アライグマを見つけたら自分で駆除はNG!理由と自分でできる対策を紹介
公開日:2025.10.6
アライグマは、可愛らしい見た目とは裏腹に、農作物や住宅に被害を与える外来生物です。もし自宅の近くで見かけた場合、「自分で捕まえて対処しよう」と考える方もいるかもしれませんが、それは絶対に避けるべき行動です。
アライグマは法律により厳しく管理されており、無許可での捕獲や駆除は原則として禁止されています。さらに気性が荒いため、咬まれたり引っかかれたりする危険もあり、安易に近づくのは非常に危険です。
この記事では、アライグマを自分で駆除してはいけない理由や、実際に見つけたときに取るべき対応、そして自分でできる予防・対策方法をわかりやすく解説します。いざというときに冷静に行動できるよう、参考にしてください。
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1.アライグマを見つけたらやってはいけないこと
許可なく捕獲したり飼育したりすることはNG
アライグマは「特定外来生物」に指定されており、外来生物法および鳥獣保護管理法によって厳しく規制されています。
以下の行為は、いずれも原則として禁止されています。
・捕獲(ワナの設置や追い詰める行為を含む)
・飼育(自宅で飼う、保護するなど)
・輸送(別の場所への移動)
・譲渡や販売
これらに違反した場合、最大で3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科される可能性があります。
アライグマを見つけた際は、自分で対処せず、必ず自治体または専門の害獣駆除業者に相談してください。
近づいたり触ろうとしたりする
アライグマは見た目に反して気性が荒く、状況によっては攻撃的になることがあります。 特に、追い詰められたり子供を守ろうとしたりする場面では、人間に飛びかかるケースも少なくありません。
また、アライグマは人間に感染する病原体や寄生虫を媒介するおそれがあり、衛生面でも危険です。
そのため、見かけても素手で触れたり近づいたりしてはいけません。
エサを与える
アライグマへの餌やりも避けるべき行為です。 一度エサ場として認識されると、何度も同じ場所に出没し、やがて定住化する可能性があります。
さらに、人間からエサをもらったアライグマは人への警戒心が薄れ、家屋への侵入や接触リスクが高まります。
結果として、地域全体の被害につながるおそれがあります。
不用意に追い払おうとする
大声を出したり、棒で追い立てたり、物を投げたりする行為は、アライグマを刺激して逆上させる危険があります。 防御反応として襲いかかってくることもあるため、刺激を与えず静かにその場を離れましょう。
もし追い払う必要がある場合は、自治体や専門業者の指示を仰ぐことが安全です。
2.アライグマによる被害
ヒトやペットの健康被害や悪臭被害や作物への被害
アライグマは日本では本来生息していなかった外来生物で、人間の暮らしや自然環境に深刻な影響を及ぼしています。
人やペットへの健康被害
アライグマは、人間やペットに感染するさまざまな病原体や寄生虫を保有している可能性があります。 アライグマが媒介する感染症には、以下のようなものがあります。
・狂犬病(発症すると致死率ほぼ100%)
・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
・アライグマ回虫(重度な神経障害を引き起こす可能性あり)
・サルモネラ菌(食中毒の原因)
小さな子供や高齢者、免疫力の弱い方は感染リスクが高いため、アライグマとの接触には特に注意が必要です。
住宅や生活環境への被害
アライグマは夜行性で人目を避けて活動するため、天井裏や床下などに侵入することがあります。 被害は外からでは分かりにくく、気づいたときには家屋の内部が大きく損傷しているケースも少なくありません。 また、鳴き声や足音による騒音被害も報告されています。
さらに、侵入口となった箇所から雨水が入り込み、雨漏りやカビの発生などの二次被害を引き起こすこともあります。
農作物への被害
アライグマは雑食性で、家庭菜園から広い農地まで被害を及ぼします。 特に問題となるのが、アライグマが一度エサ場を見つけると何度も同じ場所に現れる習性です。 収穫前の果物や野菜を狙った被害が繰り返されると、農家にとっては死活問題となります。
また、家庭菜園でも同様の被害が起きるため、農家以外の方にとっても他人事ではありません。
3.アライグマを見つけたら実践したい対処法
忌避剤や燻煙剤を活用するなど
アライグマを見つけても、法律で定められているため自分で駆除することはできません。ですが、侵入を防ぐための工夫や日常的な予防策なら、ご家庭でも取り組むことができます。
忌避剤や燻煙剤を活用して追い出しを試みる
屋根裏などにアライグマが入り込んだ形跡がある場合は、忌避剤や燻煙剤を使って追い出しを試みる方法があります。
・木酢液や竹酢液:アライグマは嗅覚が敏感なため、これらの強いにおいを嫌がります。
・燻煙剤:天井裏などで焚くことで、煙を嫌って移動する可能性があります。
・光や音による撃退器:センサーライトや超音波発生装置などを補助的に活用できます。
ただし、個体によっては慣れてしまう場合もあり、効果が長続きしないことがあります。
追い出しに成功したあとは、侵入口を確実に塞ぐことが重要です。
家への侵入を防ぐ物理的対策を行う
アライグマが屋根裏や床下などに侵入しないよう、住まい全体の点検と防護対策を行いましょう。
・屋根の隙間、通気口、基礎の穴:金網やパンチングメタルでしっかり塞ぐ。
・縁の下、換気口:金属プレートなどで封鎖する。
・庭木の枝が屋根に接している場合:定期的に剪定して侵入経路を遮断する。
アライグマの侵入口を特定できない場合や、構造的な問題がある場合は、専門業者に点検を依頼するのが安全です。
衛生対策を徹底する
アライグマのフンや尿には、病原菌や寄生虫が含まれているおそれがあります。 感染症などの二次被害を防ぐためには、清掃時の衛生管理を徹底することが大切です。
作業を行う際は、ゴム手袋・マスク・ゴーグルを必ず着用し、作業後は手洗いや洗顔を入念に行いましょう。
汚染範囲が広い場合や衛生面が不安な場合は、清掃業者への委託を検討するのが望ましいです。
4.アライグマを見つけたらプロに駆除を依頼
駆除には申請が必要
アライグマがすでに建物の中に侵入していたり、被害が発生していたりする場合には、個人での対応には限界があります。
法的な制約や危険性の観点からも、駆除は専門の業者に依頼することが推奨されます。
アライグマの捕獲・駆除には許可が必要
アライグマは「特定外来生物」に指定されており、鳥獣保護管理法や外来生物法に基づいて厳しく管理されています。 このため、捕獲や駆除を行うには行政の許可または狩猟免許が必要です。
無許可での捕獲や殺処分は法令違反となり、罰金や懲役の対象になる可能性があります。
そのため、アライグマを見つけても自分で駆除するのではなく、必ず専門業者に依頼してください。
プロに依頼するメリット
アライグマは気性が荒く、感染症を媒介するリスクもあります。 プロの駆除業者は防護服や専用器具を使用し、安全かつ確実に捕獲を行います。
さらに、侵入経路の調査や封鎖、再侵入防止の施工まで一貫して対応できるため、「追い出して終わり」にならない点が大きな利点です。
自治体への捕獲許可の申請も、業者が代行して行うケースが多く、手続きの負担も少なく済みます。
こうした理由から、アライグマ被害が確認された際は、早めに信頼できる業者への依頼を検討しましょう。
5.アライグマの駆除業者探しは相見積もりがおすすめ
口コミ、価格、実績を比較して選ぼう
アライグマ駆除は専門業者に依頼するのが基本ですが、いざ探そうとすると「どこに頼めばいいのか分からない」「料金に幅がありすぎて不安」と感じる方も多いでしょう。
そのようなときは、複数の業者から見積もりを取って比較することが重要です。
相見積もりを取ることで、費用相場やサービス内容の違いを把握でき、より信頼できる業者を選びやすくなります。
業者ごとに費用や対応内容は大きく異なる
アライグマの駆除費用は、業者によって金額や作業範囲が大きく異なります。 安さだけで選んでしまうと、追加料金が発生して結果的に高くつく場合もあります。
一方で、やや高めの業者でも、駆除から再発防止工事まで一括で対応してくれるところなら、トータルで見れば割安になるケースもあります。
料金だけでなく、作業内容や保証の有無なども含めて比較検討することが大切です。
相見積もりで信頼できる業者を選ぼう
相見積もりを取ると、費用だけでなく業者の対応姿勢も見えてきます。 信頼できる業者を見極めるために、次のポイントを確認しましょう。
・現地調査の有無と対応の丁寧さ
・作業内容の説明が明確か(どこまで対応していくらか)
・料金体系がわかりやすいか(追加費用の有無など)
・アフターサポート(保証や再発対応)があるか
・実績や口コミの評価が高いか
また、強引な勧誘や即決を迫る業者には注意が必要です。
信頼できる業者ほど、顧客に選ばれる自信を持っており、慎重な判断を尊重してくれます。
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