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12月3日から日本列島に強烈寒気 ― 今冬最初の本格雪・寒さに備えを

公開日:2025.12.2 更新日:2025.12.2
12月3日から日本列島に強烈寒気 ― 今冬最初の本格雪・寒さに備えを

冬の入り口と思えた穏やかな気温は一転、明日12月3日(水)から、日本列島は上空に強い寒気が流れ込み、本格的な冬の寒さとなる予想です。日本海側を中心に雪が強まり、平地でも積雪や路面凍結の恐れがあります。さらに気温が急低下することで、水道管の凍結や住宅設備のトラブルも発生しやすくなる見通しです。
今回の寒気は今シーズンで最も強いとみられ、交通への影響や生活インフラのリスクが高まるため、暖房設備や水道まわりの事前点検が欠かせません。冬本番に備え、今日のうちにできる対策を確認しましょう。

強い寒気が南下 今季最初の本格的な冬の訪れ

強い寒気の流れ込みで一気に冬の空気に

コートの女性の写真

12月3日から4日にかけて、日本付近は冬型の気圧配置が強まり、上空約1500m付近に−6℃以下の強い寒気が流れ込む見込みです。これは平地でも雪が降る目安とされる温度で、日本海側では雪雲が発達しやすく、短時間で積雪が増えるリスクがあります。

特に北陸・東北の山沿いでは、風を伴った強い雪となる可能性があり、吹雪による視界不良や交通への影響が懸念されます。関東や西日本でも、空気が一気に冷え込み、朝晩は氷点下近くまで気温が下がる地域が増えそうです。

気温が大きく低下するのは、ごく短い時間のうちに進むため、体感としても「急に冬になった」と感じるほどの変化になる見通しです。

積雪・凍結リスクが高まる地域と注意点

日本海側の積雪に警戒

雪の降る道路と車の写真

3日夕方から4日にかけては、日本海側を中心に雪が強まり、平地でも積雪する恐れがあります。特に北陸・東北地方では短時間で積雪が増える地域もあり、除雪や交通への備えが欠かせません。

積雪が見込まれる地域では、
・車のスタッドレスタイヤ装着
・歩行時の滑り止め靴の準備
・夜間や早朝の路面凍結への警戒
などが重要です。

太平洋側でも、雪は少ないものの強い冷え込みにより路面凍結が起きやすく、橋や高架道路は特に滑りやすくなります。凍結が見えにくい「ブラックアイスバーン」にも注意が必要です。

家庭内での寒さ対策 ― 特に水道管の凍結に要注意

水道管凍結を防ぐために必ずやるべきこと

キッチンの蛇口の水抜きを行っている様子

今回の寒気は水道管が凍結しやすい条件がそろっており、特に屋外・ベランダ・北側にある水道管はもっとも危険です。水道管は 気温が−4℃を下回ると凍結リスクが急上昇するため、冷え込みが強い地域では翌朝に「水が出ない」「配管が破裂した」というトラブルが起きやすくなります。

凍結を防ぐために、配管を保温材で覆う、外の蛇口にタオルを巻く、給湯器周りを保温する、深夜は鉛筆の芯ほどの細い水を出し続けるなどの対策を、今日のうちに行っておきましょう。

水道管凍結を防ぐ主な対策


・水道管や蛇口をタオルや保温材で覆う
・給湯器周りの露出した配管を保温テープで巻く
・夜間の冷え込みが強い日は、蛇口から鉛筆の芯ほどの細さで水を出し続ける
・外にある水道の元栓(水抜き栓)がある場合は水を抜いておく

特に、早朝の冷え込みが強い地域では、凍結防止をしていないと翌朝に水が出ない事例が多発します。

もし凍ってしまった場合は、
・熱湯は絶対にかけない(破裂の原因)
・タオルを当てて「ぬるま湯」をゆっくりかける
・それでも改善しなければ水道修理業者へ相談
という流れで対応してください。

≫水道修理事業者を探す

暖房設備の負荷増加に注意 ― エアコン点検は早めに

寒波前後は暖房トラブルが急増

エアコンの点検を行う事業者の写真

寒気が入ると暖房の稼働率が一気に上がり、エアコンのトラブルが非常に起きやすくなります。

具体的には、
・エアコンの暖まりが悪い
・異音がする
・霜取り運転が頻発する
・急に電源が落ちる
などの相談が急増します。

こうした症状の多くは、
・フィルター詰まり
・室外機の雪や霜の付着
・ガス漏れ
などの事前点検で防げるケースが多いのが実情です。

暖房を本格的に使う前のエアコン点検・内部清掃の予約は、寒気が来る前がもっともおすすめです。寒波到来後は予約が混み合い、すぐの対応が難しくなることが多いため、今日中の対応が安心といえます。

≫エアコンメンテナンス事業者を探す
≫エアコンクリーニング事業者を探す

「今すぐできる冬支度」― 生活の安全を守るために

寒気到来前のチェックリスト

オイルヒーターを設置する女性の写真

急な寒さは、日常生活のさまざまな場所に影響を及ぼします。次の項目を確認して、冬本番に備えてください。

〈防寒・生活対策〉
・窓のすきま風対策(断熱シート・厚手カーテン)
・暖房器具の動作確認
・ブランケットやカイロなどの防寒グッズの準備

〈水道・住宅設備〉
・水道管の保温材の取り付け
・給湯器周りの凍結防止対策
・外の水道の水抜き

〈外出・交通〉
・車のスタッドレスタイヤへの交換
・早朝の凍結路面に注意
・雪に備えた移動時間の確保

寒波は「備えの差」がそのまま安全性に影響します。

暖房が効かない、水道が出ない、路面が凍って危険――
という事態を避けるためにも、準備は“今日”がベストです。

エアコン点検や水道トラブルは、寒波到来後に問い合わせが急増します。
暖房の効きが気になる方や、水道管の凍結が心配なかたは、早めに業者へ相談することで安心して冬を迎えられるでしょう。