスズメバチの巣は紙のような素材で作られており、非常に燃えやすいといわれています。給湯器の熱や火花が蜂の巣に引火し、火災の原因になることもあるため、蜂の巣を見つけた際は運転をすぐに止め、電源も切って安全を確保してください。
また、蜂を駆除するために殺虫剤を使う場合も、給湯器が稼働している状態では絶対に使用してはいけません。市販の殺虫スプレーには可燃性ガスが含まれているため、給湯器の熱や火花で引火する恐れがあります。使用する際は必ず給湯器の電源を完全に切り、しばらく時間を置いてから行いましょう。
噴射するときは、給排気口に直接スプレーがかからないように注意してください。さらに、液体タイプの殺虫剤は内部に入り込んで故障の原因になる可能性があります。使用するなら、霧状に噴射されるエアゾールタイプを選ぶのが適切です。
給湯器に蜂の巣を見つけたとき、自分で駆除する場合はいくつかの注意点があります。特に重要なのが作業を行う時間帯です。蜂が巣に戻る夜21時以降に実施すると、安全かつ効果的に駆除できます。
まずは給湯器の電源を完全に切り、機器が冷めるまで時間を置きましょう。使用直後は内部に熱がこもっているため、火災を防ぐためにも欠かせない準備です。
次に、必要な道具を揃えます。エアゾールタイプの殺虫スプレーを2本以上、防護服や防虫ネット、厚手の手袋、長靴でしっかり身を守りましょう。懐中電灯には赤いセロファンを巻くと蜂を刺激しにくくなります。さらに、ほうきやちりとり、ゴミ袋も巣の処分に必要です。
夜21時ごろになったら駆除を開始します。蜂は昼間は外に出ていることが多いため、夜に巣へ戻ったタイミングを狙うのが効果的です。2メートルほど離れた位置から巣の入り口へ向けてスプレーを噴射し、風向きを確認しながら2〜3分ほど続けます。羽音がしなくなれば駆除は完了です。
最後に翌朝、明るい時間に棒などを使って巣を落とし、ゴミ袋に入れて処分します。その際、残っている蜂がいないか必ず確認してから作業してください。
蜂の巣ができてから駆除を行うのは危険を伴うため、事前に巣を作らせない予防対策をしておくことが大切です。給湯器まわりはあたたかく、風も当たりにくいため、蜂にとって快適な環境になりやすい点を理解しておきましょう。
まずおすすめなのが蜂用の殺虫スプレーです。市販されているタイプの中には、蜂を寄せつけにくくする効果をもつものがあります。給湯器の周囲に定期的に噴射することで蜂の接近を防ぐことができ、効果は商品によって異なりますが一般的には2週間から1ヶ月程度持続するとされています。雨で効果が流れてしまうこともあるため、雨の後には再度スプレーをすると効果的です。
また、木酢液(もくさくえき)を利用する方法もあります。木を炭にするときに発生する煙から採れる液体で、独特のにおいを蜂が嫌うといわれています。薄めた木酢液を小さな容器に入れて給湯器の近くに置くと、蜂が巣を作りにくくなる効果が期待できます。ただし、液体がこぼれたり給湯器にかかったりしないように、設置場所には十分注意してください。
木酢液はスプレーとして使う方法もありますが、この場合も給湯器本体に直接かからないようにすることが重要です。電子部品に液体が触れると故障の原因になる恐れがあります。さらに木酢液も雨で流れやすいため、雨の後には新しいものに交換して使い続けるのがおすすめです。
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蜂は攻撃性が強く、わずかな刺激で襲ってくることもあるため、無理に手を出さずに蜂の駆除業者へ依頼するのが安全です。特に給湯器まわりに蜂の巣がある場合はリスクが高いため、専門業者に任せるのが安心です。
業者を選ぶ際は、1社だけで決めずに相見積もりをして比較しましょう。比較のポイントのひとつは対応の速さです。所在地が近いかどうか、24時間対応しているか、当日対応の記載があるかなどを確認すると、緊急時に頼れる業者か判断できます。
次に大切なのが料金の明確さです。蜂の種類や巣の大きさで費用が変動することはありますが、料金体系が不明瞭な業者は後悔につながりやすいでしょう。ホームページに詳細な料金表があるか、追加費用がかからないと明記されているか、利用者の口コミも参考になります。
さらに、説明や作業の丁寧さも重要です。電話対応が親切か、見積もり時の説明がわかりやすいかなどをチェックしてください。そのうえで「調査・見積もりが無料」「アフターフォローがある」「実績が豊富」「支払い方法が複数から選べる」などの条件を満たす業者であれば、より信頼性が高いといえます。
少し手間はかかりますが、給湯器の蜂の巣を安全に取り除くためには、信頼できる業者を選ぶことが不可欠です。
駆除を業者に依頼して蜂の巣を取り除いた後も、再発防止のための対策を行うことが大切です。給湯器まわりは蜂にとって快適な環境であるため、放置しておくと再び巣を作られる可能性があります。
まず意識したいのが、定期的な点検です。給湯器の内部や周囲に隙間がないかを確認し、蜂が出入りできる場所があれば早めに補修しましょう。また、給湯器の上部や給排気口付近は蜂が好む場所のひとつですので、こまめにチェックすることが重要です。
さらに、蜂よけスプレーや木酢液を使って「寄せつけにくい環境」をつくるのも効果的です。特に春から夏にかけては蜂の活動が活発になるため、予防策を繰り返し実施することで巣の再発を防ぎやすくなります。
業者に依頼した際には、駆除後の点検や再発防止策についても相談しておくと安心です。アフターフォローを行っている業者であれば、再び蜂が寄ってきたときにも迅速に対応してもらえるでしょう。
このように、駆除が終わったからといって油断せず、給湯器まわりの環境を整えておくことが、長期的な安全につながります。
給湯器に蜂の巣ができてしまうと、給排気口のふさがりによる不完全燃焼や火災など、重大なトラブルにつながる恐れがあります。自分で駆除する場合は夜間に行い、防護服や殺虫スプレーを準備するなど十分な注意が必要です。しかし、蜂は攻撃性が強いため、無理に手を出さず業者に依頼することが最も安全といえます。
また、蜂の巣ができてから駆除するのではなく、殺虫スプレーや木酢液を使って巣を作らせない予防を心がけることも大切です。駆除後も定期的に給湯器まわりを点検し、再発防止策を継続して実施することで、安心して給湯器を利用できます。