硬貨の価値は重さで決まる?価値を決める要因と高く売るポイント
公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.5ご自宅に古い貨幣をお持ちでしょうか?貨幣によっては重さによって大きく価値が上がるものもあります。今回はそんな貨幣の価値を決める要因について解説します。またお手持ちの貨幣を出来るだけ高く買い取ってもらうためのコツについても紹介していきます。
ご自宅に古い貨幣をお持ちでしょうか?貨幣によっては重さによって大きく価値が上がるものもあります。今回はそんな貨幣の価値を決める要因について解説します。またお手持ちの貨幣を出来るだけ高く買い取ってもらうためのコツについても紹介していきます。
通常銀行へ記念硬貨を換金しに行った場合ですと、額面通りでしかお金が支払われることはありません。
しかし貨幣の買取専門店に持っていく場合、事情が大きく異なります。重さの大きな記念硬貨のほうがより高い値段で換金されるようになります。何故重さのある硬貨ほど価値が高くなるかといいますと、そこには材料である金が関係しています。
多くの硬貨では作成される際に純金が使用されています。市場価値はその時の需要の高低にもよりますが、金は重いほど価値が上がっていきます。例えば金の値段が1グラムあたり3,500円の金貨があったとします。もしこの金が40グラムほどでしたら、140,000もの値が付きます。ですので、重さは買取を行う際にとても重要となります。
これは銀の硬貨の場合についても同じことが言えます。純銀によって作られた硬貨であれば、その重さによって価値が変化してきます。
硬貨の価値を決めるのは、何も希少性だけではありません。硬貨に使用されている材質や重さによっては、同じ額面でも高額になることがあります。記念硬貨の買取を行う際には重さについても注目しておく必要があります。
先ほどまでに紹介した材質や重さもそうですし、ちょっとした基準で市場価格が大きく値上がりすることがあります。ここではそれ以外で硬貨の価値を決めている要因を紹介します。
まず、そもそもの発行枚数が少ない硬貨は高額になりやすいです。ちなみに発行枚数とは市場に流通している貨幣の枚数ではなく、その年度で新たに造られた貨幣の数のことを指します。一般に市場に出回っている硬貨の数が少なければ少ないほど、その硬貨のプレミア度が上がっていきます。例えば同じ5円玉であっても平成12年度が20円ほどしかないのに対して、発行枚数の少ない平成21~25年のものは2,000円近くまで値上がりすることがあります。
また硬貨自体に何かしらエラーがある場合も高額買取の対象になりやすいです。5円玉や50円玉ですと、稀に穴が開いていなかったり、穴がずれていたりするものが存在します。そういった硬貨ですと、額面を大きく上回る金額で取引されています。穴のない50円玉の場合ですと、200,000円が買取相場となっています。この他にも、硬貨の表と裏が同じデザインであったり、デザインが透けて見えるものまであります。
今回はその中でも高額査定の対象となっている硬貨を紹介します。
まずは東京オリンピック1,000円銀貨です。こちらは1964年に開催された東京オリンピックを記念して発行された硬貨であり、15,000,000枚ほど鋳造されました。富士山と桜をあしらったデザインが特徴的で、きれいな状態であれば10,000円の値が付きます。
次に、天皇陛下御在位60年記念硬貨は、1986~87年に発行された硬貨です。これは昭和天皇御在位60年目を記念して発行された硬貨で、500円、1万円、そして10万円の3種類が存在します。発行枚数の非常に多い500円銅貨ですと、800円ほどの価値しか付きません。その一方で87年に10,000,000枚が発行された10万円金貨は、状態が良ければ200,000円もの買取金額になります。
2002FIFAワールドカップ記念硬貨は、2002年に開催された日韓大会を記念して鋳造されました。硬貨には選手と世界地図が描かれたものや、優勝トロフィーが描かれたものなど、さまざまな種類の硬貨があります。一番多く発行された500円硬貨ですときれいな状態でも700円程度にしかなりません。しかし純金製の1万円金貨の場合ですと、重さが15グラム以上あるため、買取金額が70,000円以上になります。
ただこうした基準に合致している硬貨でなくても、工夫次第では少しでも高く買い取ってもらうことができます。ここでは高額買取してもらうポイントを紹介します。
硬貨についてはなるべくそのままの状態にしておきましょう。どうしても表面の汚れがあると、高く売れなくなるのではと気にするかもしれません。しかし、そうした硬貨の清掃がむしろ逆効果になる場合があります。無理にお手入れしようとすると硬貨が傷み、むしろ価値が下がってしまうおそれがあります。なので、買取に出される時はそのままにしておくのが望ましいです。
また硬貨の保管方法にも気を付けておきましょう。表面の傷や汚れなどから保護するために、専用のケースに入れておくことをおすすめします。なるべくきれいな状態であったほうが高額査定されやすくなります。
硬貨を売却される前に付属品の有無についてチェックしておきましょう。中には専用の箱やケースが付属されている硬貨もあります。また中古市場で入手したものであれば価値を証明してくれる鑑定書も存在します。付属品と一緒に持っていくことで、より高く買い取ってもらうことができます。
金券ショップに持ち込めば簡単に買い取ってもらうことはできますが、買取価格が低く見積もられることがあります。また最近ではインターネットオークションを通して売却できますが、適正価格を付けるのはなかなか難しいです。
そんな時に役に立つのが記念硬貨や古紙幣などを取り扱う専門業者です。専門知識と経験が豊富な鑑定士が在籍していますので、硬貨の価値をきちんと把握してもらえます。そのため、今お手持ちの硬貨の価値を知りたい時にとても頼りになります。
実店舗に行く時間がないという方でも大丈夫です。最近では多くの専門業者が出張買取や宅配買取サービスを実施しています。普段お仕事で忙しくても業者のサービスを利用することによって、気軽に硬貨を買取してもらうことができます。中には送料が無料であったり、宅配キットを用意してくれたりする業者も存在します。
また硬貨の査定についても多くの専門業者で無料で実施しています。そのため、買取金額を比較することが可能です。買い取ってもらう前になるべく複数の業者から査定を依頼しておきましょう。そうすることでご自身の納得のいく金額での買取が実現します。