ムクドリの撃退方法とは?具体的な駆除方法や対策を解説
公開日:2021.5.10 更新日:2024.4.15
かつては害虫を捕食する鳥として重宝されてきたムクドリですが、最近ではフン害をはじめ人に対してさまざまな悪影響を及ぼすようになりました。
今回はそんな厄介なムクドリの撃退方法をご紹介。また、優良業者の選び方についても解説していきます。
かつては害虫を捕食する鳥として重宝されてきたムクドリですが、最近ではフン害をはじめ人に対してさまざまな悪影響を及ぼすようになりました。
今回はそんな厄介なムクドリの撃退方法をご紹介。また、優良業者の選び方についても解説していきます。
ムクドリを撃退する前に、ムクドリの生態について理解しておく必要があります。そもそもムクドリがどういった鳥なのかを知っておくと、退治をする際に役に立ちます。
主な特徴としては次の通り。
・ムクドリの体型
ムクドリは体長24cmほどの鳥です。大きさとしてはスズメよりは大きく、ハトよりは小さい程度。茶褐色の体が特徴的で、頭部や腰などには白い模様が見られます。
・生息域
国内全域において生息していて、北の方に生息するムクドリは冬になると南方へとやってきます。
生息する場所としては低い山や森林、農耕地といった場所が多いです。ただし近年では人間の生息域が拡大したことに伴い、都市部でも住宅地においてその姿が見かけられるようになりました。
・行動パターン
ムクドリは基本的に単独で行動することはなく、集団で行動する性質を持っています。これは自分たちにとって鬼門である鷹やフクロウといった存在から身を守るための手段だからです。
・食性
カラスなどの鳥と同様、雑食性の生き物として知られています。木の実や果物、幼虫などを好んで食べています。
・繫殖期
ムクドリの繫殖期とされるのは4月の下旬から7月の上旬にかけて。1匹の個体だと4~7個程度の卵を産むと言われています。
見た目こそ可愛らしいムクドリですが、人間の生活圏にまで進出したことでさまざまな悪影響を及ぼしています。
は次の通り。
・鳴き声
遠くから聞こえてくる分には何も問題はないものの、近くにいるほどその鳴き声が不快に感じられるでしょう。
特にムクドリは集団でいることがほとんどですので、その鳴き声はかなりの騒音として報告されています。
・フン害
近くにムクドリの巣があれば、その巣がある場所の周りにムクドリが糞をするようになります。ベランダ周りに近い場合ですと、干している洗濯物を汚されてしまう可能性があります。
また、フンが建物にかかることにより外壁が腐食してしまうこともあります。
さらにムクドリの糞にはカビや細菌が大量に含まれていて、それらを媒介させています。糞を片付けようと触れてしまうと、感染症やアレルギー症状といった健康面での悪影響を受けるおそれがあります。
・害中被害
ムクドリは害中被害ももたらします。ムクドリだけでなく、ほとんどの野生の鳥にはノミやダニがくっついています。
そのため、ムクドリを媒介にしてノミやダニが自宅へ侵入してくる可能性があります。
これらが住み着いてしまうと、ペットについたり、人に刺したりすることもあるでしょう。
このようにとても厄介なムクドリですが、自分で撃退する方法が存在します。
ただし、前提としてムクドリは鳥獣保護管理法に守られているので、個人でむやみに捕獲したり、駆除したりしていいわけではありません。
自治体の許可なく駆除をすることが禁止されているので、自分でできる撃退法としては殺傷することなく、「追い払う」のみです。
自分でできる撃退法は以下の通り。
・ムクドリの住処をなくす
自宅近くにムクドリを撃退する一番の方法は彼らの住処をなくしてしまうこと。ムクドリは庭に生えている木や枝に寄ってくることが多いです。
庭木伐採を定期的に実施し、ムクドリが寄り付きにくい環境にしていきましょう。
・ムクドリの巣を取り除く
もし家の周辺にムクドリの巣ができてしまっていたら、その巣を取り除く必要があります。
撤去作業を始める前には巣の中に卵やヒナ、その親がいないかどうか確認しておきましょう。もしそれらがいる場合は、鳥獣保護法に違反してしまうため、個人では巣に手出しできません。
また、巣の撤去の際には感染症対策のため防護服やマスク、手袋を必ず着用するようにしましょう。
最近では人口の多い都市部でも現れることから、ムクドリの対策グッズが数多く市販されるようになりました。
今回はその中でも特におすすめしたいグッズをご紹介。いずれもホームセンターやインターネット通販で購入できます。
・防鳥ネット
ムクドリをはじめ、カラスやハトなどさまざまな野鳥対策に利用されているグッズ。
軒下や雨戸の戸袋といったところに張っておくと侵入されにくくなります。
・超音波
超音波は人間にとっては特に問題のない音でも、ムクドリは苦手としています。基本的に置くだけで十分です。
・鳥用忌避剤
ムクドリ対策として使える忌避剤も数多く登場しています。手軽に噴射して使えるスプレータイプや固形タイプなど種類はさまざま。効果は約1カ月程度持続します。
ただし、雨の日ですと雨に濡れて効果がなくなってしまう可能性があります。
・電気ショック
ムクドリをはじめとした鳥類は電気による刺激を与えられると、その場から逃げ出していきます。
ムクドリがやってきそうな場所に仕掛けておくだけ。一度電気ショックを体感するとその場所を危険だと認識し、しばらくは寄ってこなくなります。
・天敵のモデル
フクロウやタカなど天敵になる生き物を模したモデルを置いておくと寄り付きにくくなります。
ただしムクドリは知能が高いので、しばらく置いておけば偽物だと見破られる可能性があります。
先ほどまでムクドリの撃退方法についてご紹介していきましたが、実際には数が多く、感染症の危険性もあるので、個人での作業は困難を伴います。
そんな時に頼りになるのが害鳥駆除の専門業者。
ここでは業者を選ぶ際に抑えておきたいポイントを紹介します。
・業者の評判を確認する
優良業者と言われているところは依頼者からの評価が高いです。業者のホームページはもちろん、口コミサイトにも依頼した人たちの声が掲載されていますので一度目を通しておくといいでしょう。
・スタッフの対応がいい
常に顧客や現場近隣の人たちへの対応がしっかりした業者ほどきちんと作業してくれます。お電話でのスタッフのやり取りはもちろんのこと、ご自宅へ点検に来たスタッフの対応にもしっかり注目していきましょう。
・アフターサービスが充実している
多くの業者では作業後5年以内の無料点検や駆除作業の割引サービスなど、さまざまなアフターサービスを実施しています。
ムクドリ撃退に必要な費用はもちろん、アフターサービスの内容も調べておきましょう。
・見積もりを把握する
業者にお願いする前に見積もりを把握します。現場の清掃をはじめ必要な作業が含まれているか、不要なオプションはないかなどしっかり確認しましょう。