【方法・費用相場など】雨漏り調査を依頼する際のお役立ち情報をご紹介します
公開日:2022.12.15 更新日:2024.4.15
雨漏りの原因を突き止めるためにやらなければならないのが雨漏り調査。時間こそかかるものの、これを行うことで正確に原因が特定でき、きちんと修理することができます。
今回は雨漏り修理に必要な調査方法や修理費用について解説していきます。
雨漏りの原因を突き止めるためにやらなければならないのが雨漏り調査。時間こそかかるものの、これを行うことで正確に原因が特定でき、きちんと修理することができます。
今回は雨漏り修理に必要な調査方法や修理費用について解説していきます。
雨漏りが発生する場所としては、屋根などの特定の個所にかかわらず、住宅の構造によっては複数箇所が要因となって雨漏り発生することもあります。
原因を特定していると業者による作業がスムーズに進むので、分かる範囲で特定しておくといいでしょう。
主な原因となる個所は次の通りです。
・屋根
屋根は経年劣化しやすい材料が使われていて、定期的に点検しておかなければならない箇所です。
屋根瓦は経年劣化の他にも、地震や強風といった自然災害によってひび割れやズレなどが発生し、雨漏りの原因となります。
・サッシ枠
サッシ枠は経年劣化や施工ミスなどによって隙間ができ、そこから雨水が侵入することがあります。
・外壁
外壁にはモルタルやサイディングといった資材や防水シートが使われています。これらはひび割れを起こしやすく、雨漏りにつながる原因となります。
・給排水管
給排水管はその構造上、外壁と防水シートを貫通するように配置されています。そのため、隙間が出来ていると雨水が入り込んでしまうおそれがあります。
・天窓
最近では施工技術の向上により雨漏りしにくい天窓が増えてきていますが、それでも雨漏りが発生することはあります。
雨漏りの原因は一か所にとどまらず、複数箇所が要因となっている可能性があります。
そのため専門業者による綿密な調査が必要です。
ここでは雨漏り修理の業者が行う代表的な調査方法をご紹介します。
・目視調査
作業スタッフが現場に駆け付けた際に最初に行う調査方法です。
知識と経験に基づいて、屋根や外壁など雨漏りをしている見られる場所を目で見て確認していきます。通常はこの調査で終わらせることはなく、他の調査をスムーズに行う目的で実施します。
・散水調査
雨漏りをしているとみられる箇所にホースやシャワーホースなどを使って水をかける調査方法です。
水をかけて雨が降っているのと同じ状況を作り出すことで、そこが雨漏りしているかどうかを確認することができます。
調査を行う際、業者はかける水の量や時間、強さなどあらゆる条件を満たすようにします。作業は最低でも半日かかり、特定が難しい場合は1日以上要することがあります。
・発光検査
色水や蛍光塗料を用いて行う調査方法です。
雨漏りしているとみられる箇所に発光塗料を混ぜた検査液をかけます。そしてそこに紫外線を当てて光れば雨漏りをしていることが確認できます。
・赤外線検査
サーモグラフィーを使う調査方法です。
建物内部の温度分布を調べ、他の場所より温度が低い場所を探します。そして温度が低い場所があるとそこが雨漏りしていることになります。
雨漏り調査ごとにかかる具体的な費用は次の通りです。
・目視調査 無料~50,000円
・散水調査 50,000円~100,000円
・発光調査 150,000円~200,000円
・赤外線調査 200,000円前後
また、調査を行う場所(高所や閉所か)や雨漏りの進行状況などによっても調査に要する費用は変わってきます。
これに加えて、業者に作業を依頼するにあたっては出張費用もかかってきます。もし出張費用をなるべく安く抑えたい場合には、ご自宅から近い業者を選択するといいでしょう。
この他、業者に依頼されるにあたっては見積もりをとっておくことが大切です。<最近では多くの業者で無料見積もりを実施しています。
まずは自宅から近いところで最低3社は選んでおきましょう。修理業者によって調査にかかる費用は異なるので、複数社を見比べるのは有効です。
実際に現場まで来てもらうのは面倒だと感じられる方は、電話やメールにて見積もりを依頼することもできます。
また、ご自身で雨漏りをしている箇所や原因、進行状況などを大まかに伝えれば、おおよその調査費用を知らせてくれます。
この他、見積もりをとっておけば他社と価格交渉をする際の材料にもなります。
時間と手間を惜しまず、積極的に見積もりを活用しましょう。
こうした業者を選ぶのは難しいと思われるかもしれませんが、雨漏り修理などの専門的な知識がなくても業者を見分けるコツがあります。
・雨漏り修理に関する資格を持っている
業者を選ぶにあたっては、まず雨漏り診断士や建築士といった資格を持っているスタッフがあるかどうか確認してみましょう。
調査でも修理でも建物の構造を理解するために高度な技術が必要となります。これらの資格のあるスタッフがいれば、安全かつ確実に作業してもらうことができます。
・作業実績が豊富である
一般的に優良とされている業者は多くの建物で作業してきています。
作業実実績についてはその業者のホームページに掲載されていますので、必ず確認しておきましょう。
・スタッフの対応がしっかりしている
多くの優良業者のスタッフはしっかりとした対応をしてくれます。
「費用の内訳について分かりやすく説明してくれる」、「こちらの疑問について丁寧に答えてくれる」といった点に注目してみましょう。
・アフターフォローが付いている
万が一雨漏り修理をしてもらってかた欠陥が発覚しても、保証がついていれば安心です。
業者によっては定期的に点検してくれたり、瑕疵保険を付けてくれたりします。
雨漏り修理にかかる費用は、雨漏りの進行状況などにもよりますが、相場としてはおおよそ300,000円です。
ただし、そんな修理費用を安く済ませられる方法があります。それは火災保険を適用すること。
火災保険と聞くと火災のみしか適用されないのではと思われるかもしれんが、火災に限らず地震や強風といった自然災害全般が補償範囲に含まれます。
ただし、建物の経年劣化によるものやリフォーム工事における施工ミス、自然災害が原因だと断定できない場合は補償されない可能性があります。
また、保険会社や契約している商品によって補償範囲は異なりますので、今一度内容を確認しておく必要があります。
雨漏りで火災保険を適用する手順は次の通りです。
1. 修理業者に見積もりを依頼する
初めに修理業者に連絡します。この時、見積りや報告書の作成を行っておきます。
2. 保険会社・保険代理店に連絡する
次に保険会社または保険代理店に雨漏りしていることを伝えましょう。
3. 必要書類を記入する
保険会社から
・保険金請求書
・事故状況報告書
・修理費見積書
という3つの書類が届くので、これらを記入して申請します。
4.保険会社に現場を調査してもらう
申請が受理されたら、保険会社から損害鑑定士がご自宅へ派遣されます。鑑定士は被害状況を調査して保険会社に報告します。
5. 保険金の支払い
保険会社が鑑定士の調査結果を審査し、それが認められると保険金が支払われます。