エアコンの室外機に雪囲いは必要?必要な理由とDIYのポイントを紹介
公開日:2025.2.10
寒さの厳しい豪雪地域では、エアコンの室外機が凍ってしまわないか心配ですよね。内部に雪が入り込むとエアコンの稼働率が低下したり、故障の原因になったりします。
本記事では、室外機の雪囲いの必要性と、雪囲いをDIYする際の注意点を紹介します。
寒さの厳しい豪雪地域では、エアコンの室外機が凍ってしまわないか心配ですよね。内部に雪が入り込むとエアコンの稼働率が低下したり、故障の原因になったりします。
本記事では、室外機の雪囲いの必要性と、雪囲いをDIYする際の注意点を紹介します。
積雪量の多い地域で雪対策をしていなければ、室外機が雪に埋もれてしまい、故障の原因になる恐れがあるため、雪囲いは必要です。
室外機の中に雪が入ってしまったり、氷が膨張したりすることでエアコンが本来の機能を発揮することができず、正常に運転できなくなります。
また、室外機に雪囲いをしていなければ、積雪の度に外に出て除雪する必要があります。
ここでは雪囲いを設置するポイントを2つご紹介します。
1つ目は、防雪屋根を使って雪囲いを設置することです。
積雪や寒さにより、軒先についたつららや屋根に積もった雪が室外機の上に落ちることがあります。その際、重さで室外機が破損することがあります。
つららや雪から室外機を守るためにも、防雪屋根を設置しておくと安心です。
2つ目は、防雪パネルを使って雪囲いを設置することです。
防雪パネルで雪囲いをすることで室外機の吸込口や排気口に雪が付着することや、熱交換器に霜が付着すること、底板にたまった水が凍り膨張することを防いでくれます。そのため霜取り運転の予防につながり、暖房運転を安定させてくれます。
この2つの雪囲いを組み合わせることで、より効果的に積雪や降雪による室外機のトラブルを予防することができます。
室外機を雪囲いするメリットとして、吸込口への風雪や着雪を防止できる点が挙げられます。
雪が室外機のファンに付着すると、風量や熱交換効率の低下による暖房機能の低下や内部凍結、故障の原因となるでしょう。
また、他にもメリットとして以下のような点が挙げられます。
・雪囲いをしておくことで室外機を積雪からも守ってくれるため、頻回な除雪作業を減らすことができる
・防雪屋根を設置しておくことで、屋根からの落雪やつららが落ちることや物がぶつかった際の衝撃による損傷の予防や保護ができる
・雪囲いをしておくことで、排気口や吸込口周囲の空気の循環が良くなるため、省エネ性が上がり、暖房機能の維持だけでなく節約にもつながる
・高置台に置いている室外機の排気口から直接あたる風を下向きに変えることができる
・室外機へのいたずら防止
また、室外機はそのまま設置していると自宅の外観と合わず無骨な印象になってしまうことが多いです。
雪囲いをすることで、自宅の外観を損なわずおしゃれに室外機を設置することができます。
雪囲いを設置し、直射日光を遮ることで、室外機の温度上昇を抑えられるため、冬場だけでなく日照時間の長い夏場でも役立つでしょう。
DIY初心者でも簡単に雪囲いを作ることができます。
今回は簡単にできるものと少し本格的なものをご紹介します。
1つ目は、屋根型パネルで、室外機の上にすのこを載せるだけです。
置くだけだと台風など強風の際に飛んでしまいやすいため、すのこにL字金具を取り付けて室外機の上に置くと良いでしょう。設置したすのこの上にブロックや小さめの観葉植物などを置くとおしゃれです。強風時にはすのこの上に置いた小物を室内にすぐに運ぶようにしましょう。
2つ目は、前面がオープンになっているシンプルなカバーです。
室外機の大きさに合わせて少し大きめにホームセンターで木材をカットしてもらいます。必要に応じて、防カビや防腐、防虫、防藻用などの木部保護塗装をしてもらいましょう。
カットしてもらった木材を室外機に合わせ、鋼釘を使って組み立てて覆えば完成です。
外観や好みに合わせて木材に色を付けてもいいですね。
3つ目は、不要になった廃材やラティスを組み合わせて室外機前面を覆うルーバ―タイプのカバーです。
2つ目で紹介したカバーの前面にラティスを組み合わせるだけで、特徴的な室外機カバーになります。ホームセンターで木材を室外機の前面に合わせてカットしてもらえば、自分でサイズを測ってカットする手間が省けます。また、すのこを組み合わせてみてもいいと思います。
こちらは前面もカバーしている形になるため、積雪時に頻回に除雪する必要がありません。
上記のように載せるだけでできるものから、少し凝った雪囲いまでDIYすることができます。雪囲いをしておくメリットはたくさんあるため、本格的に雪が積もり始める前にぜひ簡単なものからDIYしてみてください。
室外機カバー
室外機は運転中に大量の熱を放出します。そのため、排気口付近の空気が循環しやすいように通気性の良い構造になるよう設計しましょう。室外機と雪囲いの距離を取ることで、室外機の効率を保ちつつ、暖房の効果が維持されます。
屋根型パネルなど排気口のある前面を、ふさがない仕様であれば数センチメートルの余裕があれば大丈夫ですが、ルーバータイプであれば室外機の周囲30センチメートル程度の隙間があるほうが安心です。
雪囲いは、すのこのように板と板の間に数センチ隙間を作っておくと、雪囲いの内外で空気が循環しやすくなります。排気口が塞がっていると室外機から排気される冷たい空気が停滞し、再び吸い込まれることで電気代が高くなることや、暖房運転が停止してしまうことがあります。
DIYをよくされる方であれば、素材もご自宅の環境にあう耐久性を考慮してみるのも楽しそうです。
初心者の方であれば、ホームセンターで木材を事前にカットしてもらうと手軽に作成しやすいです。ペンキで色を塗ったり、絵を描いたりしてもいいですね。
また、プラスチック製のフェンスパネルは木材よりも加工しやすく耐久性が高いです。100円ショップで手に入る材料もあるので初心者の方でも挑戦しやすいでしょう。
エアコンの修理を専門業者に依頼する際は、3社以上から相見積もりを取ることがおすすめです。
作業内容や料金設定は業者によって異なります。そのため、1社だけの見積もりだと費用相場がどのくらいになるのかが把握できず、正しい費用かどうか判断できません。
3社以上の業者から見積もりをもらい、作業内容や料金を客観的に比較するとともに、安心して修理を任せられる人かを合わせて確認することがおすすめです。
エアコン本体には1年の保証期間がついていることが多いです。メーカーや商品によって保証内容は違いますが、期間中であれば無料で修理ができることがあります。
無料でない場合でも、通常よりもお得に修理できることが多いです。
故障内容は個人で判断することが難しいので、業者に確認してもらった上で、修理費用と合わせてエアコンの保証期間も確認しておきましょう。
保証期間が切れている場合、家電量販店での修理は仲介料が高く設定されているため、おすすめできません。エアコン修理の専門業者に依頼するようにしてください。
エアコンのメーカー標準使用期間は約10年です。使用期間が10年前後のエアコンは寿命が近いため、故障が起こる可能性が高いです。買い替え時期が迫っており、重度な故障がある場合は、買い換えの方がお得になることがあります。
軽度の故障であれば、使い続けるほうがお得になることもあります。
専門業者に1度見てもらい、修理費用と使用年数も考慮してどうするのか選んでください。