1.業務冷蔵庫が故障する主な原因
冷えが弱い・霜付き・水漏れの症状があれば故障の可能性があります
もし冷蔵庫内が冷えない、霜が付着する、水漏れをしているといった状態が見られる場合は、内部部品の不具合が原因となっている可能性が高いため、以下の点に注意が必要です。
・コンプレッサーの不具合
コンプレッサーは、冷蔵庫内部を循環する冷媒ガスを圧縮・移動させる役割を持つ重要な部品です。
運転中に普段とは違う音がする場合は、コンプレッサーの故障が疑われます。
この状態を放置すると冷蔵庫内が十分に冷えなくなるため、早めに修理を依頼する判断が必要です。
・センサーの不具合
冷蔵庫には、霜取りセンサーや温度センサーなど複数のセンサーが取り付けられています。
これらのセンサーが正常に動かなくなると、冷却制御が乱れ、冷えない・霜が付くといった不具合につながります。
故障箇所の特定が難しいため、無理に触らず修理対応を検討しましょう。
・ドアの故障
冷蔵庫内に霜が付着する場合、ドアやドアパッキンの劣化が原因となることがあります。
ドアが閉まっていても、パッキンの隙間から外気が入り込むことで、内部に霜が発生します。
特に冷凍庫で霜が頻繁に付く状態はコンプレッサーへの負担が大きく、故障につながる可能性があるため、ドアパッキンの状態を確認することが重要です。
2.エラーコードが出た時の対処法
エラーコードの表示内容を説明書等で確認しましょう
業務用冷蔵庫の温度表示部分に、エラーコードが表示されることがあります。突然数字や記号が出ると故障を疑いがちですが、必ずしもすぐに修理が必要とは限りません。
メーカーごとにエラーコードの内容は異なるため、まずは取扱説明書や操作盤、フロントパネルの裏側を確認しましょう。多くの場合、コードの意味や初期対応が記載されています。
エラーコードが表示される主な原因は、大きく分けて「庫内温度の上昇」と「機械室の温度上昇」の2つです。
・業務用冷蔵庫内の温度が高い
この場合、「扉を開ける回数が多い」「周囲の室温が高い」「扉に隙間ができている」といった原因が考えられます。
対処としては、扉の開閉回数を意識的に減らし、可能であれば室内の温度を下げることが有効です。
ドアパッキンの劣化によって隙間が生じている場合は、部品交換が必要になるため、業務用冷蔵庫の修理を専門業者に依頼しましょう。
・機械室の温度が高い
原因としては、「機械室の周囲に物を置いている」「設置場所の温度が高い」「ファンモーターの故障」「フィルターの詰まり」などが挙げられます。
まずは機械室の周囲を整理し、必要に応じて小型の扇風機で送風する、フィルターを清掃するといった対応で改善するケースもあります。
ただし、ファンモーターが停止している場合は冷却ができないため、修理対応が必要です。
機械室の温度が下がるとエラー表示が消えることもあるため、対処後は少し時間をおいて動作を確認するとよいでしょう。
3.故障時における業者の修理依頼方法
メーカー名・型式・使用年数を伝える
業務用冷蔵庫が故障した場合は、専門業者へ修理を依頼することになります。あらかじめ依頼の流れを把握しておくことで、トラブル時も落ち着いて対応しやすくなります。
修理依頼の主な手順は、以下の通りです。
1:訪問先の住所・電話番号・担当者を伝える
2:業務用冷蔵庫の故障内容(エラーコードの有無など)を伝える
3:メーカー名・型式・使用年数を伝える
4:見積もりの提出先・修理費用の請求先を伝える
5:訪問日時を決定する
修理業者が訪問すると、まず故障診断を行い、不具合が確認された箇所について部品交換や作業にかかる費用が算出されます。
その内容と金額に合意した後、必要な部品を手配し、修理作業が進められます。
修理が完了すると、後日請求書が送付され、修理費用を支払う流れになります。
また、業者によっては修理後の保証が付く場合もあるため、保証期間や内容については事前に確認しておくと安心です。
・故障時に行わないほうがよいこと
業務用冷蔵庫が故障すると、庫内温度が上がりやすくなり、食材が傷むリスクが高まります。
そのため、故障が疑われる状態では、庫内の冷気を逃がさないことが重要です。
開け閉めを繰り返すと冷気が外に逃げ、さらに温度が上昇してしまいます。
故障時は基本的に扉を開けず、食材を移せる環境が整ったタイミングで、まとめて移し替えるようにしましょう。
4.業務用冷蔵庫の耐用年数はどのぐらい?
家庭用冷蔵庫よりも耐久性は高い
業務用冷蔵庫の耐用年数は、一般的に家庭用冷蔵庫より長い傾向があります。業務用途を前提とした設計のため、長時間稼働や頻繁な使用にも耐えられる構造になっている点が特徴です。
業務用冷蔵庫は、家庭用冷蔵庫のように仕様変更が頻繁に行われにくく、修理に必要な部品をメーカーが長期間保管しているケースが多く見られます。そのため、メーカーのサポートが継続していれば、故障や不具合が発生しても修理によって使い続けられる可能性があります。
業務用冷蔵庫は、メーカーサポートが続いているかどうかが、修理か買い替えかを判断する大きな基準になります。使用環境によって劣化の進み方は異なるため一概には言えませんが、適切に管理すれば長期的な使用が見込めます。
また、中古の業務用冷蔵庫であっても、メーカーのサポートが続いている状態であれば、新品よりも費用を抑えて導入できる点がメリットです。需要が高い分、信頼できる業者を選ぶことで、状態の良い製品を購入できる可能性も高まります。
一方、新品の業務用冷蔵庫は未使用で見た目もきれいですが、購入から設置までに時間がかかることがあります。これは、メーカーから取り寄せる必要があるためです。
すぐに設置したい場合は、現物を在庫として扱っている中古品であれば、購入後すぐに設置できることもあります。店舗の状況や緊急度に応じて、新品と中古を使い分けることが重要です。
5.冷蔵庫の保守点検は必要?
長持ちさせるには保守点検を専門業者に依頼しましょう
業務用冷蔵庫を安定して使い続けるためには、定期的な保守点検が欠かせません。日々問題なく動いているように見えても、内部では負荷が蓄積していることがあり、点検を怠ることで思わぬトラブルにつながる場合があります。
保守点検を行わない場合、主に次の3つのデメリットが考えられます。
・電気使用量が多くなる
業務用冷蔵庫は、清掃や点検を行わない状態が続くと、冷媒の圧力が上がったり、冷却効率が低下したりします。その結果、必要以上に長時間運転することになり、電気使用量が増えてしまいます。
電気代は毎月発生する固定費のため、冷蔵庫の状態が原因で無駄に増えてしまう点は見過ごせません。
・故障のリスクが高まる
保守点検をせずに使い続けると、冷媒圧力の上昇によりコンプレッサーへ大きな負担がかかり、故障につながることがあります。
特に気温が高くなる5月から9月は冷却負荷が増えやすく、この時期に故障すると、庫内を十分に冷やせず食材の管理が難しくなり、追加のコストが発生する恐れもあります。
気温が低い時期には気づきにくい冷却能力の低下も、保守点検によって早期に把握できます。
・業務用冷蔵庫の耐用年数が短くなる
コンプレッサーやマグネットリレーなどに負荷がかかった状態で長期間使用すると、故障のリスクが高まるだけでなく、冷蔵庫自体の耐用年数も短くなります。
一般的には、点検を行わずに使用し続けた場合、製品寿命が20〜30%ほど短くなるとも言われています。
業務用冷蔵庫をできるだけ長く使い続けるためにも、定期的に専門業者へ保守点検を依頼し、状態を確認してもらうことが重要です。