エアコン工事、5月から混雑 “2027年問題”で買い替え前倒し
公開日:2026.5.26 更新日:2026.5.26エアコンの設置工事が、例年より早い時期から混み始めている。背景にあるのが、2027年度から始まる新たな省エネ基準への不安だ。低価格帯モデルの縮小や値上がりが見込まれる中、夏本番を前に買い替えを検討する家庭が増えているという。資材不足も重なり、設置費用への影響を懸念する声も出始めた。
エアコンの設置工事が、例年より早い時期から混み始めている。背景にあるのが、2027年度から始まる新たな省エネ基準への不安だ。低価格帯モデルの縮小や値上がりが見込まれる中、夏本番を前に買い替えを検討する家庭が増えているという。資材不足も重なり、設置費用への影響を懸念する声も出始めた。
2027年度から、家庭用エアコンの省エネ基準が大幅に引き上げられる予定となっている。脱炭素社会に向けた政策の一環で、メーカー各社にはより高い省エネ性能が求められる。
影響が大きいとみられているのが、比較的価格を抑えたスタンダードモデルだ。現在販売されている低価格帯製品の中には、新基準への対応が難しいものもあるとされ、今後は製造終了や価格上昇につながる可能性が指摘されている。
省エネ性能を高めるためには、熱交換器など内部部材の強化が必要になる。製造コスト増加につながる一方、電気代を抑えやすくなる面もあり、購入時には本体価格だけでなく、長期的なランニングコストを重視する動きも広がりそうだ。
販売現場では、こうした変化を見越して、早めに買い替えを検討する家庭が増え始めているという。
工事現場では、すでに繁忙期のような状況になりつつある。
朝日新聞の報道では、東京都内の設置業者が「5月時点で以前の7月並みの注文が入っている」と説明している。例年は7月ごろに工事依頼が集中するが、今年は早い段階から予約が増えているようだ。
背景には猛暑予想に加え、2027年問題による買い替え需要の前倒しもあるとみられている。
さらに現場では、配管カバーや化粧テープ、パテといった設置資材の品薄も続いている。ナフサ由来の樹脂製品の供給不安が影響しているとされ、一部では価格上昇も起きているという。
資材高騰やガソリン価格の高止まりもあり、設置費用を引き上げる動きも出始めている。今後さらに暑さが厳しくなれば、予約が取りづらくなる可能性もありそうだ。
需要増加が続く中、まず確認したいのが現在使っているエアコンの状態だ。
エアコンの平均寿命は一般的に10年前後とされる。ただ、実際にはそれ以上使い続けている家庭も少なくない。
一方、メーカーの部品保有期間は製造終了後9〜10年程度とされ、故障時に修理できないケースもある。冷風が出にくい、異音がする、水漏れがあるといった症状が出ている場合は、早めの点検や相談が必要になりそうだ。
工事予約が混み始めている今、暑さが本格化する前の試運転が重要になっている。
現在正常に動いている場合は、無理に急いで買い替える必要はないとの見方もある。今後は新基準に対応した製品の選択肢が増える可能性もあり、価格や機能、設置スペースなどを比較しながら検討する家庭も増えそうだ。
エアコン市場では、2027年度の省エネ基準変更を背景に、買い替え需要が前倒しで動き始めている。設置工事は例年より早い時期から混雑し、資材不足による価格上昇も重なりつつある。
まずは現在使っているエアコンを試運転し、正常に動作するか確認しておきたい。故障の兆候がある場合は、夏本番を迎える前の相談が、工事待ちの長期化を避けることにつながりそうだ。