害獣捕獲用の罠の設置は免許が必要!取得条件や試験内容まで解説

バナナが設置された檻の写真 害獣

害獣被害にお困りの方で、「自宅や農作物などを害獣から守りたい」と強く思っている方も多いことでしょう。そんなときに取れる現実的な解決手段が罠を用いての害獣の捕獲です。しかし、罠を仕掛けるためには道具の購入のほかに、罠の取扱いに必要な免許が必要になってきます。

そこでこの記事では、害獣を罠で捕獲するために必要な免許の取得について詳しく解説していきます。本気で害獣対策を考えているという方はぜひ参考にしてみてください。

害獣の捕獲は罠の免許が必要であることが多い

害獣捕獲 罠の免許

日本の鳥類や動物の多くは鳥獣保護法という法律で守られているため、許可もなく勝手に捕獲・駆除することは基本的に禁止されています。鳥獣保護法は生態系を崩さないようにすることを目的として作られたものなので、たとえ人間にとって危害を加える害獣でも安易に駆除してはいけないのです。

ただし例外として狩猟免許を取得し、自治体によって定められた期間内であれば罠で捕獲することができます。また、以下の条件を満たしていることに限り、免許不要での捕獲も可能です。

【免許不要で捕獲できる条件】
・自治体が定めた狩猟期間中かつ塀などで区切られた住宅の敷地内で捕獲をおこなう場合
・自治体が定めた狩猟期間中かつ農林事業者が作物などを守る理由で敷地内に罠を設置する場合

このように、農家などの農林事業者であれば免許不要で捕獲ができます。なお、狩猟期間についてはお住まいの自治体にて調べてみましょう。

わな猟免許試験の受験資格や試験内容

わな猟免許 内容

先ほどお伝えした2つの条件に当てはまっておらず、害獣の捕獲をおこなう場合は狩猟免許試験を突破し資格取得を目指しましょう。なお、罠を取り扱う狩猟免許である「わな猟免許」の場合、以下の受験資格を満たす必要があります。

【わな猟免許の受験資格】
・18歳以上
・精神障害、意識障害、知的障害ではない
・麻薬や覚せい剤の中毒者ではない
・過去3年以内で狩猟免許取り消し、鳥獣法違反によるトラブルが起きていない

上記に加えて、受験申し込み手続きには「医師の診断書・証明写真・収入証紙5,200円分」が必要です。その後、以下の試験にすべて合格することで、わな猟免許を取得することができます。

【わな猟試験内容】
知識試験:法令や生態に関する知識を確かめる
適性試験:視力、聴力、運動能力が基準以上かを確かめる
技能試験:罠の設置に関する実技試験

取得費用はかかるが合格率は高い

わな猟免許 合格率

狩猟免許のひとつであるわな猟免許の合格率は比較的易しめであり、合格率は80%近くといわれています。ただし、先ほども解説したとおりわな猟免許には法令や生態系に関する知識試験や、罠を実際に用いて作業をおこなう技能試験があるので、少なくともしっかりと勉強に取り組まなければ合格は難しいでしょう。

試験勉強は独学でも問題ありませんが、自治体によってはわな猟免許取得希望者を対象とした事前講習会が開かれていることもあります。試験に向けた知識試験の内容や実技試験の練習も可能なので、講習を受ければ資格取得の近道となるので受けることがおすすめです。

また、わな猟免許取得後すぐに捕獲できるわけではなく、狩猟者登録や狩猟税の納付などの手続きが必要になる点にご注意ください。場合にはよりますが資格取得から狩猟を始めるまでに3~5万円ほどの費用がかかるといわれています。

手間なく駆除をしたいなら業者依頼がおすすめ

害獣 業者依頼

ここまでご紹介したとおり、害獣捕獲に必要なわな猟免許取得にかかる手間や費用は意外とかかります。さらに、罠の維持費や狩猟税などで継続的に出費がかかるので、長期間で捕獲器具を取り扱いたいわけでなければ害獣駆除業者に依頼して捕獲を代行してもらうのがよいでしょう。

害獣駆除業者であれば効果的な罠の設置が可能ですし、何より資格取得の手間がかかりません。そのため、急ぎで害獣対策が必要ならひとりで解決しようとせずに業者の力を頼ってみてください。

なお、駆除業者依頼でかかる料金については害獣の種類や敷地の広さなどの要素によって違ってきます。たとえばイタチの駆除であれば数万円で済むこともありますが、イノシシの駆除であれば10~20万円を超えることも。もし料金が気になるのであれば、害獣駆除業者に見積りを取ってもらうのがよいでしょう。

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