部屋のドアを鍵付きに変える方法!自分で取り付ける手順や費用相場も解説
公開日:2026.10.29
「部屋のドアを鍵付きに変えるには、どんな方法があるの?」「自分で取り付けられる?鍵屋に頼んだほうがいいのかな?」
このように考えている方もいるでしょう。
部屋のドアを鍵付きに変える方法には、補助錠の後付けや鍵付きのドアノブへの交換、ドアに新しく鍵を取り付ける方法があります。
補助錠の取り付けやドアノブ交換は、鍵の構造や取り付け方法に詳しい方、DIYに慣れている方であれば自分でも対応可能です。
しかし、ドアの加工を伴う新しい鍵の取り付けや取扱説明書どおりに作業するのが難しい場合、取り付けに不安がある方は、鍵屋への依頼をおすすめします。
鍵屋なら、ドアの形状や寸法に合った鍵の選定から取り付けまで任せられるため、作業の失敗や取り付け後の不具合を防ぎやすくなります。
本記事では、部屋のドアを鍵付きに変える方法と手順を詳しく解説します。変える前に確認することや費用相場、鍵屋へ依頼したほうが良いケースも紹介するので、自分に合った方法を判断する際の参考にしてみてください。
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部屋のドアを鍵付きに変える3つの方法
部屋のドアを鍵付きに変える方法は、大きく3つに分かれます。
- 補助錠を後付けする
- 鍵付きのドアノブ(握り玉・レバーハンドル)に交換する
- ドアに新しく鍵を取り付ける
それぞれの特徴を比較し、自分に合った方法を選んでみてください。
なお、補助錠や交換用の鍵は、ホームセンターやメーカーの公式通販サイトなどで購入できます。ただし、ドアの形状や鍵の種類によって取り付けられる製品が異なるため、購入前の確認が必要です。
鍵の選び方や取り付けに不安がある場合は、ドアに取り付けられる製品の選定から施工まで対応できる鍵屋への依頼を検討しましょう。
補助錠を後付けする
補助錠は、鍵のないドアにあとから追加して取り付ける錠です。補助錠にはさまざまな種類があります。付属の部品をドアに取り付けるだけで簡単に設置できるものもあれば、粘着テープで固定するタイプやネジで穴を開けて取り付けるタイプもあります。
施錠方法も商品によって異なり、専用のパーツによってドアやレバーハンドルの動きを制限するものや、鍵の差し込み・ダイヤル操作によって施錠するものなどがあります。

製品によっては、外開き・内開きのどちらかにしか対応していないものや、取り付け可能なドアの厚みに制限があるものもあります。製品ごとの対応条件は、商品のパッケージやメーカー公式サイトの商品ページに記載されているため、購入前によく確認し、自宅のドアに設置できるか確かめておきましょう。
また、100円ショップで販売されているロック用品は、必ずしも部屋のドアを施錠するための製品ではありません。2026年10月時点でDAISO公式通販サイトを確認したところ、窓や引き出し用のロック用品は販売されていましたが、部屋のドアを施錠するタイプの補助錠は見当たりませんでした。
補助錠にはドアに穴を開けずに取り付けられるタイプもあるため、賃貸物件で部屋に鍵を付けたい場合にも選択肢になります。ただし、穴あけ不要の製品でもドアに傷がつく可能性があるため、取り付ける前に管理会社や大家さんへ確認しておきましょう。
鍵付きのドアノブ(握り玉・レバーハンドル)に交換する
現在付いているドアノブを、鍵付きのものに交換する方法です。ドアノブと鍵が一体になっているため、新たに鍵を取り付ける必要がありません。
鍵付きのドアノブには、主に鍵穴に鍵を差し込んで施錠するタイプと、鍵穴はなくボタンやつまみを操作して施錠するタイプがあります。

外出中に部屋の鍵をかけておきたい場合は、外側から施錠できる鍵穴付きタイプが適しています。室内で過ごしている間だけ施錠したい場合は、ボタンやつまみで操作するタイプに交換するのが一般的です。
ドアに新しく鍵を取り付ける
既存のドアノブはそのままに、別の箇所に新しく鍵を取り付ける方法です。

新しい鍵を取り付ける場合には、ドアに錠ケース(鍵やラッチの動きを調整するドア内部の装置)を埋め込むための穴を開けたり、部品を固定するためのネジ穴を開けたりするなど、ドアを加工する作業が必要です。
新しい鍵を取り付ける場合は、鍵屋への依頼をおすすめします。誤った方法で加工すると、ドアを傷つけたり、鍵が正常に作動しなくなったりと状況が悪化しかねません。
鍵屋へ依頼すれば、希望する施錠方法やドアの状態を確認したうえで、適切な鍵の選定から取り付けまで任せられます。
部屋のドアを鍵付きに変える前に確認する5つのこと
部屋のドアを鍵付きに変える際は、ドアの形状や寸法、設置条件を事前に確認することが大切です。確認せずに鍵の購入や作業を進めると、ドアに取り付けられなかったり、希望する方法で施錠できなかったりする可能性があります。
鍵を変える前に確認すべき主なポイントは以下の5つです。
- ドアの種類と開く向きを確認する
- 部屋の内側と外側のどちらから施錠するかを決める
- ドアノブのメーカーと型番を調べる
- フロント・ドアの厚み・バックセットの寸法を測る
- 賃貸物件の場合は管理会社に許可を取る
順番に解説します。
ドアの種類と開く向きを確認する
部屋のドアを鍵付きに変える際は、まず開き戸(押したり引いたりして開閉するドア)と引き戸(横にスライドさせて開閉するドア)のどちらなのかを確認しましょう。ドアの種類によっては、取り付けたい鍵が対応していない場合があるためです。
また、開き戸の場合は、内開き(部屋の内側に向かって開くドア)か、外開き(部屋の外側に向かって開くドア)かも確認してください。取り付ける製品によっては「内開き専用」「外開き専用」「兼用」などに分かれているためです。
購入前には、製品のパッケージやメーカーの公式サイトで対応するドアの種類・開く向きを確認し、自宅のドアに取り付けられるか確かめましょう。
部屋の内側と外側のどちらから施錠するかを決める
部屋の内側と外側、どちらから施錠したいのかを先に決めておきます。鍵によって施錠できる方向が異なるためです。
例えば、部屋のなかに家族が入ってこないようにしたい場合は、部屋の内側から施錠できるタイプが適しています。一方、外出中に家族が部屋へ入るのを防ぎたい場合は、外側から鍵をかけられるタイプが必要です。製品によっては内側・外側の両方から施錠できるものもあります。
どのような場面で鍵を使いたいのかを考え、目的に合った製品を選びましょう。
ドアノブのメーカーと型番を調べる
現在のドアノブを鍵付きタイプに交換する場合は、同じメーカー・型番に対応する鍵付き製品を選ぶと、取り付けがスムーズです。違うメーカー・型番の製品に交換する場合でも、現在使用しているドアノブの情報がわかれば、対応する製品を探しやすくなります。
メーカー名と型番は、ドアを開けた側面にあるフロント(金属プレート)部分に刻印されている製品が多いです。室内側のサムターン付近にメーカー名が刻印されている製品もあります。

ただし、刻印だけでは製品を特定できるとは限りません。同じ型番でも、形状や取り付け寸法などの仕様が異なる場合があるためです。 交換用の製品を選ぶには、ドアノブのサイズやドアの厚さなどの寸法もあわせて確認する必要があります。
現在使用している製品が廃番になっている場合は、メーカーが案内する後継品や代替製品を調べ、取り付けられることを確認したうえで選びましょう。
フロント・ドアの厚み・バックセットの寸法を測る
ドアノブのメーカーや型番がわかっていても、その情報だけで対応する交換用の製品を特定できるとは限りません。同じ型番が記載されていても仕様が異なる場合があるため、各部の寸法を測り、商品の対応サイズと一致しているか調べる必要があります。
主な測定箇所は、フロント・ドアの厚み・バックセット・ビスピッチ・ドアノブの取り付け部分の5箇所です。

既存の錠ケース(ドア内部にある施錠構造やラッチの動きを調整する部品)が施錠機能付きのドアノブに対応していれば、ドアノブだけの交換で鍵を追加できる場合もあります。
一方、対応していない場合は錠ケースやフロントの交換も必要になるため、交換する部品に合わせて寸法を確認しましょう。
補助錠の場合も、製品によって対応するドアの厚みやドア枠の形状などが異なります。購入前に製品の対応条件を確認し、自宅のドアに取り付けられるか確かめてください。
賃貸物件の場合は管理会社に許可を取る
賃貸物件のドアを鍵付きに変える場合は、事前に管理会社や大家さんに許可を取りましょう。
国土交通省の「賃貸住宅標準契約書」では、貸主の書面による承諾を得ずに、物件の改造や模様替えをしてはならないと定められています。既存のドアノブを鍵付きタイプに取り替えたり、ドアにネジ穴を開けたりする行為は、これに該当する可能性があります。
許可を取らずに鍵付きのドアに交換すると、退去時に原状回復費用を請求されるおそれがあります。トラブルを避けるためにも、必ず事前に管理会社や大家さんへ確認してください。
場合によっては、管理会社や大家さんが修理の手配や費用負担をしてくれる場合があります。そのためまずは、相談からはじめてみましょう。
なお、穴開け不要の補助錠でも、粘着テープ式の場合は、取り付けや取り外しの際にドアの表面が傷ついたり、塗装が剥がれたりする可能性があるため注意が必要です。
ドアに傷や跡が残るリスクを抑えたい場合は、ドアとドア枠のすき間に金具を差し込むだけで取り付けられる補助錠も選択肢になります。ただし、取り付けられるかどうかはドアの形状や製品の仕様によって異なるので、購入前に対応条件を確認しましょう。
以下の記事では、ドアノブの鍵交換をする前に確認しておくべきポイントをまとめています。費用相場や鍵屋の選び方についても解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
関連記事:《玄関・室内》ドアノブの鍵交換を行う前に確認すべきポイント5選を紹介します!
【タイプ別】補助錠を自分で後付けする方法
補助錠のタイプによって、取り付ける手順が異なります。ここでは、代表的な以下の3つのタイプに分けて取り付け方を紹介します。
- 付属の金具をドアに取り付ける方法
- 粘着テープで固定する方法
- ネジで穴を開けて取り付ける方法
紹介するのは一般的な流れです。実際の作業は、製品に付属する取扱説明書を確認し、記載された手順に従って進めましょう。
付属の金具をドアに取り付ける方法
付属の金具を使うタイプは、ドア枠のストライク(ラッチを受ける金具)に専用のプレートを差し込む方法です。ネジや粘着テープを使わずに取り付けられるため、ドアを傷つけるリスクを抑えられます。
補助錠本体がドアの動きを制限する仕組みです。主に、部屋の内側に向かって開く「内開き」の開き戸に対応しています。
一般的な取り付け手順は、以下のとおりです。
①ドア枠の受け金具にプレートを差し込む
まずドアを開け、ドア枠のストライクに付属のプレートを差し込みます。
②ドアを閉めて補助錠本体を取り付ける
取付プレートを差し込んだら、ドアを閉めます。そのあと、部屋の内側からプレートに補助錠本体をセットしてロックします。
③正常に施錠・解錠できるか確認する
最後に、補助錠がしっかり固定されているか確認しましょう。解錠する際は、製品の指定する方法で補助錠本体をプレートから取り外します。
粘着テープで固定する方法
粘着テープ式は、補助錠本体をレバーハンドル付近のドア表面に貼り付ける方法です。穴あけやネジ留めが不要なため、工具を使わずに取り付けられます。
補助錠本体がレバーの動きを制限して、ドアを開けられないようにする仕組みです。主に、部屋の内側に向かって開く「内開き」の開き戸に対応しています。
一般的な取り付け手順は、以下のとおりです。
①補助錠を取り付ける位置を決める
まずは、ドアのレバーハンドル付近に補助錠を当て、取り付け位置を決めましょう。施錠したときに補助錠がレバーの動きを妨げる位置に設置します。

②取り付け面をきれいにして補助錠を貼り付ける
取り付け位置が決まったら、ドアの表面に付いた汚れや油分を拭き取り、十分に乾燥させます。
そのあと、補助錠の裏側にある粘着テープの保護シートを剥がし、決めた位置にしっかり押し付けて固定しましょう。

③補助錠を操作して施錠できるか確認する
取り付け後は、製品指定の時間を置いてから、正常に施錠できるか確認しましょう。
施錠した状態でレバーハンドルが動かないか、解錠するとスムーズに操作できるかをチェックしてください。

なお、補助錠を取り外す際、粘着テープによってドアの表面が傷ついたり、塗装が剥がれたりする可能性があります。無理に剥がさず、製品の取扱説明書に従って取り外しましょう。
ネジで穴を開けて取り付ける方法
ネジ留め式は、ドアやドア枠にネジ穴を開け、補助錠を固定する方法です。金具を差し込むタイプや粘着テープ式と異なり、ネジでしっかり固定できるのが特徴です。
鍵を差し込むタイプは、ドア側の補助錠本体とドア枠側の受け金具を組み合わせ、ドアが開かないようにする仕組みです。外側から鍵をかけられる製品もあり、留守中に部屋への立ち入りを防ぎたい場合に適しています。
ここでは、外側から鍵をかけられる製品を例に、一般的な取り付け手順を紹介します。
①補助錠の取り付け位置を決める
まずは、ドアを閉めた状態で補助錠本体とドア枠側の金具(受け金具)を当て、取り付け位置を決めます。正常に施錠できるよう、各部品の位置が合っているか確認しましょう。
②ネジ穴を開けて金具を固定する
取り付け位置が決まったら、製品の説明書に従ってネジ穴を開けます。そのあと、補助錠本体と受け金具を付属のネジで固定してください。
③鍵をかけて動作を確認する
取り付けが完了したら、鍵を差し込んで施錠・解錠できるか確認しましょう。まずはドアを開けた状態で部品の動きを確認し、問題がなければ閉めた状態でも試してください。
なお、ネジ留め式はドアに穴を開けるため、取り付け位置を間違えるとドアを傷つけるおそれがあります。作業に不安がある場合は無理に取り付けず、鍵屋に相談しましょう。
鍵付きのドアノブに自分で交換する方法
鍵付きのドアノブへの交換は、自分で行うことも可能です。ただし、握り玉やレバーハンドルなど、ドアノブの種類によって取り外し方や交換する部品が異なるため、注意が必要です。
一般的な交換の流れは、以下のとおりです。
- ステップ1.既存のドアノブを取り外す
- ステップ2.必要に応じてドア側面の部品を交換する
- ステップ3.新しい鍵付きドアノブを取り付ける
- ステップ4.施錠・解錠できるか確認する
実際の作業は、交換する製品の取扱説明書に従って進めましょう。
以下の記事では、自分でドアノブ交換したい方に向けて、交換前の確認ポイントや交換手順、費用相場を解説しています。交換作業を始める前に、参考にしてみてください。
関連記事:ドアノブ交換は自分でできる?方法・費用相場と業者依頼の目安を解説
ステップ1.既存のドアノブを取り外す
まずは、今付いている内側(部屋側)のドアノブから取り外します。
取り外し方は製品によって異なります。握り玉には、根元を回して取り外すタイプや、小さな穴に工具を差し込んで固定を解除するタイプなどがあります。レバーハンドルの場合も、固定用のネジの位置や取り外し方は製品によって異なります。
内側のドアノブが外れたら、外側のドアノブも取り外します。
取り外せない場合は、無理に引っ張ったり、工具を差し込んだりしないようにしましょう。ドアノブやドア本体を傷つけるおそれがあるため、メーカーの取扱説明書で正しい取り外し方を確認してください。
ステップ2.必要に応じてドア側面の部品を交換する
既存の錠ケース(ドア内部にある施錠構造やラッチの動きを調整する部品)が新しい鍵付きドアノブに対応していない場合は、錠ケースの交換も必要です。
錠ケースを交換する場合は、まずドア側面のフロント(金属プレート)を固定しているネジをドライバーで緩めます。そのあと、錠ケースをドアの側面からゆっくり引き抜きましょう。
古い錠ケースを取り外したら、交換用の錠ケースをドア側面の穴に差し込み、フロントをネジで固定してください。
既存の錠ケースが新しい鍵付きドアノブに対応していれば、そのまま使用できる場合もあります。交換性については、メーカーの公式サイトや製品カタログに掲載されている交換対応表などで確認しましょう。
判断が難しい場合は、メーカーや販売店に問い合わせて確認してください。鍵屋に依頼すれば、既存の錠ケースに対応する鍵付きドアノブを調べてもらい、必要な部品の選定から交換作業まで任せられます。
ステップ3.新しい鍵付きドアノブを取り付ける
新しい鍵付きのドアノブを取り付けます。
まずは、製品の取扱説明書に従い、外側と内側のドアノブを順番に取り付けましょう。固定用のネジがある場合は、ドライバーで締めて固定します。
取り付ける際は、ドアノブの内側・外側の向きや、部品が正しい位置に収まっているかを確認してください。向きや位置がずれていると、ドアノブが正常に動かなかったり、鍵がかからなかったりする場合があります。
ステップ4.施錠・解錠できるか確認する
新しい鍵付きドアノブを取り付けたら、最後に施錠・解錠できるか確認しましょう。
まずは、ドアを開けた状態で鍵やドアノブを操作し、鍵やラッチが正常に動作するかを確かめます。問題がなければ、ドアを閉めた状態で施錠・解錠できるかをチェックしてください。
鍵がかかりにくい、ドアノブが固いなどの不具合がある場合は、無理に操作せず、取り付け位置や部品の向きを確認して、原因を調べてください。原因を特定するのが難しい場合は、鍵屋に相談しましょう。
原因を特定できないまま作業を続けると、鍵が故障したり、ドアが開かなくなったりするおそれがあります。鍵屋に依頼すれば、現状を確認して不具合の原因を特定し、必要な調整や修理をしてくれます。
ドアに新しく鍵を取り付ける場合は鍵屋への依頼がおすすめ
ドアに新しく鍵を取り付ける場合は、鍵屋への依頼がおすすめです。ドアの種類や構造によって取り付けられる鍵が異なり、専門的な知識がないと適切な製品を選ぶのが難しいためです。
鍵屋に依頼すれば、ドアの形状や材質、希望する施錠方法を踏まえて、適切な鍵を提案してもらえます。また、部品の選定から取り付け、施錠・解錠の動作確認まで一括して任せられるのもメリットです。
取り付けられる鍵を選ぶのが難しい方や確実に取り付けたい方は、鍵屋に相談してみましょう。
新しく鍵を取り付けるにはドアの加工が必要になることがある
ドアに新しく鍵を取り付ける場合は、錠ケース(鍵やラッチの動きを調整するドア内部の装置)を埋め込むための穴や、部品を固定するためのネジ穴を開けるなど、ドアの加工が必要になることがあります。
穴を開ける位置を間違えたり、必要以上にドアを削ったりすると、鍵を正しい位置に固定できなくなるおそれがあります。 その結果、鍵が正常にかからなかったり、ドアが閉まらなくなったりする事態にもなりかねません。
新しく鍵を取り付けるには、ある程度の加工技術が必要です。加工経験が少ない方や確実に作業できる自信がない方は、無理に自分で対応せず、専門の鍵屋へ依頼しましょう。
鍵屋は、鍵の取り付けに関する専門知識と高い施工技術を持っています。ドアの構造や寸法に合わせて適切に加工してもらえるため、施工ミスによるトラブルを防ぎやすくなります。
鍵屋に依頼する場合の流れ
鍵屋に依頼する場合、相談から取り付けまでの一般的な流れは次のとおりです。
①電話やWebサイトから問い合わせる
鍵屋に連絡し、ドアに新しく鍵を取り付けたいことを伝えます。ドアの種類や希望する施錠方法、住所などを伝え、訪問日時を調整しましょう。
②スタッフが訪問してドアの状態を確認する
鍵屋のスタッフが自宅を訪問し、ドアの厚みや材質、形状などを調べます。希望する施錠方法や予算も相談し、取り付け可能な鍵を提案してもらいます。
③見積もりを確認する
取り付ける鍵の種類や作業内容に応じた見積もりが提示されます。部品代や作業費、出張費などを確認し、金額に納得できたら正式に依頼しましょう。
④鍵を取り付けてもらう
見積もりに同意したら、鍵の取り付け作業が始まります。必要に応じてドアを加工し、新しい鍵を設置してもらいます。
⑤動作確認・支払いをする
作業が完了したら、鍵が正常に施錠・解錠できるか確認します。問題がなければ、料金を支払って完了です。
部屋のドアを鍵付きに変える場合の費用相場
部屋のドアを鍵付きに変える費用は、取り付ける鍵の種類や、自分で作業するか鍵屋に依頼するかによって異なります。
予算を踏まえながら、どちらの方法が適しているか検討してみてください。
自分で交換する場合
自分で鍵を交換・取り付けする場合は、基本的に製品代と工具代だけで済みます。鍵屋への作業費や出張費がかからないため、費用を抑えやすいのがメリットです。
例えば、CAINZでは、付属の部品をドアに取り付けるタイプの補助錠「GURAD かんたん在宅ロック」が1,380円(税込)、ネジ留め式の補助錠「快適防犯 どあロックガード」が、3,280円(税込)で販売されています。(2026年10月現在)
鍵付き握り玉の相場は、3,800〜8,200円(税込)、鍵付きレバーハンドル3,900〜22,000円(税込)程度です。
新たに鍵を取り付ける場合は、鍵本体に加えて、施錠機構を備えた錠ケースなどの部品も必要になるため、一式で揃えると費用が高くなる傾向があります。
鍵屋へ依頼する場合
鍵屋へ依頼する場合、作業費の目安は2〜3万円台です。作業費に加え、別途部品代や出張費がかかるのが一般的です。
作業費は、作業範囲や作業の難易度によって価格が変動します。部品代も、鍵の種類や製品によって異なります。出張費は、現場までの距離や時間帯(夜間・早朝など)によって加算される場合があります。
料金体系は鍵屋によって異なるため、問い合わせ時に作業費や部品代、出張費などの内訳と総額を確認してみてください。
自分で交換する場合と比べて費用がかかりやすいものの、製品選びから取り付けまで任せられるのは鍵屋へ依頼するメリットです。専門的な知識と技術をもとに施工してもらえるため、取り付け後に動作不良が発生するリスクも抑えられます。
部屋のドアを鍵付きに変えるときの注意点
部屋のドアを鍵付きに変える際は、取り付け後の安全面や作業中のトラブルに注意が必要です。誤った方法で取り付けると、部屋に閉じ込められたり、鍵が正常に作動しなかったりするおそれがあります。
安全に鍵を取り付けるためにも、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 緊急時の安全性を考慮した鍵を選ぶ
- ドアを閉めた状態で作業しない
- メーカーの取扱説明書に従って作業する
順番に解説します。
緊急時の安全性を考慮した鍵を選ぶ
部屋のドアを鍵付きに変える際は、緊急時の安全性を考慮した鍵を選びましょう。
例えば、室内側からしか解錠できないタイプは、子どもが誤って施錠したり、室内で急病人が倒れたりした際に、外側からすぐにドアを開けられません。
また、室内側から解錠できないタイプは、中に人がいると気づかず外側から施錠すると、閉じ込めてしまうおそれがあります。
こうしたリスクを抑えるためには、非常解錠機能付きや非常脱出機能付きの鍵を選ぶのがおすすめです。非常解錠機能付きは、緊急時に外側から解錠できるタイプで、非常脱出機能付きは、外側から施錠されても室内側から脱出できるタイプです。
購入前には、メーカーの公式サイトや取扱説明書で非常時の解錠方法を確認し、使用する人や目的に合った鍵を選びましょう。
ドアを閉めた状態で作業しない
鍵の取り付けや交換をする際は、ドアを閉めた状態で作業しないでください。
作業中に誤って鍵がかかったり、部品がずれてドアが開かなくなったりすると、室内に閉じ込められる危険性があるためです。
作業中はドアストッパーなどで固定し、ドアが勝手に閉まらないようにしましょう。
また、取り付け後も、まずはドアを開けた状態で鍵やドアノブが正常に動くことを確かめてください。問題がなければ、ドアを閉めた状態でも施錠・解錠できるか外側から確認します。
メーカーの取扱説明書に従って作業する
鍵の取り付けや交換を自分で行う場合は、必ずメーカーの取扱説明書に従って作業しましょう。
取り付け方や外し方は製品ごとに異なります。誤った方法で対応すると、ドアを傷つけたり、正常に施錠・解錠できなくなったりするおそれがあります。結果的に、ドアの修理や商品の買い直しといった、余計な費用がかかることにもなりかねません。
取扱説明書は、購入した商品に同梱されていることが一般的です。
メーカーによっては、商品ページで交換手順の動画を公開しているほか、取扱説明書や仕様書をダウンロードできる場合もあります。手元に説明書がないときは、確認してみましょう。
説明書を読んでも作業方法がわからない場合は、鍵屋に相談し、正しい手順で取り付けを進めてください。
部屋のドアを鍵付きに交換する際に鍵屋へ依頼したほうが良いケース
部屋のドアを鍵付きに変える際は、自分で交換できる場合もありますが、ドアの状態や作業内容によっては鍵屋への依頼がおすすめです。無理に作業すると、ドアを傷つけたり、鍵が正常に作動しなくなったりするおそれがあります。
特に、以下のようなケースでは鍵屋への依頼を検討しましょう。
- 穴あけや削りなどドアの加工が必要になる
- 取り付けられる鍵付きのドアノブがわからない
- 自分での取り付けに不安がある・確実に交換したい
それぞれのケースについて、鍵屋に依頼したほうがよい理由を解説します。
穴あけや削りなどドアの加工が必要になる
ドアに穴を開けたり、削ったりする加工が必要な場合は、自分で作業せず、鍵屋への依頼をおすすめします。
例えば、既存のドアノブとは別の位置に鍵を新設する場合は、錠ケース(鍵やラッチの動きを調整するドア内部の装置)を埋め込む穴や、部品を固定するためのネジ穴を開けることがあります。
こうした作業には、高い施工技術が必要です。寸法や加工する位置を間違えると、鍵が正常に作動しないだけでなく、ドア本体の交換が必要になる可能性もあります。
鍵屋であれば、ドアやドアノブの寸法を正確に測り、取り付ける製品に合わせて必要な加工を施せます。加工ミスによるトラブルを防ぐためにも、専門の鍵屋に任せると安心です。
取り付けられる鍵付きのドアノブがわからない
自宅のドアに取り付けられる鍵付きドアノブがわからない場合も、鍵屋への依頼を推奨します。
既存ドアノブのメーカー・型番を調べても、交換用の製品を特定できるとは限りません。同じ型番でも仕様が異なる場合があるため、ドアの厚みやバックセットなどの寸法を測り、交換用製品の仕様と照らし合わせる必要があります。
鍵屋なら、現在のドアノブや錠ケースの状態を直接確認し、取り付け可能な製品を選定してもらえます。
特に、以下のような状況では、自分で製品を探すよりも鍵屋に相談するのがおすすめです。
- 既存ドアノブの刻印が薄く、メーカー名や型番を確認できない
- メーカー名や型番はわかるが、対応する鍵付きドアノブを特定できない
- 現在のドアノブが廃番になっており、後継品や代替製品が見つからない
- 既存の錠ケースをそのまま使用できるかわからない
鍵屋に依頼すれば、取り付け可能な製品を自分で探す手間を省き、部品の買い間違いも防げます。
自分での取り付けに不安がある・確実に交換したい
鍵の取り付けに不安がある場合や確実に交換したい場合は、鍵屋への依頼を検討してみてください。
鍵の取り付けや交換には、ドアノブの取り外しや部品の固定、施錠・解錠の動作確認など、複数の作業が必要です。鍵の構造や取り付け方法に詳しくない方や、工具を使った作業に慣れていない方にとっては、難易度の高い作業と言えます。
専門的な知識と技術を持つ鍵屋に依頼すれば、自分で対応する不安を感じることなく確実に作業を進めてもらえます。
部屋のドアを鍵付きに変えるのに困ったら鍵屋へ依頼しよう
部屋のドアを鍵付きに変える方法には、補助錠の後付けや鍵付きドアノブへの交換、新しい鍵の取り付けなどがあります。それぞれ特徴や費用が異なるため、目的やドアの種類に合わせて選ぶことが大切です。
取扱説明書どおりに作業するのが難しい場合や、取り付けられる商品を自分で判断できない場合、新しい鍵の取り付けでドアの加工が必要になる場合は、鍵屋への依頼がおすすめです。
鍵屋に依頼すれば、ドアの状態や希望する施錠方法に合わせて、適切な鍵の選定から取り付けまで対応してもらえます。自分で対応する不安を感じることなく、安全かつ確実な取り付けが期待できます。
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