ゴトゴトと屋根裏から鳴る不気味な異音……。もしかしたら、その異音の元は人間の生活をおびやかす害獣のものかもしれません。害獣といえばネズミを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、自然の多い地域に住んでいる場合は別の害獣が住み着いている可能性もありので注意しなければなりません。
ここでは、屋根裏から異音が鳴るときに住み着いている可能性のある動物についてご紹介していきます。また、対策方法についても解説しているので、困っている方は記事を確認してみてください。
屋根裏から異音を出す動物の正体とは
屋根裏は薄暗くて比較的温度が安定しているので、動物にとっては住みやすい環境になっています。そのため、さまざまな動物が住み着くことがあるので注意が必要です。屋根裏から異音がする場合は以下の動物がいる可能性があります。
【屋根裏に住み着くことのある動物】
・ハクビシン
・アライグマ
・イタチ
・クマネズミ
・アブラコウモリ
このように、さまざまな動物が居る可能性がいるうえに、イタチのような強烈な臭いを放つ糞尿をまき散らす動物や、アライグマのような人間に敵意を示して攻撃を仕掛けてくる凶暴な動物もいるので、自身の生活の安全を守るために早めの対策が必要となるでしょう。
また、その動物によって有効な対処方法も変わってきます。屋根裏に住み着いてしまった動物の対策が難しいときは、プロの業者に依頼して対策してもらうのも選択のひとつです。
屋根裏の動物を放置することのリスク
屋根裏に動物が住み着いていることが分かった場合は、なるべく早く対処をしておかないと以下のような被害を発生させてしまいます。
・悪臭による不快感
野生動物はお構いなしにフンや尿をあたりにまき散らしてしまうことが多いです。とくにイタチとその仲間の糞尿の臭いは強烈で、部屋にいられなくなるほどの悪臭を放ちます。
・排泄物による腐食や害虫の発生
野生動物の排泄物は臭いだけでなく、家財に直接被害をもたらします。まき散らされた尿はシミとして残り、屋根裏にある木材の寿命を大きく落としてしまうでしょう。さらに、尿の湿気によってじめじめした所を好む害虫も寄り付く可能性もあります。
・害獣による直接的な被害
屋根裏を自分の住み家とした害獣が自分の居場所を守るために、人間やペットを襲うこともあります。動物の種類によってはケガどころではすまないこともあるでしょう。
屋根裏の動物は駆除が難しい!業者に依頼するのが最善
結論からいいますと、屋根裏に動物が住み着いたときは自分でなんとかしようとせずに業者に依頼したほうがよいでしょう。なぜなら、慣れていない方が対策しても思うように対策できないこともあり、さらに動物に襲われてケガをしてしまうリスクがあるからです。さらに、多くの動物は「鳥獣保護管理法」という法律によって守られているため、許可なしに捕獲や殺処分はできません。
反対に、動物に関する生態や対処方法に詳しいプロの業者であれば、屋根裏の動物問題を根本的に解決してもらいやすいでしょう。ただし、動物の駆除には「狩猟期間」が設けられており、駆除ができる時期が限られているので注意が必要です。
また、それでも自力で駆除したい場合は忌避剤や光を用いて害獣を追い出したり、ネズミであればネズミ捕りを仕掛けたりして対策が取れます。しかし、動物によっては逆効果になる場合もあるため注意が必要です。
屋根裏に動物を侵入させないために必要なこと
うまく屋根裏の動物を追い出すことに成功したならば、今後また動物が住み着かないような対策をほどこしておきましょう。そもそも屋根裏に住み着いたということは、屋根裏に動物が入りこめるような隙間があるということです。そこを改善しないと、いずれまた動物が住み着くようになってしまうでしょう。たとえば、以下の隙間が動物の侵入経路となりやすいので対策が必要です。
【侵入経路となりやすい隙間】
・段葺き屋根にできたつなぎ目
・壁と軒の間にある取り合い部
・換気扇や通気口といった設備
・排水管の穴
動物なかには小さな隙間でも入れてしまうほど柔軟な体を持つものもいるため、油断せずに徹底的に隙間を塞いでおくことが大切です。たとえば換気扇や排水管であれば、フィルターを設置することである程度の隙間は埋められるでしょう。さらに、これらの隙間を埋めることは害虫対策としても役立ちますよ。