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エアコンを久しぶりに使う時は試運転が必要?正しい手順やポイントを解説

公開日:2024.6.27
エアコンを久しぶりに使う時は試運転が必要?正しい手順やポイントを解説

真夏や真冬のシーズンになると、エアコンが欠かせません。しかし、久しぶりに使ってみたら、故障して動かなかったり、変な臭いがして使えなかったりすると困ってしまいます。

本記事ではエアコンを久しぶりに使う時の試運転の必要性や、チェックするポイントなどを詳しく解説していきます。
また、エアコンの修理をお得に業者に依頼する方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

1.エアコンを久しぶりに使う前に試運転が必要な理由

故障のリスクを減らせる

エアコンのリモコンを持って悩んでいる女性の写真

エアコンを久しぶりに使うときは、試運転を行いましょう。試運転が必要な理由は故障のリスクを減らすためです。
夏本番を迎える前の室温と外気温が比較的低い時期に試すと、エアコンや室外機にかかる負荷を軽減できます。

エアコンは温度と湿度を調整して換気を行うため、真夏や真冬はフルパワーで運転しなければなりません。
人が準備運動をせずにいきなり運動すると怪我のリスクを高めるように、真夏にエアコンや室外機をいきなり運転すると、負荷がかかり故障のリスクが高まります。
エアコンとあわせて扇風機やサーキュレーターを使用する工夫をしても、試運転を行わなかったら高負荷がかかるでしょう。

また、試運転でエアコンの故障を発見できると、本格的にエアコンを使用する前に修理や交換に対応できます。
シーズン中の修理や交換は混雑する可能性が高く、問い合わせをしても最短で2週間後になるケースもあります。その期間エアコンが使用できないので、真夏や真冬だと不便を感じるはずです。
余裕をもって試しておけば、メーカーや専門業者への連絡を速やかにでき、快適にエアコンを使用できます。

エアコンの寿命を長くするためにも、試運転を行い、異変があったときに迅速に対応しましょう。

2.エアコンを久しぶりに使う前に試運転をするタイミングは?

夏場は5月中旬~6月、冬場は10月中旬~11月

6月の卓上カレンダー

試運転をするタイミングは、真夏や真冬のシーズン前が適しています。具体的には、夏場の試運転は5月中旬〜6月、冬場は10月中旬〜11月に行います。
真夏や真冬が近づくにつれて、エアコンの修理や交換の問い合わせが増えるため、余裕をもって実施しましょう。

問い合わせが増える時期は6月頃と11月頃で、暑さや寒さが厳しくなるとさらに増加します。特に問い合わせが多い時期は、夏は7月後半〜8月、冬は11月後半〜12月です。

問い合わせが殺到すると、修理や交換、メンテンナンスの対応が遅くなります。シーズン以外であれば、当日や翌日に対応してもらえる可能性もありますが、シーズン中は1〜2週間ほど予約待ちするケースがあります。

エアコンの修理や交換にすぐ対応してもらえるように、問い合わせが多い時期は避けるのがおすすめです。
例えば、夏前はゴールデンウィークなど時間を確保できるタイミング、冬前は気温が下がり始める9月以降に行うおこなうのがベストです。

試運転をするときに、フィルターの点検や掃除も行いましょう。
フィルターのホコリや汚れを放置してしまうと、エアコンの寿命を短くする可能性があります。また、ホコリが空気中に舞って健康被害が起きるおそれもあります。
2週間に1回の頻度で掃除しておくと安心です。

3.エアコンを久しぶりに使う前の試運転の手順

エアコンの負担にならない温度で確認する

18度の冷房に設定されたエアコンのリモコンの写真

試運転の手順は以下のとおりです。

1.ブレーカーがオンになっており、電源プラグがコンセントにしっかりと差し込まれているか確認する
2.夏前は冷房16~18℃、冬前は暖房30℃で運転する
3.30分以上運転して異常がないか確認する


エアコンは使用しない時期でもにコンセントを差したままにする家庭が多く、電源プラグやコンセントにホコリが溜まりやすい状態です。
コンセントとプラグの間にホコリが溜まり、そのホコリが空気中の湿気を吸収することで漏電し、発火する危険性があります。そのため、ホコリを取り除いてから電源を入れてください。

また、エアコンの異常の有無を確認するには、温度を変更せずに30分以上運転し、様子を見ることのが重要です。
「エアコンがまったく動かない」「電源が入らない」などの異常は、運転を開始して10分程度で発覚することが多いですします。
「設定温度の風が十分に出ていない」「部屋が適切な温度にならない」「リモコンの反応が悪い」「異常を知らせるランプが点滅している」といったトラブルは、30分以内に発覚するでしょう。

30分ほど経過した後に、室内機から水漏れが発生することもあるので、そちらも確認してください。

その他にも、異臭や異音がする可能性があり、これらの異常はエアコンを作動させてもすぐには現れません。
時間を確保できるときに30分以上運転して、確実にエアコンの異常がないか確認しましょう。

4.エアコンを久しぶりに使う前の試運転時によくあるトラブル

風の温度や音、臭いに注意

エアコンの前で悩んでいる女性の写真

エアコンの試運転時に発覚しやすいトラブル例とその対策方法をご紹介します。

・エアコンから風が出ない、風が出ても止まる、エアコンの効きが悪い
この場合は、夏場は温度を低く、冬場は高くしてもう一度運転してみましょう。風量や風向き、室外機が動いているのかもチェックします。
改善されない場合は、リセットボタンを押す・ブレーカーを切る・電源プラグを抜くなどの方法を試します。

・エアコンから異音がする
エアコンを運転すると環境や運転状況によっては音が発生しますが、問題がある音ではないため、明らかに大きな異音が発生するときのみ注意してください。
テレビの音が聞こえなかったり会話ができなかったりするほどの大きな音が発生していたら、専門業者への問い合わせが必要です。

・エアコンから異臭がする
異臭がある場合は、フィルターのホコリや汚れを取り除いて、もう一度運転してみましょう。異臭の原因は、エアコン内部のカビや室内の臭いなどの可能性があります。
フィルターを掃除しても異臭がある場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。

・異常を知らせるランプが点滅している
故障の可能性があるため、メーカーのホームページや取扱説明書を確認してどのような異常なのかを確認します。
自分では対処できない場合は、専門業者の点検が必要です。

5.エアコンの試運転で故障が発生したら専門業者に依頼

複数の業者を比較して選ぶことが重要

エアコン修理事業者の写真

エアコンの試運転で故障が発生したときは、3社以上の専門業者から相見積もりを取りましょう。

依頼先には、メーカーや販売店、エアコン修理の専門業者があります。
専門業者は、メーカーと比べて価格競争が激しく、修理費用が安くなる傾向があります。専門業者のなかでも作業内容や設定費用は異なるため、複数の業者の見積もりを客観的に比較すれば、費用の相場を判断できるでしょう。

修理費用の相場が把握できないと、高額な修理費用を払ってしまう可能性があるので注意してください。
1、2社だと比較する材料が少なく、費用が適切なのか、作業内容が充実しているのかなどを判断しづらいです。そのため、3社以上の見積もりを比較して納得できる業者を選ぶのがおすすめです。

また、保証期間の確認も行ってください。保証期間内であれば無料で修理してもらえたり、無料ではなくてもお得な修理費用が設定されていたりします。
保証内容に該当するのかは判断が難しいため、一度点検してもらうとよいでしょう。

メーカーと専門業者のどちらに依頼するか迷っている方は、専門業者だけでなくメーカーの見積もりも比較してみてください。

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