1.ノミはどんな虫?ノミについて知ろう
犬や猫だけでなく人にも被害が
・ノミの生態について
ノミは体長1〜9ミリメートルほどの小さな外部寄生虫で、哺乳類の体表に寄生して血を吸って生活します。ノミは動物の体に寄生して吸血する害虫で、室内にも侵入して繁殖することがあります。
ノミはオス・メスの区別なく吸血し、二酸化炭素や光を感知して宿主を探します。これはメスだけが血を吸う蚊とは異なる特徴です。
卵からふ化した幼虫は、ノミの成虫の糞や人やペットの食べこぼしなどをエサにして成長し、1〜2週間ほどでサナギになります。
また、ノミはジャンプ力が非常に高く、動物が出す二酸化炭素や体熱に反応して体長の約60倍の距離を跳ぶことがあります。高さでは体長の約100倍ほど跳び上がることもあり、床やカーペット、布団などにも移動しやすい害虫です。
・犬や猫だけでなく人にも被害が
ノミは身近な動物では、ペットとして飼われている犬や猫に寄生して吸血します。血を吸われた犬や猫は、皮膚炎などさまざまな病気を引き起こすことがあります。
犬や猫に寄生しているノミでも、人を咬むことがあるため注意が必要です。
ノミに咬まれた場合、人も皮膚炎などの症状が出ることがあります。また、ノミは感染症を媒介することもあり、過去にはペストなどの重大な病気が広がる原因になったこともあります。
感染症の例として「猫ひっかき病」があります。バルトネラ菌を持つノミに吸血された猫や犬に引っかかれたり咬まれたりすると、リンパ節の炎症や発熱を引き起こすことがあります。
2.布団にノミが発生してしまったら
家にあるものを使って退治しよう
室内で飼っている愛犬や愛猫にノミが寄生していた場合、布団にもノミが潜んでいる可能性があります。ペットにノミが付いている場合は、布団や寝具にも広がっていることがあるため早めの対策が重要です。
布団に潜むノミを退治するには、どのような方法が効果的なのでしょうか。実は、特別な薬剤を使わなくても、家庭にある道具で対策できる場合があります。
・布団乾燥機
布団の中に潜んでいるノミには、布団乾燥機を使う方法が効果的です。ノミは60度以上の高温で死滅するといわれているため、乾燥機の温度を高めに設定して1〜2時間ほど乾燥させると効果が期待できます。
家庭用の布団乾燥機で60度以上にするのが難しい場合は、コインランドリーの大型乾燥機を利用するとより確実です。
・掃除機をかける
布団に残ったノミの死骸や糞は、掃除機でしっかり吸い取りましょう。また、小さなゴミや髪の毛など、ノミの幼虫のエサになるものを残さないよう、布団の表面や周辺にもこまめに掃除機をかけることが大切です。
・粘着クリーナー
粘着クリーナーを使って、ゴミと一緒にノミをくっつけて取り除く方法もあります。手軽に使えるため、布団の表面の掃除に役立ちます。ただし、掃除機や粘着クリーナーだけではノミを完全に退治できるわけではありません。
ノミは繁殖力が非常に強く、ペットに付いているノミを1匹見つけた場合でも、見えない場所に多く潜んでいる可能性があります。そのため、ノミを退治する際は布団だけでなく部屋全体を念入りに掃除することが重要です。
また、床や畳に落ちたノミの幼虫は食べカスや成虫の糞をエサにするため、薬剤を使う前に部屋を清潔な状態にしておきましょう。
3.市販のノミ対策グッズを使って退治
さまざまなタイプを使い分けよう
家の中で発生したノミの対策には、さまざまなタイプの駆除剤が販売されているため、場所や目的に合わせて使い分けることが大切です。室内のノミはペットを経由して侵入するケースが多いため、まずはペットに寄生しているノミを取り除くことが重要です。
ノミが侵入してくる原因は、ほとんどがペットを経由してです。そのため、部屋からノミを完全に退治するには、最初にペットに寄生しているノミの対策を行う必要があります。
ペット用のノミ駆除剤には、皮膚に直接塗布するタイプや首輪タイプなどがありますが、ペットの体調や種類によって適した方法が異なるため、使用する前に獣医師へ相談すると安心です。
次に、布団などに潜んでいるノミの退治に取りかかります。市販のノミ対策グッズにはさまざまな種類があるため、使用する場所や駆除方法に合わせて選びましょう。
スプレータイプの駆除剤は、布団などノミが潜んでいそうな場所に薬剤を吹きかけて使うことができます。発見したノミに直接かけて退治することも可能です。多くの製品はノミだけでなくダニなどの害虫にも対応しており、効果が1か月ほど続くものもあります。
布団だけでなく部屋全体からノミをまとめて退治したい場合は、燻煙剤を使う方法もあります。水を入れて煙を発生させるタイプや、マンションなど煙が出せない環境でも使えるエアゾールタイプなどがあり、住環境に合わせて選ぶことができます。
燻煙剤の中には、ノミだけでなくダニやゴキブリなど複数の害虫に対応しているものもあるため、使用する場所の広さや目的に合わせて製品を選びましょう。
4.ノミを退治してくれる専門業者に依頼するのも良い
業者を選ぶ際のポイント
ここまで、自分でできる布団のノミ対策を紹介してきましたが、状況によっては自力で対処しきれない場合もあります。何度退治してもノミが出てくる場合は、見えない場所に潜んでいる可能性があるため、専門業者への依頼も検討することが大切です。
駆除したつもりでも、しばらくすると再び出てきたり、気づきにくい場所に隠れていたりすることがあります。自分だけで完全に退治するのが難しい場合や、徹底的に対策したい場合は、専門の業者に依頼する方法もあります。
・業者を選ぶ際のポイント
業者によって作業内容は異なり、かかる費用にも差があります。駆除したい場所が広ければ費用は高くなりやすく、対象の部屋を絞れば費用を抑えやすくなります。
そのため、依頼する前に希望する作業内容を整理し、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。作業内容や使用する薬剤、金額の内訳を細かく確認し、自分が求める効果が見込めるか、その費用が妥当かを比較して検討しましょう。
5.ノミがまた発生しないようにするには
完全に退治するには業者に依頼するのが一番
ノミが生息しやすい環境のままだと、一度退治しても再び発生することがあります。ノミ対策では駆除だけでなく、発生しにくい環境を作ることが重要です。
そのため、日頃から家の中を清潔に保ち、ノミが住みつきにくい環境を整えておきましょう。
・ペットがノミを持ち込まないように注意する
前述の通り、ノミの多くはペットを経由して家の中に入ります。そのため、ペットにノミが寄生しないよう日頃からケアを行うことが大切です。散歩後にブラッシングをしたり、ノミ予防の薬を使用したりして対策を行いましょう。
・家具の隙間などをできるだけなくす
ノミは暗くて湿気の多い場所を好みます。ベッドやソファーの下、家具と壁の間などはほこりがたまりやすいため、こまめに掃除をして乾燥した状態を保つことが重要です。
・掃除をこまめにする
布団やカーペット、床に落ちている細かいゴミや髪の毛などは、ノミの幼虫のエサになることがあります。こまめに掃除機をかけて、ノミが繁殖しにくい環境を作りましょう。部屋が整理整頓されて清潔に保たれているほど、害虫が発生しにくくなります。
・完全に退治するには業者に依頼するのが一番
布団やカーペットでノミを見つけ、その部分だけを掃除して退治したつもりでも、見えない場所に潜んでいる場合があります。一度自分で退治しても、時間が経つと再びノミの被害が出ることもあります。家の中から完全にノミを退治したい場合は、専門の業者に依頼する方法も検討しましょう。
6.まとめ|布団に発生したノミを退治するために知っておきたいポイント
ノミ対策は「駆除」と「環境改善」の両方が重要
布団にノミが発生した場合、布団乾燥機や掃除機、粘着クリーナーなどを使って退治することが可能です。また、市販のスプレータイプの駆除剤や燻煙剤を使うことで、布団だけでなく部屋全体のノミ対策を行うこともできます。
ただし、ノミは繁殖力が非常に強いため、布団だけを掃除しても再発する可能性があります。そのため、ペットに寄生しているノミの駆除や、部屋全体の掃除・環境改善をあわせて行うことが大切です。
布団やカーペット、家具の隙間などはノミが潜みやすい場所のため、日頃から掃除をして清潔な状態を保ちましょう。また、ペットのノミ予防を行うことで、室内への侵入リスクを減らすことができます。
何度対策してもノミが発生する場合や、自分での駆除が難しい場合は、専門業者へ依頼する方法もあります。専門業者であれば、ノミの発生場所を調査し、薬剤や機材を使って徹底的に駆除することが可能です。
布団にノミが発生したときは、早めに対策を行い、駆除と予防の両方を意識して環境を整えることが大切です。