とっくり型の蜂の巣は危険?蜂の種類や危険度の高い巣の見分け方を徹底解説!
公開日:2023.8.10 更新日:2024.4.22
家の敷地内にとっくり型の見慣れない蜂の巣があった場合、放っておいていいのか心配ですよね。
とっくり型の巣を作る蜂にはいくつか種類があり、危険度も様々です。
ここでは、とっくり型の巣を見つけた場合の対処方法について詳しくご紹介します。
家の敷地内にとっくり型の見慣れない蜂の巣があった場合、放っておいていいのか心配ですよね。
とっくり型の巣を作る蜂にはいくつか種類があり、危険度も様々です。
ここでは、とっくり型の巣を見つけた場合の対処方法について詳しくご紹介します。
一口に蜂の巣といっても様々な種類があり、中にはまるでとっくりのような”とっくり型の巣”を作る蜂もいます。
とっくり型の巣は一般的な蜂の巣とは違って珍しい形をしているため、「何の蜂?」「中はどうなっているの?」などの疑問を感じる方も多いでしょう。
また、自宅や敷地内に巣を作られてしまった場合、駆除するべきかどうかも悩ましいですし、その危険性についても詳しく知りたいところです。
実は、とっくり型の巣を作るのは1種類の蜂だけではありません。どのような蜂がとっくり型の巣を作るのか見ていきましょう。
・トックリバチ
とっくり型の巣を作る代表的な蜂として挙げられるのが、「トックリバチ」です。ドロバチ科トックリバチ類に属する蜂で、狩人蜂の1種として知られています。
黄色と黒の縞模様に細くくびれた腰が特徴で、体長は1.5センチほどとスズメバチに比べて小さめです。
性格は比較的穏やかで、刺激しない限り襲ってくることは稀です。
毒もそれほど強くないため、万が一刺されてしまったとしても深刻な被害をもたらすことはほとんどありません。
・コガタスズメバチ、ツマグロスズメバチ
スズメバチの仲間である「コガタスズメバチ」や「ツマグロスズメバチ」も、とっくり型の巣を作ります。
この蜂の場合、完成形ではなく初期の形状がとっくり型をしています。
どちらも体長は2〜3センチほどで、攻撃性が高いため見つけたら早めに駆除しておくと安心でしょう。
とっくり型の巣を作る蜂の代表格として知られるのが、「トックリバチ」です。
狩人蜂の中の1種として知られており、寒い地域を除いた本州・四国・九州と広い範囲で生息しています。
「キボシトックリバチ」「ムモントックリバチ」など、トックリバチの中には様々な種類が確認されていますが、一般的にトックリバチというと「ミカドトックリバチ」を指していることが多いです。
胸の部分にある黒と黄色の縞模様、極端にくびれた体つきが特徴で、体長は1〜1.5センチほどとそれほど大きくはありません。
・トックリバチの巣
トックリバチを語る上で欠かせないのが、やはり「徳利(とっくり)」に似た巣の形状でしょう。「トックリバチ」という名前も巣の形状が由来しており、そのユニークな形は一際目を引きます。
ドロバチ科に属するトックリバチですが、「ドロバチ」という名のごとく泥と土を使って巣作りを行う点も特徴的です。
・危険度
トックリバチの性格はスズメバチに比べると温厚で、刺激しなければ人を襲うことも滅多にないです。
毒針はありますが、人に健康被害を与えるほどの強さではありません。
単独行動をするトックリバチは集団で襲いかかってくることもないため、危険度は低いといって良いでしょう。巣を見つけた場合も、基本的に駆除する必要はありません。
ただし、とっくり型の巣を作る蜂はトックリバチだけではなく、中には危険な種類の蜂も存在します。
そのため、本当にトックリバチの巣なのか、そうでないかを見極めることが大切です。
とっくり型の巣を作る蜂の中でも危険度が高く注意が必要なのが「コガタスズメバチ」です。
名前を聞くと「小さめのスズメバチ」という印象を持つ方も多いかもしれませんが、働き蜂でも大きさは2〜2.7センチほど、女王蜂になると3センチ近い体長を持つ想像以上に大きな蜂です。
・コガタスズメバチの危険度
コガタスズメバチは、普段はおとなしい性格をしていて、他のスズメバチと比べても好戦的ではありません。ただし、巣をに危険が迫ると集団で一斉に攻撃してきます。
温厚な性格をしているとはいえ、スズメバチの性質を持っているため、刺された場合痛みはもちろん重症化するリスクも少なくありません。
庭木の剪定や草刈りなどで、気付かないうちにコガタスズメバチの巣に刺激を与えてしまうと大変危険ですので、巣を見つけたら早めに駆除するのがおすすめです。
・活動時期
コガタスズメバチは5月頃から巣作りを始め、働き蜂の数が最も多くなるのは9月〜10月です。特に10月頃は攻撃性も高まっており大変危険です。
近くに巣がある場合は細心の注意を払うようにしましょう。自分で駆除する場合は、働き蜂が増え始める前の6月までに行っておくと良いでしょう。
とっくり型の巣を作る蜂は、「トックリバチ」と「コガタスズメバチ」の主に2種類います。
巣の主がトックリバチなら慌てて駆除する必要はありませんが、コガタスズメバチのように危険度の高い蜂だった場合、早い段階で駆除するのがおすすめです。
とはいえ、危険な巣とそうでない巣を見分けるのは簡単ではありません。
どちらの巣か分からない場合、念の為駆除しておくのもひとつの方法かもしれません。
ですが、両者の巣には実は明確な違いがあるため、見分けることは可能です。
下記では、トックリバチとコガタスズメバチそれぞれの巣の特徴を紹介していますので、見分ける際の参考にしてみてください。
・トックリバチの巣
トックリバチは「ドロバチ科」という分類に属している蜂で、その名の通り泥を材料に巣を作るのが特徴です。
とっくりの口はきゅっと絞ったような細い形をしており、中には幼虫が食べるための餌だけが入っています。
単独行動のトックリバチは巣自体の大きさは必要なく、全体でも4センチほどと小さめです。
また、巣の見守りなどは基本的にしないため襲ってくることもほとんどありません。巣を放置したとしても、それほど危険度は高くないでしょう。
・コガタスズメバチの巣
コガタスズメバチの巣は、初期段階でとっくり型、最終的には丸い形になります。分かりやすい特徴としては、マーブル模様がついていることです。
また、軒先などの開放空間に巣を作ることを好みます。
そのため、「とっくり型」「マーブル状の模様」「開放空間」の3つの条件が揃っている場合は、コガタスズメバチの可能性が高いでしょう。
とっくり型の巣がどの種類の蜂なのか、特徴から判断することは可能です。
ですが、巣の特徴が分かりにくいケースもあるため、知識がない限り自分で判断するのはあまりおすすめしません。
仮にコガタスズメバチの巣だった場合、放置するのは大変危険です。刺された場合のリスクも考えて、できるだけ業者に依頼して調査してもらいましょう。
コガタスズメバチなどスズメバチの巣を業者に駆除してもらう場合の費用相場は、大体1万3千~4万8千円ほどです。
巣の大きさやできた場所によっても料金に差が出るため、あくまでも一般的な相場として覚えておいてください。
より詳しい費用を知りたい場合は、見積もりを依頼しましょう。
業者選びのポイントをいくつかご紹介します。
・見積もりを無料でしてくれる
・作業内容が明確に記載してあるか
・保証やアフターフォローの有無
残念ながら、蜂の巣の駆除を謳った悪徳業者は少なくありません。
見積もりを依頼する際には、上記のポイントを押さえた業者であれば安心して依頼できるでしょう。
また、複数の業者で見積もりを取ってみるのもおすすめです。
価格はもちろんのこと、サービス内容も業者によって違いがありますので、いくつか見比べて納得のいく業者を選ぶようにしましょう。