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シロアリが出たらやってはいけないことは?NG行動と正しい対処法を解説

公開日:2026.8.24
シロアリが出たらやってはいけないことは?NG行動と正しい対処法を解説

家の中や建物の周辺でシロアリを見つけると、「すぐに駆除しなければ」と慌てて殺虫剤を使ったり、自分で巣を探したりしたくなる方も多いのではないでしょうか。目の前にいるシロアリだけでも早く退治したいと考えるのは自然なことです。

しかし、シロアリは床下や木材の内部など、目につきにくい場所で活動しています。対処方法を誤るとシロアリが別の場所へ移動し、被害範囲や発生場所を確認しにくくなることもあります。シロアリを見つけたときは、慌てて殺虫剤を使わず、まず発生場所や周辺の状態を確認することが大切です。

本記事では、シロアリを見つけたときにやってはいけないこととその理由をはじめ、被害を広げないための正しい対処法を解説します。自分で対応できる範囲と専門事業者へ相談したほうがよい状況も紹介するので、シロアリを発見したあとの行動を判断する際に役立ててください。

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1.シロアリが出ても市販の殺虫剤をむやみに使わない

バツ印が描かれたプレートを持つ作業員

シロアリや羽アリを見つけると、その場ですぐに駆除したくなるかもしれません。しかし、市販の殺虫剤をむやみに使用すると、被害状況を把握しにくくなるほか、目の前の個体だけを駆除して根本的な対策が遅れるおそれがあります。

殺虫剤でシロアリが別の場所へ移動する可能性がある


市販の殺虫剤には、シロアリが嫌がる忌避成分を含む製品があります。薬剤がかかった個体は駆除できても、周囲にいるシロアリが薬剤を避けて別の場所へ移動すると、活動場所や被害範囲を特定しにくくなります。

シロアリは床下や壁の内部、柱など、普段は見えない場所で活動しています。殺虫剤によって別の場所へ移動すると、表面から確認できなくなり、「シロアリがいなくなった」と誤認する原因にもなりかねません。実際には別の木材へ移動し、食害が続いていることも考えられます。

さらに、活動場所が変わると、専門事業者が調査する際に侵入経路や被害範囲を把握しにくくなることがあります。追加の調査や広い範囲への施工が必要になれば、作業範囲が増える可能性もあるでしょう。

シロアリや羽アリを見つけた場合は、むやみに殺虫剤を吹きかけず、発生場所や個体数を記録しておくことが大切です。スマートフォンで発生場所やシロアリを撮影しておけば、専門事業者へ相談するときにも状況を伝えやすくなります。



目の前のシロアリを駆除しても巣全体は退治できない


市販のピレスロイド系殺虫剤には、蚊やハエ、ゴキブリなどの害虫を素早く動けなくする「ノックダウン効果」を持つ製品があります。しかし、シロアリを根本的に駆除するには、目の前に現れた個体だけでなく、床下や木材の内部などに潜むコロニー(集団)まで対処する必要があります。

シロアリ駆除では、シロアリが薬剤を避けにくい「非忌避性」や、効果がゆっくり現れる「遅効性」を持つ薬剤が使われることがあります。シロアリには仲間同士で体をなめ合ったり、エサを分け合ったりする習性があるため、こうした性質を利用して薬剤の効果をほかの個体へ広げる方法があります。

そのため、市販のスプレー剤で室内に現れたシロアリを駆除できたとしても、壁の内部や床下にいる個体まで退治できたとは判断できません。見えているシロアリがいなくなっても、建物内にコロニーが残っていれば食害は続くため、目の前の個体を駆除するだけでは根本的な対策になりません。

シロアリ駆除では、フェニルピラゾール系やネオニコチノイド系などの薬剤が使用されることもありますが、適した薬剤や施工方法はシロアリの種類や被害状況、建物の構造によって異なります。被害が疑われる場合は、市販薬剤だけで対処しようとせず、床下や木材内部を含めて被害範囲を調査したうえで駆除方法を判断することが重要です。

2.シロアリが出たら床下換気口を塞ぐのはNG

シロアリが好む環境をつくってしまう

床下換気口の写真

シロアリが家の外から侵入するのを防ごうとして、床下換気口を板やネットなどで塞ぐのは逆効果です。シロアリは乾燥を嫌い、湿気の多い場所を好みます。床下換気口を塞ぐと空気が流れにくくなり、湿気がこもってシロアリが活動しやすい環境になるおそれがあります。

また、換気が悪くなると床下で結露が起こりやすくなり、木材の含水率が高まることがあります。湿った状態が続くと木材の腐朽が進み、シロアリ被害につながりやすくなるため注意が必要です。

さらに、床下換気口の周辺を板や荷物などで塞ぐと、蟻道(ぎどう)が見えにくくなることもあります。蟻道とは、シロアリが光や乾燥を避けながら移動するために、土や排泄物などを使って作る通り道です。点検時には、シロアリの生息場所や侵入経路を確認する手がかりになります。

換気口の周辺に物が置かれていると、床下の通気を妨げるだけでなく、シロアリ被害の発見が遅れる原因にもなります。床下換気口の前には物を置かず、ホコリや落ち葉などがたまっている場合は取り除き、空気が通る状態を保つことが大切です。

3.シロアリが出なくなったからといって安心してしまうのはNG

一時的に姿が見えなくなっても被害は拡大している恐れがある

家の模型を虫眼鏡でクローズアップしている画像

シロアリを見かけなくなっても、被害が収まったとは限りません。羽アリが特定の時期に姿を消すのは、新しい巣を作るために飛び立つ「群飛(ぐんぴ)」の時期が終わったためであり、建物内や周辺ではシロアリが活動を続けている可能性があります。

例えば、ヤマトシロアリは4月〜5月ごろ、イエシロアリは6月〜7月ごろに羽アリが飛び立つことがありますが、群飛の時期を過ぎると目にする機会は減ります。羽アリとして外へ出るのはコロニーの一部であり、働きアリなどはその後も巣や木材の内部で活動を続けます。

羽アリが出たあとに姿を見かけなくなっても、シロアリそのものがいなくなったとは判断できません。床下や壁の内部など、目に見えない場所で食害が続いている可能性があるため、羽アリが出た場所や時期を記録し、建物の状態を確認することが大切です。

また、シロアリ被害が進むと、床のきしみや沈み、柱や木材を叩いた際の空洞音などが現れることがあります。構造上重要な木材まで食害が及べば、修繕範囲が広がるだけでなく、建物の強度に影響するおそれもあります。こうした異変がある場合は放置せず、専門事業者による点検を検討するとよいでしょう。

出典:ヤマトシロアリ研究所「よくある質問」

4.シロアリが出たら写真を撮るか捕獲をして、シロアリ駆除事業者に依頼するのがベスト

正確な情報が調査と対策の精度を高める

シロアリ駆除事業者のイラスト

シロアリの巣は、床下や木材の内部など、目に見えない場所にあるケースがほとんどです。被害を広げないためにも、駆除は専門事業者へ依頼するのが安全です。シロアリ駆除の経験が豊富な専門事業者であれば、建物への影響を抑えながら、シロアリの種類や被害状況に合わせた方法で対処できます。

シロアリを発見した際にまず行いたいのが、証拠を残すことです。死骸がある場合は、セロハンテープの粘着面で軽く押さえて紙に貼り付けるなどして保管します。捕獲が難しければ、個体をスマートフォンで撮影するだけでも構いません。
あわせて、シロアリが出た場所や周辺の状態も撮影しておくと、調査時の参考になります。シロアリを見つけた場所や個体の写真を残しておくと、種類や被害状況を確認する手がかりになります。

次に、相見積もりを活用し、以下のようなポイントを確認して専門事業者を選びます。

  • しろあり防除施工士の資格を保有しているか
  • 見積もりの内容が明確か
  • 薬剤の種類や施工範囲について説明があるか
  • 再発保証が付いているか

複数の専門事業者から見積もりを取り、料金だけでなく作業内容や保証の範囲まで比較することが大切です。施工内容や追加費用の条件を事前に確認しておけば、依頼後の費用トラブルも避けやすくなります。

シロアリ被害は進行するほど修繕範囲が広がり、費用も高くなるおそれがあります。シロアリや羽アリを見つけた場合は、そのまま放置せず、早めに専門事業者による点検を検討するとよいでしょう。

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