《時期やお手入れ方法など》松の剪定についてご紹介します!
公開日:2022.8.23 更新日:2024.4.15
松の木は日本で古くから多く植えられている木ですが、剪定方法が難しいことでも有名です。しかし、正しいやり方を知っていれば、素人でも管理できないわけではありません。
この記事では松の木の特徴や剪定方法、費用相場、注意点について解説します。この記事を読んで、ぜひ松の木の剪定にチャレンジしてみてください。
松の木は日本で古くから多く植えられている木ですが、剪定方法が難しいことでも有名です。しかし、正しいやり方を知っていれば、素人でも管理できないわけではありません。
この記事では松の木の特徴や剪定方法、費用相場、注意点について解説します。この記事を読んで、ぜひ松の木の剪定にチャレンジしてみてください。
松の木はマツ科マツ属の常緑樹です。
明るく乾燥した土地を好み、細長い針のような葉っぱを囃します。樹皮はひび割れし、そこから樹液が出ることもあります。
日本ではアカマツとクロマツが主に生息し、特にアカマツがよくみられます。
アカマツは樹皮が赤いことからこの名前が付けられており、クロマツは樹皮が黒いことからこの名前が付けられています。
クロマツは本州や四国、九州で見られますが、アカマツは日本ほぼ全域で見られる植物です。
その他にも、盆栽用のマツとしてゴヨウマツも人気があります。
松は剪定職人の間でも剪定が難しいことで有名です。
その要因は以下のものがあります。
・身体に当たるとチクチクする
・樹液が付きやすく落としにくい
・見極めが難しい
・作業手間が多い
・剪定の失敗により形の乱れや枯れが起こりやすい
これらの要素があるため、松の剪定には慎重な作業が求められます。
一般の人が松の剪定を行う場合、ネックになるのは剪定するべき枝の見極めでしょう。この見極めさえきちんとできれば、剪定自体は不可能ではありません。
ただし、枯らしてしまうリスクもあるため、失敗が不安な場合は剪定職人に任せる方が間違いないでしょう。
松の剪定は、「緑摘み」「もみあげ」「透かし剪定」の3種類です。それぞれの剪定時期と方法を覚えておきましょう。
緑摘みとは、松の新芽のことを緑と呼び、それを取り除く作業です。
松の新芽は出たばかりの時であれば、柔らかく手で摘みとれます。具体的なタイミングは地域によって変わりますが、新芽が硬くなると摘み取るのが大変になってしまうので、柔らかいうちに行うことをおすすめします。この緑摘みは年に2回行いましょう。
もみあげは、古い葉を取り除く作業で、松特有の剪定方法です。
剪定時期としては、11月上旬から2月中旬にかけて行います。古い葉を取り除くことで、新しい葉に多くの日光を与えることができます。
特に難しい剪定方法が透かし剪定でしょう。透かし剪定とは、枝を減らし幹が透ける程度まで剪定することです。風通しをよくし、害虫や病気を防ぐ効果があります。
全体のバランスを意識しつつ、不必要な枝だけを取り除きましょう。Y字型の枝の真ん中、重なっている枝を取り除きます。上から下に向かって作業を行い、枝を根元から落としてください。また、奥から手前に向かって整えていく必要もあります。
全体のバランスを整えることがとても難しいため、剪定する枝は慎重に検討しましょう。
Y字型の枝の真ん中、重なっている枝を取り除きます。上から下に向かって作業を行い、枝を根元から落としてください。
また、奥から手前に向かって整えていく必要もあります。
全体のバランスを整えることがとても難しいため、剪定する枝は慎重に検討しましょう。
松の剪定費用の相場は、1本あたり2万円から3万円程度です。これは作業日数1日あたりの値段だと考えてもよいでしょう。
松の木の剪定は長期間のスパンで考える必要があり、値段だけではなく、信用できるかどうかの見極めが特に大切です。
切り方の作法や理想のバランスの考え方が職人ごとに変わります。信頼できる業者であれば、10年間の長期を見据えて剪定計画を考えてくれます。そのため、「これだ!」と思う人にお願いするのがおすすめです。
松の木の剪定は、剪定以外の項目も確認しましょう。剪定だけではなく、剪定した枝の処分代、出張料などが変わります。
松の枝は他の植物よりも処分に手間がかかるため、通常よりも高くなりがちです。
そのため、まずは見積もりを依頼し、作業内容や作業範囲を確認するようにしましょう。施工事例を確認し、自分のイメージに合っているかどうかも確認しておいてください。
松の木の剪定は他の植物よりも費用も手間もかかります。しかし、大切に育てたい場合は、プロにお願いする方がきれいにかつ、長持ちする剪定を行ってくれるはずです。その際は、信用できる業者選びを行うようにしましょう。
松の剪定はやるべきことも多いため、個人で剪定するのは難しいです。
松の剪定を自分で行う場合の注意点は、緑摘みや剪定する枝の見極めです。
新芽を放置すると形が乱れてしまうため、早めに取り除くことが求められますが、全体のバランスを見て、どのように育てるのか考えたうえでの剪定が必要です。
生長に必要な芽を残す必要がありますが、その見極めは簡単ではありません。バランスが乱れやすいため、慎重に見極めましょう。
また、松の剪定でネックなのはその手間です。
松は小枝がたくさん出てくる植物で、枝のバランスも見ながら残す枝を考える必要があります。作業中は松脂が付着しベタベタになる上、洗っても落ちません。そのため、不要な服を準備する必要があります。
また、触れると痒みがあるため、ゴム手袋も必要です。緑摘みだけではなく、もみあげや透かし剪定の作業もあり、季節に応じてやることはなくなりません。
松の剪定を自分で行えればそれだけ愛着が湧くかもしれません。しかし、松の剪定は手間隙がかかるものであるため、時間に余裕がなければ個人で行うことは困難です。
ただし、松の剪定は作業量の多さから剪定業者に依頼すると費用がかかります。しかし、きれいに松を育てたい場合は剪定は欠かせるものでもありません。
松の特徴や剪定方法、剪定費用、注意点について解説しました。
松の剪定はバランスを整えるのが難しく、下手なことをすると枯らしてしまう可能性もあり、難易度は高いです。それに加えてやるべきことも多く、作業手間や負担も小さくありません。
松の剪定を行う場合は、大変であることを承知で心して行いましょう。時間も手間もかけられないなら、専門の業者にお願いするのがベターです。