ラットサインでネズミがいるか分かる?見た目や対処法を解説
公開日:2024.11.15
ラットサインとは、ネズミが建物内に侵入した痕跡のことです。ネズミの痕跡を早期に発見し、適切な対処を行えばネズミによる被害を最小限に抑えられます。
この記事では、ラットサインとは具体的にどんなものかや、発見した際の対処法について解説します。
ラットサインとは、ネズミが建物内に侵入した痕跡のことです。ネズミの痕跡を早期に発見し、適切な対処を行えばネズミによる被害を最小限に抑えられます。
この記事では、ラットサインとは具体的にどんなものかや、発見した際の対処法について解説します。
ラットサインにはいくつか種類がありますが、見た目で分かりやすいものの一つが『糞や尿の痕跡』です。
ネズミは糞や尿を移動しながら排泄する習性があるため、ネズミが通った跡には1センチメートルほどの黒い糞や尿が残っていることがあります。
黒くて細長い小さな糞が散らばって落ちている場合には、ネズミが室内に侵入して棲みついている可能性が高いでしょう。
また、発見した糞の特徴から、ネズミの種類の判別も可能です。家の中に侵入するネズミの主な種類は、ドブネズミやクマネズミ、ハツカネズミです。
ドブネズミの糞は太くまとまっており、クマネズミの糞は細長く散らばっている状態で発見される傾向があります。ハツカネズミの糞は1センチメートルに満たない小さなもので、両端がとがっているのが特徴です。
もう一つの見た目で分かりやすいラットサインが『かじり跡』です。
ネズミは伸び続ける前歯を削るため、固いものをかじる習性があります。ネズミが好んでかじるのは、家の柱や家具、電気コードなどです。
家の中で何かかじられた形跡があれば、他のラットサインがないか探してみる必要があります。
たとえば、壁や柱に沿って付着した『黒いこすり跡』などです。
ネズミはあまり目がよくないため、壁や床のすみに体を当てて移動する場合が多いうえに、同じルートを何度も移動する習性があります。黒いこすり跡がつくのは、ネズミの体に付いた汚れや油が通り道に付着して次第に色濃くなるためです。
ラットサインは、室内外のさまざまな場所で見つかります。
室内では、和室の引き戸上の隙間、トイレやキッチンの配管周り、換気扇やブレーカーの周辺、出入口の框(かまち)付近が要注意です。
また、エアコンの導入口や押し入れの天井裏など、高所にも痕跡が残ることがあります。これは、運動能力が高いクマネズミが細いケーブルを伝って高い場所まで登るためです。
一方、屋外では、窓や扉、軒下の隙間、換気扇や通風口周辺が侵入経路として狙われやすいポイントです。
また、雨戸の戸袋や壊れた壁、床下、排水管付近など、普段目につかない場所にも注意が必要です。
ラットサインを見つけた場所を把握しておくことで、今後の効果的な駆除や予防対策に繋がります。定期的なチェックを心がけましょう。
ネズミは繁殖力が強いため、数が増える前に素早く対処する必要があります。ネズミの数が増える前なら、自力で駆除できる場合があります。
自分でできるラットサインを見つけた際の主な対処法は、粘着シートや毒餌を用いて駆除する方法です。
ラットサインはネズミが頻繁に出没する場所で発見されるため、その周辺の通り道と思われる場所に粘着シートを設置しましょう。
市販されている粘着シートを選ぶ際は、誘引剤が含まれているものがおすすめです。誘引剤には、ピーナッツオイルなどのネズミを引き寄せる成分が含まれています。
粘着シートにかかったネズミは、そのままシートごと処分できるので、直接ネズミに触れる必要はありません。
また、ネズミの食害にあった場所に毒餌を置く方法も、ネズミの駆除に効果的です。
ネズミは警戒心が強く、最初は毒餌を食べない可能性があるものの、粘着シートと併用して根気よく使用を続ければ、効果が出るケースもあります。この場合、警戒したネズミが近寄らなくなるため、粘着シートの上に毒餌を置いてはいけません。毒餌を置いた場所とは別に、その周辺の通り道に粘着シートを置きましょう。
ただし、小さいお子様やペットと暮らしている場合は、誤って口にするおそれがあるので、毒餌を置く場所には注意が必要です。
ネズミ専用立入禁止 エサ付き粘着シート [10セット入]
ラットサインが発生する主な原因は、ネズミが侵入できる経路がある点と、餌が豊富にあり過ごしやすい環境がそろっている点です。
ネズミが家に棲みつくのは、窓やドアの隙間や、換気扇・エアコンの導入部など、ネズミの侵入が可能になる経路が存在するためです。
さらにネズミは小さな穴や隙間からでも、容易に室内に侵入できます。穴や隙間がネズミの体より小さくても、1センチメートルほどのスペースがあれば、前歯でかじって間口を広げられるといわれています。
侵入口になる可能性のある穴や隙間がある場合は、パテや金網などを用いて、ネズミの侵入を防ぐ対策をとる必要があります。
ネズミが過ごしやすい環境にしないためにも、食品の管理に気をつけましょう。
ネズミは体が小さく、3日間何も食べないと餓死する場合もあり、頻繁に餌を摂取する必要があります。そのため、食べ残しや食べかす・生ゴミが室内に放置されていて、いつでも餌を得られるような環境は、ネズミが棲みつく原因の1つになります。
ネズミに餌を与えないために、食べ残しや食べかすはすぐ片付け、食器はすぐに洗いましょう。食材はフタ付きの容器で保管し、生ゴミもフタ付きのゴミ箱に捨て、ネズミを近づけない対策が必要です。
そのほか、布製品やダンボールなどの紙製品はネズミの巣の材料にされるので、これらが放置されている環境もネズミが過ごしやすい条件になります。
ラットサインが複数の場所で発見される場合には、ネズミが大量に繁殖している可能性があります。自力での駆除が可能な場合もありますが、ネズミは繁殖力が高いため、迅速で確実な駆除が必要です。手間や時間をかけずに駆除するためには、ネズミ駆除の専門業者への依頼をおすすめします。
専門業者に依頼すれば、素人が行うよりも短期間での解決が可能です。これまでの経験と実績から、ネズミが発生した原因を解明し、駆除に必要なアイテムを選定したうえで、適切に素早く対応してもらえます。
業者を選ぶ際には、作業内容以外に、実績や保証内容・アフターフォローの有無も確認しましょう。安さだけにつられて業者を選ぶと、実際の作業で手を抜いたり、保証がなかったりする業者に引っかかるおそれもあります。
完全な駆除を希望する場合は、家の中にいるネズミをすべて駆除したうえで、再発防止対策も必要です。ネズミが大量に発生している場合は駆除にかかる期間が長期にわたるケースがほとんどで、期間が長引くほど費用もかかります。条件や業者によって料金は異なりますが、徹底した駆除を求めた場合、その分費用は高額になる傾向にあります。
事前に複数の業者から見積もりを出してもらって相場を把握したうえで、内容をしっかりと確認しましょう。