台風22号「ハーロン」北上の兆し 今週後半は太平洋側で荒天の可能性も
公開日:2025.10.6 更新日:2025.10.6
10月6日朝、日本の南に位置する台風22号「ハーロン」が小笠原諸島の父島南方をゆっくりと西北西へ進んでいます。今後は高気圧の縁をまわるように進み、北上から東寄りへと向きを変える見通しです。進路はまだ定まらず、予測が難しい状況が続いており、今週後半にかけては太平洋側で雨や風が強まるおそれがあります。勢力も次第に強まると予想されており、早めの備えが重要です。
10月6日朝、日本の南に位置する台風22号「ハーロン」が小笠原諸島の父島南方をゆっくりと西北西へ進んでいます。今後は高気圧の縁をまわるように進み、北上から東寄りへと向きを変える見通しです。進路はまだ定まらず、予測が難しい状況が続いており、今週後半にかけては太平洋側で雨や風が強まるおそれがあります。勢力も次第に強まると予想されており、早めの備えが重要です。
6日午前9時現在、台風22号(ハーロン)は父島の南南西約240kmの海上をゆっくりと西北西に進んでいます。中心気圧は994hPa、中心付近の最大風速は23m/s、最大瞬間風速は35m/sです。今後も太平洋高気圧の縁をまわりながら、西寄りの進路を取ったのち、北上へと転じる見通しです。
海面水温が高く、発達に適した環境を進むため、7日(火)には「強い」勢力、9日(木)には「非常に強い」勢力の台風になると予想されています。勢力が増すにつれて、沿岸部では高波やうねりが強まり、船舶やレジャーへの影響も懸念されます。
気象庁による7日以降の進路予報は、5段階のうち最も誤差が大きい「Cランク」とされています。これは、進路の確度が低く、台風の動きが予想しづらいことを意味します。世界各国の数値シミュレーションを比較すると、いずれも「西進後に転向する」傾向を示していますが、転向の位置や北上の程度には大きなばらつきがあります。
そのため、予報円の中心を通るとは限らず、本州南岸や伊豆諸島に接近する可能性も否定できません。進行速度にも差があるため、影響の時期が早まる場合もあります。最新情報を随時確認し、不要不急の外出は控えましょう。
予想される進路によっては、西日本から東日本の太平洋側で雨や風が強まる可能性があります。特に東海地方や関東の沿岸部では、前線や湿った空気の影響により大雨となるおそれがあります。すでに地盤が緩んでいる地域では、土砂災害の危険度が高まるため、自治体の避難情報に注意が必要です。
また、台風が発達しながら北上した場合、暴風域が広がり、伊豆諸島や南西諸島では停電や交通の乱れが起こる可能性もあります。強風による飛来物や倒木、海岸での高波にも警戒が必要です。早めに雨戸や物干し竿などを固定しておくと良いでしょう。
気象庁の5日先までの暴風域侵入確率によると、東京都の中でも地域によって数値に差があります。
・東京地方:22%
・伊豆諸島北部:40%
・伊豆諸島南部:64%
このほか、千葉県は33%、神奈川県26%、静岡県32%など、関東・東海の沿岸部でも高めの確率が示されています。
内陸部でも群馬・栃木・山梨などが10%を超えており、風や雨の影響が広範囲に及ぶ可能性があります。台風の接近前から天候が急変することもあるため、屋外作業は早めに切り上げ、排水溝や雨樋の掃除、飛ばされやすい物の片付けを済ませておきましょう。
10月の台風発生数の平年値は約3.4個で、まだ発生が多い時期です。上陸の平年値は0.3個とされていますが、3年に1度は本州に上陸する計算になります。秋の台風は勢力を保ったまま北上することが多く、急激な天候の変化を引き起こすこともあります。
今回の台風22号「ハーロン」は、ベトナムが提案した名称で、同国北部の景勝地「ハロン湾」に由来しています。美しい名前とは裏腹に、進路次第では日本列島に影響を及ぼすおそれがあるため、最新の情報を注視して行動を判断することが求められます。
台風22号は今後、進路を大きく変える可能性があります。勢力を強めたまま接近すれば、強風による屋根や外壁の破損といった被害も懸念されます。特に古い住宅では、瓦や雨樋の劣化が進んでいることも多いため、台風接近前の点検が重要です。
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