1.冷蔵庫が故障する前兆とは?
冷蔵庫から異音がする場合も
冷蔵庫が故障する前には、異音がする・水漏れが起きる・冷えが悪くなるといったサインが現れることがあります。
冷蔵庫は通常、冷却装置であるコンプレッサーや、冷やした空気を庫内に循環させる送風ファンの稼働音がします。しかし、普段とは違う音がしたり、稼働音がいつもより大きくなったりした場合は、内部の部品が劣化している可能性があります。
コンプレッサーの機能が低下すると、庫内を冷やそうとして出力が上がるため、音が大きくなり電力の消費も増えやすくなります。
そのため、異音に気づいた場合は電気代が上がる前に修理を検討することが大切です。
また、冷蔵庫本体や庫内の温度が高い、庫内の温度にムラがあるといった状態は、冷却機能が弱まっているサインです。通常は庫内全体の温度が一定になるように調整されていますが、部品の劣化や故障が起こると温度管理がうまくできなくなり、食材が均一に冷えなくなります。
冷凍庫のアイスクリームがやわらかくなっていたり、氷がなかなか作られなかったりする場合は、冷却機能が低下している可能性があります。
さらに、水漏れも故障の前兆の1つです。最近の冷蔵庫には霜取り機能があり、庫内の霜を溶かして水に変え、ドレンホースを通して排出する仕組みになっています。
しかし、経年劣化によってドレンホースが破損していると、排水がうまくできず水漏れが起こることがあります。水漏れを放置するとカビが発生して食品が傷みやすくなるだけでなく、漏電による火災につながるおそれもあるため、早めに対処することが重要です。
2.冷蔵庫に故障の前兆が生じたらやっておきたいこと
まずは説明書を確認
取扱説明書には、冷蔵庫で起こりやすいさまざまな不具合と、その対処方法が記載されています。
まずは現在どのような症状が出ているのかを確認し、取扱説明書に書かれている対処方法と照らし合わせながら1つずつ試してみましょう。軽い不具合や接触不良が原因であれば、自分で改善できるケースもあります。
また、機種によっては冷蔵庫の操作パネルにエラーコードが表示されることがあります。エラーコードが表示された場合は、取扱説明書でコードの意味と対処方法を確認しましょう。エラー内容を確認することで、どの部分でトラブルが起きているのかを把握しやすくなります。
取扱説明書を紛失してしまった場合でも、多くのメーカーでは公式サイトからダウンロードできます。モデル名や型番が分からない場合は、冷蔵庫の正面パネル下部や側面に貼られているシールを確認してみましょう。型番が分かれば、メーカー公式サイトで該当する取扱説明書を見つけやすくなります。
また、メーカーの公式ホームページには、冷蔵庫でよくあるトラブルや対処方法がまとめられている場合もあります。取扱説明書とあわせて症状を確認しながら試してみてください。
もし症状に該当する対処方法が見つからない場合や、自分で対処しても改善しない場合は、取扱説明書に記載されている問い合わせ窓口へ連絡しましょう。基本的に多くのメーカーが電話での問い合わせに対応していますが、受付時間が決まっているため事前に確認しておくと安心です。なお、一部のメーカーではAIチャットによる問い合わせにも対応しています。
3.保証期間内なら故障の前兆が出ている冷蔵庫を無料でメンテナンスできる
保証期間を過ぎている場合は有料
故障の前兆が出ている冷蔵庫を修理してもらう場合、保証期間内かどうかで費用の有無が変わります。保証期間内であれば、基本的に無料で点検や修理を受けられることが多いです。
メーカーによって保証内容は異なりますが、冷蔵庫本体の保証期間は1年間としているメーカーが多い傾向にあります。
また、冷媒回路やコンプレッサーなど、冷却に関わる重要な部品は5年間の保証が付いているケースが一般的です。これらの部品は冷蔵庫を冷やすために欠かせないため、本体よりも長い保証期間が設定されていることがあります。
保証期間を過ぎると、修理は有償となり修理費・部品代・出張費がかかります。そのため、故障の前兆に気づいた場合は、まず保証期間が残っているか確認することが重要です。
なお、国税庁では厨房設備の耐用年数を定めており、冷蔵庫の耐用年数は6年とされています。ただし、実際には10年以上使用されることも多く、20年以上使い続けているケースも珍しくありません。そのため、故障の前兆が出る頃には保証がすでに切れていることもあります。
また、一部のメーカーでは有料で保証期間を延長できるサービスを提供している場合があります。冷却に関わる部品以外も含めて、保証を5年間へ延長できるプランが用意されていることもあります。
さらに、家電量販店によっては最長10年間の延長保証サービスを用意していることがあります。ただし、年数が経過すると修理費用の上限が設定される場合や、修理回数に制限が設けられていることもあるため、申し込む前に保証内容を確認しておきましょう。
4.冷蔵庫が故障したら自分で修理できる?
機械に詳しい人なら、部品を取り寄せての修理が可能
冷蔵庫の不具合でも、軽いトラブルや接触不良が原因であれば自分で改善できる場合があります。まずは故障と決めつける前に、簡単に確認できるポイントを試してみましょう。
長年使用している冷蔵庫では、静電気などが原因で誤作動が起き、正常に動かなくなることがあります。そのような場合は、冷蔵庫の電源を切って一度電源プラグを抜き、入れ直して再起動することで改善することがあります。
ただし、プラグを抜いたあとすぐに電源を入れるとコンプレッサーに負荷がかかり故障する可能性があるため注意が必要です。プラグを抜いたあと約7分ほど待ってから再起動し、正常に動作するかを確認してください。
また、冷蔵庫から異音が聞こえる場合は、庫内や背面にホコリがたまっている、もしくは食材を詰め込みすぎていることが原因のケースがあります。このような場合は庫内を整理し、ホコリを掃除することで音が改善することがあります。
水漏れについては、ドレンホースにホコリやゴミが詰まっていることが原因の場合が多く、ブラシなどで取り除くことで改善することがあります。さらに、機械に詳しい方であれば部品交換を行うこともあります。故障箇所が特定できた場合は、メーカー名と型番を確認し、オンラインショップで交換部品が購入できるか調べてみましょう。
一部のメーカーは直販サイトを設けていないこともあるため、その場合は近くの家電量販店やメーカーの問い合わせ窓口に確認してみてください。ただし、自分で修理を行って状態が悪化した場合は保証の対象外になる可能性があります。
自己判断での修理はリスクがあるため、難しいと感じた場合は無理をせず専門業者へ依頼することを検討しましょう。
5.冷蔵庫が故障したら専門事業者に修理を依頼しよう
相見積もりを取るのがコツ
冷蔵庫の修理を依頼する方法には、メーカーへ依頼する方法と、メーカー以外の修理専門業者へ依頼する方法の2つがあります。まずは保証期間内かどうかを確認し、保証が残っている場合はメーカーへ相談するのが基本です。保証期間内であれば、無償で修理や点検を受けられることがあります。
保証期間を過ぎている場合は、メーカーだけでなく冷蔵庫修理の専門業者にも相談し、費用や対応内容を比較して依頼先を決めることが重要です。
どの業者へ依頼するか迷うときは、複数の業者から見積もりを取り、修理費用や買い替え費用がどのくらいかかるのかを比較してみましょう。また、料金だけでなく、対応可能な時間帯や曜日、問い合わせへのレスポンスの速さを重視して業者を選ぶ方もいます。
メーカーの修理サービスは平日の日中のみ対応している場合が多いため、平日の昼間に立ち会うことが難しい場合は、メーカー以外の修理業者へ依頼する方法も検討するとよいでしょう。
依頼先が決まったら早めに連絡し、冷蔵庫の状態を確認してもらってください。専門業者であれば、冷蔵庫全体の状態だけでなく、冷蔵室や製氷機などのトラブルも含めて点検してもらえます。
冷蔵庫の修理時間は最短で30分程度のケースもありますが、不具合の内容によっては工場などへ持ち出して修理する場合もあります。修理中は冷蔵庫を使用できないため、生鮮食品や冷凍食品はクーラーボックスに入れ、氷や保冷剤と一緒に保管しておくと安心です。
6.まとめ|冷蔵庫の不調は早めに対処することが大切
冷蔵庫の前兆を見逃さず適切に対応しよう
冷蔵庫は突然壊れるように見えても、実際には異音・冷えにくさ・水漏れなどの異常が出ているケースが少なくありません。こうした変化は、コンプレッサーや送風ファンなどの部品が劣化しているサインである場合があります。普段と違う音や冷え方の変化に気づいた場合は、故障の前兆である可能性があります。
まずは取扱説明書やメーカーの公式サイトを確認し、症状に合った対処方法がないかを調べてみましょう。軽い不具合や接触不良であれば、電源プラグの差し直しや庫内の整理、ドレンホースの掃除などで改善する場合があります。機種によってはエラーコードが表示されることもあり、コードの意味を確認することで原因の特定につながることもあります。
また、修理を依頼する際は保証期間内かどうかを確認することも重要です。本体の保証は1年程度のケースが多いですが、コンプレッサーなど冷却に関わる部品には5年間の保証が付いていることがあります。保証期間を過ぎている場合は、メーカーの修理サービスだけでなく修理専門業者にも相談し、費用や対応内容を比較して依頼先を決めるとよいでしょう。
冷蔵庫の不調を放置すると、食品が傷んだり電気代が増えたりする原因になります。異常に気づいた段階で点検や修理を検討することで、大きな故障や買い替えを防げる可能性があります。冷蔵庫の状態に違和感を覚えたら、早めに原因を確認し、必要に応じて専門業者へ相談することが大切です。