庭のアリの巣を駆除するには?具体的な駆除方法や予防方法について
公開日:2023.2.28 更新日:2024.4.18
気温が暖かくなると、自宅の庭でも見かけることが多くなるアリの巣。
そんなアリの巣ですが、家の外なので害がないと思いそのままにしておくと、いつのまにか家の中まで侵入されてしまうおそれがあります。
今回は庭にあるアリの巣を駆除する方法はもちろん、それを作らせないための予防方法についても解説していきます。
気温が暖かくなると、自宅の庭でも見かけることが多くなるアリの巣。
そんなアリの巣ですが、家の外なので害がないと思いそのままにしておくと、いつのまにか家の中まで侵入されてしまうおそれがあります。
今回は庭にあるアリの巣を駆除する方法はもちろん、それを作らせないための予防方法についても解説していきます。
アリは時としてさまざまな被害を及ぼすことになるため、庭でアリの巣を見かけたらすぐに駆除しておく必要があります。
アリによる被害は次の通り。
・自宅の食べ物が狙われる
家に侵入してくるアリのほとんどは、人間の食べ物を狙ってやってきます。
食べ物が豊富にあるキッチンには勝手口や窓が設けられていることが多く、そこから屋内にある食べ物につられたアリが侵入してくるケースが多いです。
アリは雑食性の昆虫であるため、砂糖やお菓子類といった甘いものはもちろん、小麦粉やお米・動物性たんぱく質までも好んで食べます。
また、アリは甘いもののニオイにも敏感なので、果物の香りによって自宅内に引き寄せてしまうことも。
・間接的に庭木や花に被害を及ぼす
庭にアリの巣が発生することで、間接的に庭木や花などの植物に被害が及ぶ場合があります。
植物に対してアリが直接的に被害を与えることはほとんどないのですが、庭にアリが発生することで、植物の生育を阻害するアブラムシの発生の助長につながることがあります。
実はアリとアブラムシは共生関係にあり、アブラムシが分泌する糖を豊富に含んだ甘い汁をアリに提供する代わりに、アリはアブラムシの天敵であるテントウムシなどの益虫を追い払い、アブラムシにとって生きやすい環境に変えます。
アブラムシは植物の汁を吸い弱らせる害虫なので、庭で育てていた植物が次第に弱っていくことになります。
庭でアリの巣をは発見したら、アブラムシの発生にも注意が必要になります。
・人間に直接被害を及ぼす
まれにアリは人を噛んだり刺したりします。アリの種類によっては毒によりアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
一度発生すると駆除に手間取るアリですが、いくつか駆除方法があります。
庭のアリの巣の駆除方法は次の通り。
・巣の中にスプレータイプの駆除剤を散布する
庭にあるアリの巣の中に直接ノズルを差し込み、巣全体に殺虫剤をスプレーします。
短時間で瞬く間に巣の中に殺虫剤が拡がり、アリが繫殖する原因でもある女王アリの駆除にも効果が期待できます。
ただし、定期的にスプレーしておかないと再びアリが復活してくることがあります。
・巣の中に大量の熱湯を注ぐ
アリは体のほとんどがタンパク質でできているため、熱が加わると固形化し、死んでしまいます。そのため、巣の中に熱湯を注ぐことで巣内のアリを駆除することが可能です。
ただし、アリの巣は地面の奥深くまで縦横無尽に張り巡らされているため、少量のお湯では奥まで行き届かず、すべてのアリを駆除することは難しいです。
最低でもアリの巣1つに対して、5リットルほどの熱湯を用意する必要があります。
・毒エサを使う
アリの巣にいる仲間ごとまとめて駆除するのに役立つアイテムです。
毒エサをアリが現れそうな場所に置いておくと、自分たちが暮らす巣の中まで持ち帰り、他のアリや幼虫そして女王アリに分け与えます。
そしてそれを食べたアリたちが死滅していきます。
ただしアリがエサを食べてから効果が現れるまでにある程度時間がかかりますので、即効性のある対策を求めている方には向きません。
・液剤タイプの殺虫剤を使う
アリに直接かけて使う殺虫剤になります。アリはお互いに体をなめ合う性質があるので、殺虫剤をかけられていないアリまで退治することができます。
屋外にいるアリの群れにかけておけば、巣の中のアリにまで効果を行き渡らせることができます。
庭のアリの巣を駆除する方法を覚えることも大切ですが、家の中への侵入の防止策も覚えておくことが大切です。
・アリが入ってきやすい場所を塞いでおく
アリは非常に小さい昆虫であるため、窓や網戸の穴、床下の隙間、ヒビが入っている壁などからいとも簡単に入ってきます。
特に庭に近い1階の部屋は侵入経路になりやすいです。
住宅用の補修パテですき間を埋めておく、リフォーム業者に頼んでヒビが入っている箇所を修繕してもらうなどしておきましょう。
・専用の忌避剤を撒いておく
忌避剤にはアリが嫌うにおいや成分があり、寄り付きにくい環境にしてくれます。
庭や玄関付近などの家のまわりに忌避剤を撒いておくことで、アリの侵入を防ぐことができます。
また、アリ用の忌避剤についてはレモンや酢で代用することも可能です。アリはレモンに含まれるクエン酸やお酢を嫌うため、一定の効果が期待できます。
前述したように、庭にあるアリの巣の駆除は市販されているアイテムで行うことが可能です。
しかしご自身で行うには時間も労力もかかってしまい、非常に面倒です。
そんな時に頼りになるのが害虫駆除業者です。業者をおすすめする理由は次の通り。
・高い駆除効果がある
知識と経験を兼ね備えているスタッフが揃っていますので、庭の巣の奥にいる女王アリまで確実に駆除してくれます。
薬剤については業者でしか手に入らないものを使ってくれるので、高い駆除および予防効果が期待できます。
・必要な手間を省ける
個人でしっかり対策をしようとすると、駆除剤を買い揃えるなど、作業の準備で面倒なことが多いです。
業者であれば電話1本で巣がある現場まで駆けつけてくれるので、個人での作業の手間を省略できます。
・クロアリに関する相談ができる
アリ対策のプロなので、発生原因や予防策などさまざまな疑問に答えてもらえます。アリについて疑問に思うことがあれば質問してみましょう。
庭のアリの巣の駆除で気になるのがその費用。
専門業者に庭にあるアリの巣の駆除を依頼した場合、費用相場は1坪あたり5,000~10,000円ほどとなります。
ただし、実際の作業費用の他にも、使用する薬剤、ご自宅の被害状況などによっても、費用が変動していきます。
さらに業者では駆除作業の費用以外にも、交通費、駐車場代、移動経費などが別途加算されることもあります。
専門業者に作業してもらうとそれなりの費用がかかりますが、そんな費用を少しでも安くできる方法があります。
一つは見積もりを比較すること。
最近では多くの専門業者が無料見積もりに対応しています。少なくても3社以上見積もりを取っておくと、正確な費用相場を把握しやすくなります。
また、見積もりを取っておけば、他社に価格交渉する際の材料に利用できます。
もう一つは割引キャンペーンをやっている業者を検索してみること。
期間限定割引やインターネット申し込み限定料金などが適用できる業者もあります。
ただしこうしたキャンペーンには適用条件がありますので、事前に確認しておきましょう。
この他、なるべく早く業者に依頼することも重要です。
早めに業者に連絡して駆除してもらえば被害が少なくて済む上、かかる費用も安くなる場合があります。