ダニと湿度は関係あるの?ダニ予防に効果的な湿気対策について解説します
公開日:2023.4.13 更新日:2024.4.16
ダニは高温多湿な環境を好む生き物であり、梅雨以降になると大量発生してしまう可能性があります。
そのままにしておくと、さまざまなリスクがあるので湿気対策をしてダニを防ぎましょう。
今回はダニを予防するための湿度対策について解説していきます。
ダニは高温多湿な環境を好む生き物であり、梅雨以降になると大量発生してしまう可能性があります。
そのままにしておくと、さまざまなリスクがあるので湿気対策をしてダニを防ぎましょう。
今回はダニを予防するための湿度対策について解説していきます。
ダニをはじめ、多くの昆虫は高温多湿な環境を好む傾向があります。
ダニにとっての最適な湿度は65%以上。気温に関しては25℃前後において活発化しやすい環境となります。
湿気が多い環境は人間にとっては不快感そのものですが、ダニにとっては好条件です。
こうした条件が揃っていると繫殖が行われるようになり、より多くの個体が出現するようになります。
特に自宅ですと、湿度が高くなる水回りや換気されていない部屋は要注意です。
そんなダニでも温度や湿度環境の変化に耐えるのが難しく、気温が低下すると活動が鈍くなります。
では湿度が低下しやすい秋以降が安全がというとそうではありません。
毎年秋になると大量のダニが死滅することで、その死骸やフンが蓄積されていきます。
また、冬になってもダニの脅威はなくなりません。
外の空気が乾燥していることからダニはすでにいなくなっていると思いがちですが、ダニは暖房器具の近くなど暖かい場所に潜んでいることがあります。
さらに近年では住居の機密性や暖房器具が向上したことにより、熱がこもっている場所に隠れることで冬を簡単に越せるようになりました。
こうしたことから、季節に関係なくお部屋の湿度や温度を適切に管理してダニを寄せ付けない環境にしていく必要があります。
毎日過ごす空間にダニがいることによってさまざまなアレルギー症状がもたらされます。
主な症状としては次の通り。
・ダニアレルゲン
ぜんそくを引き起こす原因とされているのがダニアレルゲンという物質。主にチリダニと呼ばれるダニが持つと言われていて、この物質はダニの糞や死骸に多く含まれています。
・気管支ぜんそく
アレルギーによる反応が起こると気管支が狭くなっていくことがあります。症状としては呼吸をすると苦しくなっていく状態が続くようになります。
せきがひどかったり、息苦しい状態が続いたりするようであれば、気管支ぜんそくを患っている可能性が高いです。
・アトピー性皮膚炎
主にかゆみ、湿疹といった症状が引き起こされます。首や膝の裏、ももの付け根といった箇所で症状が見られることが多く、盛り上がった湿疹ができることも。
・アレルギー性鼻炎
ちょっとしたくしゃみや鼻詰まりなどが繰り返したり、さらっとした鼻水が出たりする症状です。
・アレルギー性結膜炎
コンタクトレンズをしていることで起こる症状ですが、ダニが原因である場合もあります。
目がかゆくなったり、充血したり、異物感を感じたりといった目の周りで起こる症状です。また、目ヤニや涙が多く出てくるといったこともあります。
お部屋の湿度がダニの好む状態まで上がっていれば、すぐに対策を講じる必要があります。
主なダニ対策は次の通り。
・室内の風通しを良くする
基本的な対策ですが、ダニ対策にはこまめな換気が重要。高温多湿な環境を好む害虫ですので、湿度が低い環境を嫌います。
雨が降っている日であっても、お部屋の窓はなるべく開けておくことが大切です。
室内の風通しを良くする方法としては、室内にある窓やドアを2カ所以上開けておくこと。こうすることで室内に空気の通り道が形成され、湿度を下げることができます。
もし窓が1箇所しか存在していなかったり、コンクリート住宅のように室内の機密性が高かったりする場合は、扇風機やサーキュレーターを稼働させることで上手に換気を行うことができます。
・エアコンの除湿機能を使う
気温が高くなる時期のお部屋ではエアコンの除湿機能も活用するようにしましょう。
特に弱冷房除湿はお部屋を涼しくしてくれる上、電気代も安く抑えることができます。
・布団乾燥機をかける
洗いにくい寝具やクッション、ぬいぐるみなどはダニが潜んでいることが多いです。
布団乾燥機をかけておくことでダニを除去することができます。
また、乾いた暖かい空気を送ることで、これらにこもっている湿気も取り除けます。
ドラッグストアやホームセンターなど数多くのお店で除湿対策グッズが販売されていて、湿度の高い時期のダニ対策がしやすくなりました。
以下のグッズを活用することで、ジメジメとした時期のダニ退治を簡単に行うことができます。
・除湿剤
湿気を取り除くための必須アイテム。置き型やつるして使うものなど、さまざまなタイプが販売されています。
広いお部屋にて使用される場合は、水分がしっかり吸える据え置きタイプが最適。
また、押入れのように換気効率の悪い空間では容量が500ml以上あるものがおすすめです。
・珪藻土
珪藻の殻の化石からできた珪藻土は吸放湿性能が高く、湿気対策として使うことができます。インテリアに合うタイプも登場していて、より使いやすくなっています。
・炭
除湿アイテムの一つとして注目されている炭。通常の除湿剤と異なり、半永久的に使用できるのが大きなメリットです。
脱臭効果もあるので、湿気が多いとダニとともに発生しがちなカビ臭も除去してくれます。
・重曹
重曹も湿気対策アイテムとして注目されています。不織布に重曹をくるんでおけば除湿剤として代用することができます。
ガラスの容器に入れておくだけでも高い除湿効果を発揮します。
湿度が高い時期はダニが多く、個人では対策が難しい場合もあります。
そんな時に頼りになるのがダニ退治の専門業者。業者をおすすめする理由は次の通り。
・プロの作業員が在籍している
専門業者にはダニ駆除に関する知識と経験を兼ね備えたプロフェッショナルが在籍しています。
業者では市販されていない専用の薬剤を使用して作業をするので、安全かつ確実に作業してもらえます。
・事前準備をしなくてもいい
専門業者は電話1本ですぐに駆けつけてくれるのでとても簡単。依頼者側がすべきことは見積もりの確認と作業費用の支払いのみです。
・無料見積もりに対応している
ほとんどの業者では作業前に無料見積もりを提示してくれます。相場を知ることはとても重要であり、同じ作業でも業者によって数万円も費用が違うこともあります。
最低でも3社以上から見積もりをとっておくと地域で一番安い業者を見つけることができます。
・アフターフォローが充実している
住宅のダニ対策は一度やっておしまいというわけにはいきません。しばらくしてから再発する可能性もあります。
そこで専門業者ではアフターフォローを受け付けています。
作業後の点検や再発した際の無償対応など、依頼される前に具体的な内容を確認しておきましょう。