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ゴミ屋敷のレベルを5段階でチェック!片付け方と費用を解説

公開日:2025.10.29
ゴミ屋敷のレベルを5段階でチェック!片付け方と費用を解説

放置されたゴミが生活空間を覆い尽くす「ゴミ屋敷」は、衛生問題だけでなく、悪臭・害虫発生・火災リスク・近隣トラブルなど多方面に影響を及ぼします。
環境省の調査によると関する自治体が把握しているゴミ屋敷だけをみても、令和4年と令和6年を比較すると、800件以上増加しています。こうした環境では生活の質が著しく低下し、健康被害や精神的ストレスにも直結します。

本記事では、ゴミ屋敷の状態を5段階レベルで整理し、
・各レベルの特徴
・片付けにかかる時間と費用の目安
・自力で片付けるべきか、業者に依頼すべきかの判断基準
を具体的に解説します。

もし「部屋が散らかってきた」「臭いが気になる」と感じている場合は、すでに初期段階に入っているかもしれません。この記事を通じて現状をチェックし、安全で快適な住環境を取り戻す第一歩を踏み出しましょう。

参考:令和4年度「ごみ屋敷」に関する調査報告書
令和6年度「ごみ屋敷」に関する調査報告書

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※一部地域は対応エリア外となります。詳細はお電話にてご確認ください。

ゴミ屋敷バスター七福神

1.ゴミ屋敷のレベルは5段階

量だけじゃない!ゴミ屋敷のレベルをチェック

数字が描かれた積み木の画像

ゴミ屋敷と一口に言っても、ゴミの量や種類、住人の生活状況によって状態は異なります。ここでは5つのレベルに分けて、特徴や危険度を詳しく見ていきましょう。

一般的に、ゴミ屋敷の進行度が上がるほど衛生面・安全面のリスクが増していきます。初期段階(レベル1〜2)は掃除や分別で改善できるケースが多い一方、レベル4〜5では衛生・安全の両面で緊急性が高いため、専門業者の支援が必要になることがほとんどです。
各レベルの特徴や影響を把握することで、早期の対処や生活リズムの改善につなげることができます。

レベル1:床が見えない


レベル1は、部屋全体にゴミが散らばり、床が覆われている状態です。まだ生活動線は確保できる場合がありますが、片付けを後回しにした結果、広範囲にゴミが散乱しているのが特徴です。
放置するとゴミがさらに積み重なり、後の片付けが困難になるため、できるだけ早めに回収・分別に取りかかることが重要です。

この段階では「少し散らかっているだけ」と感じやすいものの、心理的なストレスや集中力の低下を招く原因にもなります。
仕事や家事を後回しにしがちになり、生活リズムが崩れ始める初期段階といえるでしょう。


レベル2:寝る場所に困る


レベル2では、ゴミが床だけでなくベッドや布団の上にも積もり、寝る・座るといった日常動作に支障をきたします。 コンビニ弁当の容器や飲みかけのペットボトルが混在し、軽い臭いが出始めるのが特徴です。

ゴミが積み重なって通気が悪くなり、飲み残しの容器や食品包装など水分を含むゴミが多いため、室内に湿気がこもりやすくなります。
その結果、カビやダニが繁殖しやすく、アレルギーや皮膚炎などの健康被害が発生するおそれがあります。
また、十分な睡眠が取れず疲労感が増すことで、日中の集中力低下やストレスの蓄積にもつながります。

「片付けなければ」と思っても行動に移せない状況が続き、散らかりが加速していく危険な段階です。


レベル3:飲食物のゴミから悪臭や腐敗臭がする


レベル3になると、飲食物の残りや容器が放置され、悪臭や腐敗臭が漂い始めます。
さらに食品ゴミの水分が原因でカビが発生し、コバエやゴキブリなどの害虫が繁殖します。

こうした状態は、実際に行政でも問題視されています。東京都福祉保健局の調査によると、悪臭や害虫の発生を伴う住環境は「衛生上の問題」として報告件数が年々増加しています。
つまり、このような環境は社会的にも健康被害のリスクが高いと認識されているのです。

この状態では室内の空気が汚れ、呼吸器疾患や食中毒、皮膚トラブルなどの健康リスクが高まります。
さらに臭いが衣服や家具に染みつき、外出先で他人に不快感を与えることもあります。
精神的にも「どこから手をつけていいかわからない」と感じやすく、生活機能が低下する段階です。


レベル4:胸あたりまでゴミが積みあがっている


レベル4では、ゴミが胸の高さ(約1〜1.2m)まで積み上がり、部屋の移動が困難になります。 玄関や窓が塞がれて換気ができず、湿気やカビが家全体に広がる危険な状態です。

消防庁の報告によると、ゴミ屋敷火災の多くは「避難経路の確保不能」により被害が拡大しています。
この段階では、床や壁の腐食、家屋全体の劣化も進行することが多く、住人は衛生状態の悪化を感じにくくなります。

体調不良や孤立感が増し、精神的な閉塞感を伴うのもこのレベルの特徴です。


レベル5:天井付近までゴミがある


レベル5は、ゴミが天井近くまで積み上がり、立つ・座る・移動するなどの行動がほとんどできない状態です。 換気ができず悪臭が屋外まで漏れ出し、近隣トラブルや行政指導に発展するケースも少なくありません。

ネズミやゴキブリなどの害虫・害獣が繁殖し、糞尿によるアンモニア臭や感染症のリスクが極めて高い状態になります。
精神的にも「片付けたいのに動けない」「自分ではどうにもできない」と感じるセルフネグレクトの状態に陥り、支援なしでは改善が難しくなります。

この段階では、住人の健康・安全・社会生活のすべてに深刻な影響を及ぼすため、周囲の理解と専門的な支援が不可欠です。

2.ゴミ屋敷片付けにかかる時間と費用

レベルによっては、費用も時間も倍以上になることも

汚れた部屋と困る女性のイラスト

ゴミ屋敷の片付けにかかる時間や費用は、レベルの進行度や部屋の広さ、さらにはゴミの種類や量によって大きく異なります。

レベル1や2の段階であれば、個人や少人数の協力で数日程度で片付けられる場合が多いものです。
ところがレベル4や5まで悪化した場合、ゴミの撤去と清掃そのものに長期の作業時間を要し、数十万円以上の出費につながるケースも珍しくありません。

専門業者に依頼する際は、人件費やトラック台数なども費用に含まれるため、あらかじめ見積もりをよく確認しておくことが重要です。

レベル別の時間と費用

以下の表は、レベルごとの片付けに必要な期間と費用の目安です。状態が進行するほど作業期間も費用も増加し、専門的な対応が必要になります。


レベル
状況の特徴
作業期間の目安
費用相場(1K〜1DK)
対応方法
レベル1
床にゴミが散乱している
半日〜1日
3〜5万円
自力で対応可能
レベル2
寝る・座る場所が確保できない
1〜2日
5〜8万円
家族・友人の協力で可能
レベル3
悪臭・害虫の発生がある
2〜4日
10〜20万円
専門業者推奨
レベル4
胸の高さまで積み上がる
3〜7日
20〜40万円
専門業者必須
レベル5
天井付近までゴミがある
1週間〜10日
50〜100万円以上
特殊清掃・行政連携が必要

※費用は作業スタッフ2〜4名・トラック1〜2台を想定した概算です。
※地域や廃棄物の処分費によって上下します。

軽度のレベル1・2であれば、段ボール箱やゴミ袋を使ってこまめに分別・処分すれば、数日から1週間ほどで片付くケースが多いです。
しかし、悪臭や害虫が発生するレベル3を超えると、家族や知人の手を借りても長期間の作業を要するケースが増えます。

さらにレベル4・5では専門業者への依頼が必要となり、1部屋だけでも数十万円規模のコストがかかる可能性があります。
そのため、早期対策こそが経済的な負担を抑える最大のポイントです。


ハウスクリーニングにかかる費用

ゴミの撤去を終えたあとでも、汚れやカビ、臭いが強く残る場合が多く、そのままでは快適に暮らすことができません。 このため、ハウスクリーニングや特殊清掃を行うケースが一般的です。部屋の広さや清掃範囲によって、費用は5万円から数十万円まで大きく変動します。


清掃内容
費用相場(1Kの場合)
作業時間の目安
ハウスクリーニング
3〜10万円
3〜5時間
特殊清掃(腐敗・臭気処理)
10〜30万円
半日〜1日
消臭・脱臭機設置
2〜5万円
1〜3日間稼働

※特殊清掃は、臭いの原因が長期間放置された食品や腐敗物などの場合に必要です。

再びゴミ屋敷化することを防ぐためにも、清掃後は定期的な片付けや点検を心掛けることが大切です。
生活リズムの改善と環境の維持が、再発防止への第一歩となります。

3.【レベル別】ゴミ屋敷への対処法をチェック

レベルに応じた選択を検討

部屋を掃除する業者のイラスト

ゴミ屋敷を解消するためには、放置状態を長引かせないことが重要です。状況に応じて正しい片付け方法を選択できれば、危険を回避しながら効率よく環境を改善することができます。

ゴミ屋敷のレベルごとに必要な人手や対処法は異なります。軽度とされるレベル1・2なら自分や家族だけで取り組める可能性がありますが、深刻化するほど作業量も増大し、専門知識を持つ業者の助けが欠かせなくなります。自身のレベルを正しく見極め、無理をせず現実的な方法で片付けを進めていくことが理想的です。

レベル1・2は自分で片付けることも可能


レベル1・2の段階では、まだ部屋全体の衛生状態は比較的保たれており、自力での片付けが十分可能です。 この段階で手を打てば、費用も時間も最小限で済みます。

【効果的な進め方】
・1日1エリアを決め、可燃・不燃・資源ごみに分別する
・床やテーブルなど「生活動線」から優先的に片付ける
・ゴミ袋や軍手、マスクなどの準備を整えてから作業する
・片付け後は再発防止のため、週1回の掃除を習慣化する

1K程度の部屋なら、1〜2日・3〜5万円以内で完了するケースが多く、早期対応でゴミ屋敷化を防止できます。


レベル3のゴミ屋敷は家族や友人の力を借りよう


レベル3では、腐敗臭や害虫の発生が見られる段階です。この状態で1人作業を行うのは危険で、体調を崩す可能性があります。
安全に進めるため、家族や友人の協力を得て複数人で対応しましょう。 感染症対策としてマスク・手袋・長袖の着用も徹底します。

【効果的な進め方】
・食品ゴミなど臭いの強いものから優先的に処理する
・殺虫剤を使用してから作業を開始する
・作業後は消臭剤や除菌スプレーで室内を清潔に保つ
・害虫が大量発生している場合は専門の害虫駆除サービスを利用する

片付けに3〜4日以上かかるケースもあり、1K〜1DK規模であれば10〜20万円前後が相場です。
無理をせず、必要に応じて片付け専門業者へ依頼しましょう。


レベル4・5のゴミ屋敷は業者への依頼が必要


レベル4・5になると、床から胸の高さ以上までゴミが積み上がり、自力での片付けはほぼ不可能です。 害虫・カビ・悪臭に加え、火災や建物損傷などの危険も高まります。 この段階では、廃棄物処理から清掃・消臭まで一括対応できる専門業者への依頼が必須です。

【依頼時のチェックポイント】
・許可番号(一般廃棄物・産業廃棄物)を必ず確認
・トラックの台数・作業人数・処分費を含めた見積もりを取得
・複数社を比較し、口コミや対応スピードを参考にする

1部屋あたりの費用は20〜100万円程度と幅があります。
特にレベル5では、特殊清掃・消臭・害虫駆除を同時に行うケースが多く、行政(自治体の環境課や福祉課)への相談も検討しましょう。

4.ゴミ屋敷片付け業者選びのポイント

料金だけではなくサービスにも注目

片付け業者の写真

専門業者に片付けを依頼する際は、価格だけでなく信頼性や実績、作業内容の充実度を総合的に把握することが重要です。
まずは複数の業者から相見積もりを取り、金額の妥当性を比較しましょう。見積書では以下の項目を必ずチェックしてください。

■ゴミの分別・搬出・処分費用が含まれているか
■トラック台数・作業員数・作業時間の目安
■清掃・除菌・消臭などの追加サービスの有無
■作業後の追加請求の有無

許可の有無も業者選びの大切な基準です。特に「一般廃棄物収集運搬業」または「産業廃棄物収集運搬業」の許可を得ているかを必ず確認しましょう。無許可業者に依頼すると、不法投棄などのトラブルに発展するおそれがあります。

また、口コミや作業実績、対応スピードも判断材料のひとつです。作業中の立ち会いを希望する場合は、女性スタッフが在籍している業者を選ぶと安心です。自治体が紹介している清掃・回収業者を利用するのも安全な方法です。

信頼できる業者を選ぶことで、作業後のトラブルを防ぎ、安心して住環境を整えることができます。

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ゴミ屋敷とはどんな状態? レベルや事例など徹底解説!

5.ゴミ屋敷のレベル別まとめ|片付け方と対処法のポイント

ゴミ屋敷のレベルと片付け方のまとめ

ゴミ屋敷の

ゴミ屋敷は、レベルが上がるほど健康被害・火災・近隣トラブルなどのリスクが急増します。初期段階であれば自力でも片付けられますが、レベル3以上になると専門知識や装備が必要になるため、無理をせず専門業者に依頼するのが現実的です。
レベル別の対処法を簡単にまとめると、次の通りです。

レベル
対応方法
費用目安(1K)
1〜2
自力・家族で対応可
3〜8万円
3
家族・友人+一部業者支援
10〜20万円
4〜5
専門業者・行政連携必須
20〜100万円以上

ゴミ屋敷化を防ぐためには、「放置しない」習慣づくりが何より大切です。週1回の掃除やゴミ出しルールの徹底、定期的な片付けスケジュールの設定など、日常的な管理を意識しましょう。
もし「自分では手が回らない」「どこから始めてよいか分からない」と感じた場合は、片付け専門業者や自治体の清掃課に相談することが最善策です。

快適な生活空間を維持するためにも、定期的な掃除と生活習慣の見直しを心がけ、ゴミ屋敷化を未然に防ぎましょう。

監修

ゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃 ゴミ屋敷バスター七福神

創業14年、ゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃の専門業者。年間実績20,000件以上を誇る。長年の経験で培われた独自のノウハウと、専門教育を受けた熟練スタッフによる丁寧かつ迅速な作業が強み。

手が付けられないほどのゴミ屋敷も、豊富なスタッフ数と車両数を駆使し、最短1日でのスピード解決を実現。プライバシーに配慮した秘密厳守の対応で、ご近所に知られる心配もない。

単にゴミを片付けるだけでなく、不用品の買取・処分、プロによる徹底的なハウスクリーニング、遺品整理まで、幅広いサービスをワンストップで提供。お客様一人ひとりに最適なプランを提案し、快適な生活空間を取り戻すまで、心を込めてサポートする。
<資格・著書・受賞歴など>

遺品整理士
生前整理士
事故現場特殊清掃士
空き家管理士
相続診断士
酒類販売業免許
家電リサイクル券 システム 取扱店
古物商許可:第542791100800 号
宅地建物 取引業許可:愛知県知事(1) 第24958 号
解体工事業番号:愛知県知事(登-30) 第937号
一般廃棄物収集運搬業許可
産業廃棄物収集運搬許可
(愛知県 東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 栃木県 静岡県 岐阜県)

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