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ムカデの巣を駆除したい!ムカデの生態を知って住処に対処しよう

公開日:2019.5.28 更新日:2024.4.4
ムカデの巣を駆除したい!ムカデの生態を知って住処に対処しよう

ムカデを家の中で見かけたとき、「もしかして家の中に棲みついている?!」と心配になってしまう方も多いはず。
ただ、ムカデが家の中に巣を作ることは非常に稀で、基本的には外からエサを求めて侵入してくるのが一般的です。
昔からムカデはつがいで行動するとも言われていますが、それらの言い伝えにもムカデ特有の生態が関係しています。

この記事ではあまり知られていないムカデの生態や巣の場所、対策法などを紹介していきますので、ぜひ参考にして下さい。

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1. ムカデの生態とは?

ムカデが巣を作りやすい場所や、ムカデが侵入してくる原因について

木の葉が落ちている腐葉土の写真

ムカデの巣は、通常、地下や暗く湿った場所に見られます。
ムカデは湿度が高い場所を好み、木の下、腐食した木材の下、岩や石の下、または腐った葉や草の下など、隠れやすい場所を巣の場所に選びます。

家の中でムカデの姿を目撃した場合は、壁の隙間、床下、排水管、キッチン、バスルームなど、湿度の高い場所に巣を作られている可能性があります。

ただし、ムカデは基本的に野外で生活する生き物です。古びた小屋や廃墟のような場所でない限り、通常、家の中に巣を作ることはほとんどありません。

ではなぜ家の中で見かけるのかというと、エサとなるゴキブリやクモなどの昆虫を求めて侵入してくるからです。
一説ではムカデの移動距離は一晩で80mとも言われていますので、近くに巣が無い家にもエサを求めて侵入してきます。

また、ムカデの寿命は平均でも7年、長生きする個体は10年ですので、一度でも餌場にされてしまうと、何回も侵入による被害に悩まされることになります。

卵を産んだメスのムカデは捕食活動することなく、巣の中で孵化するまでの期間じっとして過ごし、子供が脱皮して動けるようになると、一緒に巣から出て食べ物を探し始めます。
昔からムカデはつがいで行動すると言われていますが、正確には親子で行動することがあるということです。

ムカデは群れをなすことはありませんので、家の中に次々出てくる場合は、自宅がムカデにとって快適空間になっているということの現れです。
これを放置しておくと、噛まれる等の危険がありますので、早急に改善しましょう。
その際に大切なのが、駆除することよりも侵入させないことですので、自分で対応できない時は専門事業者に相談して下さい。

2. ムカデは巣で繁殖する?

ムカデが巣の中でどのようにして繁殖しているのか簡単に紹介します

動いているムカデの絵

ムカデが巣で繁殖する過程を順に説明します。

ムカデは繁殖活動の度に交尾するのではなく、オスが精子の入った袋をメスに渡し、それを基として半年間も産卵することが出来ます。

メスのムカデは一回に平均20~30個の卵を産み、孵化して2回脱皮するまでの約3ヵ月間はつきっきりで子供の面倒を見ます。
なぜ付きっ切りになるのかと言うと、ムカデの卵は乾燥に弱く、対策する時もその辺りの習性が鍵になります。
ムカデの卵は常に母親に守られていますので、成虫になる割合が他の虫と比較して高くなっています。その代わりという訳ではありませんが、成虫になっても脱皮がうまくいかず命を落としたり、脱皮途中で天敵に食べられることもあります。

ムカデの繁殖時期は個体により若干異なるのですが、5~7月で、子供が独り立ちするのが9~10月ですから、対策するのであれば、2~3月か7~8月がベストであるということになります。

ムカデの巣での繁殖過程を紹介しましたが、対策するにしても巣の場所が分からないとどうしようもありません。
屋内に限っていえば、浴室や外壁の隙間、床下などが一時的な巣になっている可能性があるものの、素人では発見するのもひと苦労でしょう。
赤ちゃんや小さいお子様がいるご家庭で、どうしてもムカデ対策したい時にはプロに依頼して下さい。

3. ムカデの巣の被害とは?

ムカデの巣があることでの具体的被害について簡単に紹介します

腫れている子供の手の写真

前述の通り、ムカデの巣は基本的には家の中には無いのですが、敷地の周りにあることで様々な被害がありますので注意が必要です。

ムカデの被害として最初に紹介するのは、頻繁に出現して噛まれることです。
ムカデが活発化する夏場などは多い日で4匹以上出現することもあります。テレビを見ていたら天井から落ちて来たり、入浴中に洗い場の隅に居たりと、ありとあらゆる場所に現れます。

起きている時であれば逃げたり、捕まえたりと対応できるのですが、ムカデは就寝中の布団の中まで侵入してきますので、どうしても噛まれることがあります。

ムカデの毒は非常に強いので、アナフィラキシーショックを起こすことがありますし、そうでなくても野球ボールくらいに腫れあがり、熱と痛みに苦しめられます。

次に紹介する被害はムカデによる二次被害です。
ムカデはネズミやイタチなどの害獣のエサになることもありますので、それらが家の中に侵入してくる原因にもなります。
また、ムカデの死骸が床下などにあることで、ハエやゴキブリなどの害虫が繁殖しやすい環境になってしまいます。

ムカデに限らずですが、害虫や害獣による被害は連鎖して大きくなる傾向にありますので、早い段階で対処しておきましょう。特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭ではご注意下さい。

4. ムカデの巣の対策方法

ムカデの巣に対策することはほぼ不可能ですので侵入させないことが大事です

ひび割れている部屋の天井の写真

ムカデの巣は先ほども紹介した通り、屋外の枯葉や石の下にありますので、対策する方法はなかなかありません。
しいて言えば、ムカデが巣を作らないように家の周りをきれいにしておくことくらいです。

それでも山や川の近くにお住まいの方は、ムカデによる被害が出てしまいます。ムカデによる被害を避ける効果的な対策は、巣をつぶすのではなく、家の中に入れさせないことです。

普通に暮らしていれば気にも留めませんが、家には様々な隙間があります。天井裏や床下の通風孔、エアコンホースなどです。築年数が経過している住宅では、壁にヒビが入っていることもあるでしょう。

ムカデは少しの隙間からでも侵入してきますので、早急に埋める必要があります。
通風孔やエアコンホースなど、塞ぐことが難しい箇所には目の細かいネットを設置しておきましょう。これらをきちんとしておくことで、巣を探すよりもはるかに少ない労力で対策することが可能です。

また、最近では、ムカデに対処するためにさまざまなアイテムが販売されています。自宅の周りに撒くムカデ忌避剤や、窓からの侵入を防ぐ効果があるムカデ返しなど、ドラッグストアやインターネットで簡単に入手できるので、それらを試してみるのも対策方法のひとつです。

5. まとめ

ムカデの巣に関するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい

ムカデの絵

ムカデの巣での生態などを紹介してきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

ムカデは外にある巣で約20個の卵を産み、3ヵ月間にわたって子育てを行います。屋内に巣を作ることはありませんので、対策としては、侵入経路となる隙間等を埋めて侵入させないことが一番大切です。

どうしても自身で対策できない時は専門の業者に解決を依頼しましょう。

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