蜂は冬眠する?冬でも注意すべき理由や駆除の仕方について
公開日:2023.11.30 更新日:2024.4.22
蜂は春から夏にかけて活動が活発化する昆虫であり、冬なら冬眠するから大丈夫だと思う方も多いと思います。しかし、実は冬でも蜂の被害が発生する場合があります。
今回は蜂が冬眠するかどうかや、蜂の駆除方法についてご紹介します。
蜂は春から夏にかけて活動が活発化する昆虫であり、冬なら冬眠するから大丈夫だと思う方も多いと思います。しかし、実は冬でも蜂の被害が発生する場合があります。
今回は蜂が冬眠するかどうかや、蜂の駆除方法についてご紹介します。
寒くなると、蜂をみかける機会が少なくなりますが、蜂は冬眠を行うのでしょうか。
気温が低下すると、蜂は次第に活動しなくなります。本州では秋が終わる頃になると、外では蜂が飛ぶ様子を見かけなくなります。
その理由は冬が来る前に蜂の寿命が尽きてしまうからです。ほとんどの蜂は寒さに弱く、成虫であっても冬を迎える前に死んでしまいます。
実際に冬前には蜂の巣がもぬけの殻になっていることが多いです。
ただし、女王蜂の場合は冬眠を行います。
女王蜂には1年ほどの寿命があることから、次の世代を残すために冬になると冬眠します。
新しい女王蜂は秋を迎える頃には誕生して、1~2カ月の間は巣の中にこもります。生きていくために体の中に脂肪を貯めておき、それを栄養源として冬を乗り切ります。
巣の中でしばらく栄養を蓄えてから、女王蜂は巣を出て、近くの朽ちている木々や倒木などを住処にして越冬します。
ただ冬だからといって巣の中に女王蜂がほとんどいないわけではありません。
最近では温暖化の影響を受けて冬でも暖かい日が続くこともあり、巣の中にまだ女王蜂が潜んでいることもあります。
そのため、寒くなっても蜂対策については念頭に置いておく必要があります。近くに蜂の巣がある場合は季節に関わらず注意しなければなりません。
冬眠期間の女王蜂であっても、場合によっては被害をもたらすことがあります。
女王蜂は積極的に攻撃を仕掛けてくることはありませんが、強力な毒針を持っている上に、下手に刺激すると刺してくることがあります。
冬における蜂の被害は以下の通りです。
・洗濯物に紛れ込んでいた女王蜂に刺される
冬季の蜂の被害で多いのが、洗濯物の中に紛れ込んでいて刺される事例です。
冬の時期は越冬するための住処を探している最中であった女王蜂が、外に干している洗濯物にくっついていることがあります。
知らず知らずのうちに洗濯物を取り込み、その中で攻撃されたと認識した女王蜂に刺される可能性があります。
女王蜂は暖かい場所を好むため、陽の光に当たって暖かくなった洗濯物は間違って住処と認識されやすいです。
そのため冬でも洗濯物の中に女王蜂が紛れ込んでいないか、注意しながら調べることが大切です。
・巣にいた女王蜂に刺される
暖冬の傾向から、巣の中に女王蜂が潜んでいることもあります。
巣から外へと出てくることもあり、それを見た人が無暗に振り払って刺されるケースがあります。
もし冬に女王蜂を見かけたとしても、刺激を与えないように気をつけましょう。見かけた場合は、静かにその場から立ち去るのがベストです。
好戦的でない女王蜂しかおらず蜂に襲われるリスクが少ないならば、駆除したいけどできるか不安という方も多いでしょう。
しかし早く駆除すれば、春になっても蜂に悩まされずに済みます。
基本的に巣の中がもぬけの殻であれば、個人でも駆除を行うにはそれほど難しくはありません。
万が一のことを考えて、きちんとした装備をした上で作業するのであれば、蜂による被害のリスクを大幅に抑えられます。
自分でやるのがためらわれる場合には、役所や専門事業者に相談する方法もあります。
高いところに巣が存在する場合やまだ巣の中に女王蜂が潜んでいる可能性がある場合は、お住まいの地域の役所や業者に連絡しましょう。
ただし役所では、防護服の貸し出しのみで巣の駆除までは行わない、駆除可能なのはスズメバチのみなどの制限が存在する場合がありますので、気をつけましょう。
冬眠期間であっても蜂の駆除は可能です。
基本的なやり方は他の時期と同じであり、詳しく解説します。
1.必要な道具を用意する
蜂には針がありますので、刺されないために防護服やヘルメットなどできちんと身体を保護しましょう。
主な必要な道具は以下の通りです。
・蜂用殺虫剤
・白い防護服(黒いものに襲ってくるため)
・長靴
・手袋
・顔にアクリルやメッシュが付いたヘルメット
・長い棒
・ゴミ袋
2.巣を取り除く
必要な道具の準備が出来たら、巣を取り除く作業を開始します。
また、雨の日になると蜂はあまり活動しなくなるので、作業を行うのに適しています。
巣から3mほど距離を確保しつつ、巣へ殺虫スプレーをかけましょう。もしも女王蜂が現れても作業はそのまま続けましょう。
出てくる気配が全くなければ、巣に近づいてスプレーを吹き付けます。
蜂の羽音が聞こえないことを確認したら、長い棒を使って巣を落とします。
3.巣を処分する
駆除が終わった巣をゴミ袋に密閉し、各市区町村が定めている規則に基づき、処分します。
まだ巣の中に生きた女王蜂がいる可能性もあるので、袋を閉じる前に再度スプレーを噴射します。そうすることで生き残った蜂が現れるリスクを抑えられます。
スプレーをし終えた後は、袋を密閉して燃えるゴミの日に処分しましょう。
冬眠期間での蜂の駆除を事業者に依頼した際に気になるのが、その費用でしょう。
蜂の駆除にかかる費用は、種類によって異なります。
ミツバチ:10,000〜40,000円
アシナガバチ:6000〜30,000円
スズメバチ:10,000〜50,000円
オオスズメバチ:20,000〜50,000円
上記の金額は目安であり、巣の大きさや場所などによって費用が高くなる場合があります。また、業者に自宅まで駆けつけてもらう際には、出張費用も別途加算されます。
しかし、そんな蜂の駆除費用を安くできる方法がありますのでお伝えします。
一つはなるべく多くの事業者の見積もりを見比べることです。
3社以上から見積もりをとっておくと、地域における費用相場を把握しやすくなります。
また、見積もりをとっておけば、競合他社と価格交渉する際の材料に利用することもできます。
もう一つは、お得な割引キャンペーンをやっている業者を検索してみることです。
期間限定割引やインターネット申し込み限定料金などが適用できる業者もあります。こうしたキャンペーンには適用条件がありますので、事前に確認しておきましょう。
この他、蜂を見かけたらすぐに業者に駆除してもらうことも重要です。
早めに連絡して駆除してもらえば被害のリスクを軽減できる上、駆除の金額も安くなる場合があります。