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カメムシの被害とは?事例や対策、予防法などの情報をご紹介

公開日:2022.4.15 更新日:2024.4.11
カメムシの被害とは?事例や対策、予防法などの情報をご紹介

カメムシは強い匂いを放つ上、中々消えないため、その被害に悩まされる人も多いでしょう。また、クサイ臭い以外にも農作物へ被害を及ぼすので注意が必要です。

この記事ではカメムシによる被害事例、防除・対処方法、退治にかかる費用について解説します。
カメムシ被害は予防が大切なので、カメムシの被害を最小限に抑える参考にしてください。

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1. カメムシの習性とは?

カメムシの種類はクサギカメムシ・マルカメムシなどは豊富!ただし大まかな習性は変わらない

カメムシの絵

カメムシと一口に言っても、その種類はクサギカメムシ ・マルカメムシ・アオクサカメムシ ・ホオヅキカメムシなど様々で、日本国内に生息しているカメムシは約90種と言われています。

しかし、大まかな習性は変わりません。多くの種類は4月に繁殖を行い、8月ごろにかけて産卵が行われます。その後、1ヶ月で成虫となり、1年半位が大まかな寿命です。1回の繁殖での産卵数は種類によって異なりますが、クサギカメムシの場合で28個、アオカメムシで14個産むと言われています。

危険が迫ってくると、臭腺から強い匂いを出すことで身を守ります。この匂いそのものにはそれほど大きな害はないものの、匂いが長い時間残ることが特徴です。

家の中に入り込む傾向があるため、警戒が必要となるでしょう。家の中で繁殖する可能性こそないものの、下手に入り込むと、後々大変なことになります。

そのほかにも、様々な農作物への被害も無視できません。米や野菜、果物を好み、これらの作物の損傷や生育不良を引き起こすこともあるでしょう。

また、人に噛みつくことは少ないですが、サシガメと呼ばれるカメムシは人を刺すこともあります。強い痛みを感じるほか、病気を引き起こすこともあるため、注意が必要です。

2. カメムシによる被害と対策方法 その①悪臭被害

洗濯物や部屋での悪臭に注意!人への影響は少ないが2〜3日臭いが残り続けるため、早めに駆除しよう

洗濯物を外干ししている写真

カメムシの被害事例の1つは洗濯物や部屋での悪臭があるでしょう。

カメムシの被害の影響が強くなるのが、秋から冬にかけてです。この時期になると越冬のために日当たりが良い場所や明るい場所を求めて動きまわります。一度自宅の敷地内に侵入してくると、洗濯物や人に悪臭を放つことがあります。

この悪臭はトランス-2-ヘキセナールと呼ばれる成分が主なものです。この匂いは身を守るために使うだけではなく、仲間を集める、道標として使うなどの役割があります。

狭い隙間から入り込むこともあるため、カメムシの被害を抑えるためには侵入口を塞ぐことが大切です。カメムシは種類ごとに生息場所や有効な忌避剤が変わるため、薬剤での侵入防止はそれほど効果的ではありません。

家に侵入してしまった場合、数が少なければ刺激を与えないようにして、そっと追い出すのが有効です。数が多い場合はスプレー殺虫剤などを使って対処します。

カメムシの匂いの成分は長時間残る性質があり、一度ついてしまった匂いはそう簡単には消えません。2〜3日ほどは残ります。
匂い自体は有害ではないものの、不快であることには変わりないため、匂いがつかないよう侵入をしっかりと防ぎましょう。

3. カメムシによる被害と対策方法 その②農作物への影響

カメムシは農作物への被害が大きい!種類が多いため、防虫ネットが効果的

カメムシが好む農作物の写真

カメムシがエサにする農作物は非常に種類が多く、米、アブラナ科の野菜、果物への影響も無視できません。

果実部分を好んで吸うため、若い果実を吸汁されると変形したり落下したりしてしまうという被害が出ます。熟した果実の場合は腐敗したり食べると異臭がしたりするという被害も報告されているそうです。

豆類では莢の上から実を吸うため、実の入りが悪くなったり実が変形したりしてしまいます。

果実部分以外では新芽や茎葉に被害が及びます。
特に新芽の被害は深刻で、新葉が奇形になる、茎が曲がる、葉に穴が開くなどの症状が出る場合があるためそういった異変がある際は1度確認が必要になります。

カメムシの害を受けてしまうと、その作物は基本的に生育不良となってしたい、商品価値が著しく落ちて出荷できなくなってしまいます。

また、カメムシの放つ匂いがつくと品質に影響することがあるため、処理の仕方にも注意が必要です。上記でも少し触れましたが、カメムシと一言で言っても種類は非常に多く、発生源が多様なため、駆除することは難しいでしょう。

農作物への対策としては防虫ネット、木酢液が効果的です。
木酢液は薬効こそ認められていませんが、農薬に近い効果が期待できるため、無農薬や減農薬で野菜を栽培している人にとっては有効と言えるでしょう。

カメムシに対する対処法として農薬の散布も有効です。ベニカ水溶剤が効果的と言われていますが、予防効果は期待できず、カメムシが現れてからの対処になります。成熟した豆類に使うのはおすすめできないため、違う種類のものを使いましょう。

カメムシの被害を抑制するためには事前の予防策が重要になります。

4. カメムシ被害の予防方法 その①カメムシの数を減らそう!

住処を減らし、駆除する

薬剤を散布してカメムシを駆除している写真

カメムシの対策はまず、カメムシの数を減らすことから始めましょう。

カメムシは草木の間を移動して行動しています。エサとなる植物や、卵を産み付ける場所をなくしてしまえば絶対数を減らすことができます。そのため草を1度刈ってしまいましょう。

ですが、刈った後の草もほったらかしにするとカメムシの隠れ家になってしまいます。なので、刈った後は直ぐに片付けるようにしましょう。

そして、カメムシは5月頃から活発に行動しはじめ、葉の裏に卵を産み付けます。 そのままほったらかしにしておくと大量発生する原因になってしまいます。そのため暖かくなる前から雑草対策をしておくことをオススメします。

また、農薬に抵抗がなければ、草を刈った後に粒剤タイプの除草剤をまいておくとより効果的なためおすすめです。

カメムシの習性や、産卵期などもしっかりと調べておくことで大量発生を未然に防ぐことができます。そのため、しっかりとカメムシに関する情報を調べて、勉強しておくことがとても大切になり、対策の基本になります。

5. カメムシ被害の予防方法 その②カメムシの侵入を阻止しよう!

侵入経路となるあらゆる隙間を埋める

結露防止用の隙間テープの写真

カメムシへの対策方法は他にも様々な方法が存在します。その方法とは、網戸やサッシなどのカメムシが入り込める隙間にテープを貼り隙間を埋めてしまうという方法になります。
2mmの隙間があれば容易に侵入してきてしまうカメムシには、隙間を埋める対策法もとても大事になります。

ホームセンターではすきま風や結露防止用の隙間テープを購入することができます。窓やサッシの大きさに合わせて切り、テープで貼るだけなのでとても簡単に隙間対策ができるためおすすめの対策方法になります。

そして、壁の隙間にはパテやコーキング剤を使用して隙間を埋めてしまう方法がおすすめになります。住宅は電気の配線やエアコンの設置で壁に穴を開けることがあります。そういった隙間にパテを埋めていくという方法になります。

シリコンのコーキング剤などは安価に手に入れることができます。 使う物によっては細かな道具が必要な場合があるため注意しましょう。

他にもカメムシの習性を生かした対策方法もあります。カメムシは香りの強いハーブのニオイが苦手になります。特にミントの香りは忌避効果が高いといわれています。

薬局ではハッカ油が購入できますのでこのハッカ油を利用して、忌避剤をつくりカメムシを撃退する方法も効果的になります。

6.カメムシの被害は専門事業者に相談しよう!

カメムシの駆除費用は15,000円〜!大量でなければ自力で駆除可能

カメムシの駆除事業者の絵

カメムシの駆除は大量発生していなければ自分でも可能です。ただ、数が多くなると厄介になります。
自分での駆除が難しい場合は、害虫駆除の専門事業者に相談することをおすすめします。

カメムシの駆除費用相場は大まかに15,000円ほどです。
駆除業者に依頼する場合は侵入防止策、忌避剤の使用、殺虫、外壁への付着防止策を行なってくれます。プロの専門業者だからこそ、人体に影響が少ない薬剤の使用が可能です。

また、トラップでカメムシを捕獲する場合もあります。ただし、この費用は建物の構造や発生している量によっても変わります。一般住宅の場合も依頼するケースがありますが、ホテルなど大型施設で使われることも多いでしょう。

ただし、そうは言っても外に干している洗濯物や布団などへの被害は抑えられません。カメムシは白色や明るい色に群がる習性があるためです。
そのため、カメムシが多い地域などの場合、秋から冬にかけては外に干すのを避けた方がよいでしょう。この場合は、駆除や予防策はそれほど効果が期待できません。

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