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切り戻しのやり方を徹底解説!適切な時期と枝の切り方を分かりやすく紹介

公開日:2026.3.11
切り戻しのやり方を徹底解説!適切な時期と枝の切り方を分かりやすく紹介

樹木の健康を守るためには、伸びすぎた枝や茎を切る作業が必要です。こうした剪定の一種である切り戻しを適切に行うことで、植物の生長を整えながら、樹形をきれいに保つことができます。

また、枝が混み合った状態を放置すると日当たりや風通しが悪くなり、病害虫の原因になる場合もあります。枝が伸びすぎて樹形が乱れている場合は、切り戻しを行うことで樹木の生長バランスを整えることができます。

ここでは、切り戻しを行う時期と具体的な方法について解説します。

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1.切り戻しとはどういう作業?

植物の健康を守るために必要

庭木を切り戻している写真

植物はそのままにしておくと枝や茎が成長し、自由に伸びていきます。自然の環境では問題ありませんが、園芸やガーデニングで花を美しく見せたい場合や、庭に植えた植物の枝が隣家へ伸びてしまう場合には、株の大きさや樹形を整えるために枝や茎を切る作業が必要になります。この作業を「切り戻し」といいます。

切り戻しが必要になる主な目的は、次の3つです。

・樹形を整える目的
開花する植物でも、生長を放置して枝や茎が伸びすぎると、花の美しさを十分に楽しめなくなります。そのため、切り戻しで伸びすぎた枝や茎を切り、樹形を整えることが大切です。

・植物の健康を守る目的
枝や茎が伸びたままの状態では密度が高くなり、風通しが悪くなります。枝葉が混み合って風通しが悪くなると、蒸れによって病気や害虫が発生しやすくなるため、不要な枝を切り戻して整理することが重要です。

・植物の成長を促す目的
余分な枝や茎を取り除くことで、新芽や花に養分が行きわたりやすくなり、植物の成長を促すことができます。また、切り戻した茎から新しい脇芽が出ることもあり、花の数が増える効果も期待できます。

2.切り戻しと剪定・摘心の違いとは

目的によって異なる

バジルの葉を摘心している写真

園芸やガーデニングでは、切り戻しのほかに剪定や摘心といった言葉を聞くことも多いでしょう。どれも枝や茎を切る作業という印象がありますが、それぞれ目的や方法が異なります。ここでは、切り戻しと剪定、摘心の違いについて説明します。

剪定とは、庭木などの植物の枝や葉を切って樹形を整え、健康な生長を保つために行う作業です。園芸やガーデニングではよく行われる管理方法で、植物の種類や目的に応じて適切な時期や方法で実施します。切り戻しは剪定の方法の一つであり、剪定の中に含まれる作業です。

一方で摘心とは、茎の先端部分を取り除いてわき芽の生長を促し、花や果実の数を増やす目的で行う作業です。花数や収穫量を増やすことを目的としているため、生長を整えることを目的とする剪定や切り戻しとは似ているようで役割が異なります。

植物の種類によっては、どれか一つだけを行うのではなく、剪定・切り戻し・摘心をバランスよく行うことで健康な生長を保ちながら花や果実を増やすことにつながります。それぞれの違いを理解し、植物の状態に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。

3.切り戻しをするのに適切な時期とは

樹木によってタイミングが異なる

庭木の切り戻しをしている写真

切り戻しを行うのに適した時期は、対象となる植物の種類によって異なります。樹木と草花では生長のサイクルが違うため、それぞれに適したタイミングを把握しておくことが大切です。

樹木と草花に分けた場合のおおよその目安は、次のとおりです。

樹木


・常緑樹
新芽が出る3月~4月頃、または生長が落ち着く5月~6月頃が適した切り戻しの時期です。不要な枝葉を取り除くことで風通しが良くなり、生長を促すことができます。

・落葉樹
休眠期である11月~2月頃が適しています。落葉樹は休眠している時期に切り戻すと植物への負担が少なく、枝葉のバランスを整えた状態で春を迎えやすくなります。

・花木
開花が終わった直後が切り戻しのタイミングです。この時期を逃すと翌年の花芽が育ち始めるため、切り戻しの際に花芽ごと切ってしまう可能性があります。



草花


・初夏までに開花する草花
初夏までに花を咲かせる草花は、開花後に茎が伸びて樹形が乱れてきたタイミングで切り戻しを行います。

・秋までに開花する草花
秋頃まで長い期間花を咲かせる草花は、最初の開花が終わったあと、梅雨までの時期に一度切り戻しを行うのが目安です。余分な枝葉を取り除くことで夏場の蒸れを防ぎ、害虫の発生を抑える効果が期待できます。また、夏に開花したあとでも8月下旬頃に切り戻しを行うことで、秋に再び花を咲かせる場合があります。

4.切り戻しで枝を切る箇所とは

切り戻しの対象になる不要枝まとめ

ビニールに入った不要枝の写真

実際に切り戻しを行う際は、どの枝を切ればよいのか迷うこともあるでしょう。樹形を整えたり、風通しを良くしたりするためには、不要な枝を見極めて切ることが大切です。

ここでは、切り戻しの対象になりやすい不要枝の種類をまとめました。

・徒長枝
他の枝に比べて勢いよく伸びた枝です。株元から切り取るか、他の枝が少ない場合は1/3ほど残して切ります。

・ひこばえ
細長い枝が株元から伸びてくる枝です。株の養分を消費しやすいため、すべて株元から切り取ります。

・内向枝(逆さ枝、返り枝)
幹(主茎)に向かって伸びる内側の枝です。見た目の樹形を乱すだけでなく、葉が付いている場合は他の枝の生長を妨げるため、株元から切り取ります。

・車枝
複数の枝が車輪のように同じ位置から伸びた枝です。枝が密集すると風通しが悪くなるため、1~2本を残して他の枝は切り取ります。

・立ち枝、下がり枝
真上または真下に伸びる枝です。樹形のバランスを崩しやすいため、株元から切り取ります。

・胴吹き枝
太い幹から直接生える細い枝で、「幹吹き」と呼ばれることもあります。上部の枝が弱っていると出やすい傾向があり、枝自体は株元から切り取ります。

・絡み枝
枝同士が交差して絡み合っている枝です。どちらか一方を枝元から切り取ります。

・平行枝
同じ方向に平行に伸びている枝です。1本を残して、もう1本を枝元から切り取ります。

・ふところ枝
枝の内側から出る小枝です。少量であれば残しても問題ありませんが、数が多い場合は枝元から切り取ります。

5.樹木ごとの切り戻しの手順を紹介

場所ごとに適切な切り方で作業する

シマトネリコの花の写真

ここでは、樹木ごとにどのような方法で切り戻しを行えばよいのかを解説します。また、作業を始める前に必要な道具を準備しておきましょう。

・軍手
・剪定用のはさみ
・ごみ袋
・脚立(必要に応じて)
・癒合剤(必要に応じて)

シマトネリコ


シマトネリコは常緑樹のため、3~4月頃または5~6月頃に切り戻しを行います。

1.樹形を乱す枝や枯れ枝を切り取る
2.内向枝を切り取る
3.幹の途中から生えた枝を切り取る
4.全体のバランスを見ながら込み合った枝葉を間引いて完了



イロハモミジ


イロハモミジは落葉樹のため、11~2月頃の休眠期に切り戻しを行います。

1.樹形を乱す枝を切り取る
2.内向枝を切り取る
3.全体のバランスを見て込み合った枝を間引いて完了



花桃


3月~4月頃に花を咲かせる花桃は、開花が終わった直後に切り戻しを行います。この時期を逃すと翌年の花芽ができてしまい、切り戻しで花芽ごと切り落としてしまう可能性があるため注意が必要です。

1.今年花が咲いた枝の芽を2~3個残し、芽のすぐ上で切る
2.樹形を乱すひこばえを切り取る
3.幹の途中から生えた枝や徒長枝を切り取って完了



こうした切り戻しの作業に不安がある場合は、作業経験の豊富な剪定業者へ依頼する方法もあります。

6.切り戻しに不安がある場合は庭木剪定の専門業者への依頼も検討

安全かつきれいに仕上げたい場合はプロの剪定業者に相談する

庭木の切り戻しは自分で行うこともできますが、枝の切り方を間違えると樹形が崩れたり、植物の生長に悪影響が出たりする場合があります。また、高さのある庭木では脚立を使う作業になるため、安全面にも注意が必要です。

樹木の種類や状態に応じた適切な切り戻しが分からない場合や、高い場所の作業が必要な場合は庭木剪定の専門業者に依頼する方法が安全です。

剪定業者に依頼すれば、樹木の種類や生長状態を確認したうえで、適切な時期や方法で切り戻しを行ってもらえます。仕上がりもきれいに整いやすく、不要な枝や枯れ枝の処分までまとめて対応してもらえるのもメリットです。

また、枝が電線の近くまで伸びている場合や、大きく育った庭木を整える場合でも対応できるため、作業の手間や安全面を考えると専門業者へ相談する価値は十分にあるでしょう。

7.まとめ|切り戻しは目的と時期を理解して行うことが大切

植物の状態に合わせて適切に切り戻しを行おう

切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を切って樹形を整えたり、植物の健康を守ったりするために行う管理作業です。樹形を整えるだけでなく、風通しを良くして病害虫の発生を防ぐことや、新芽の生長を促す目的でも行われます。

また、切り戻しには適した時期があり、樹木や草花など植物の種類によってタイミングが異なります。適切な時期に不要な枝を見極めて切ることで、植物の生長バランスを整え、花や葉をきれいに保つことができます。

一方で、枝の切り方を誤ると樹形が乱れたり、生長に影響が出たりする可能性もあります。高い場所での作業や大きく育った庭木の切り戻しは危険を伴うこともあるため、不安がある場合は庭木剪定の専門業者へ相談することも検討しましょう。

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