ムートンとは？羊の毛皮の特徴や買取相場などを解説

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1. ムートン（羊の毛皮）の特徴とは?

ムートンの毛皮の特徴はふわふわの肌触りといろんな場所に使用できることです

この毛皮の特徴として最初に紹介するのは、多様性です。多くの毛皮はコートやファー、マフラー、帽子など服飾品がメインです。ムートンももちろんコートやブルゾンなどの服飾品として使用されていますが、それだけでななくラグやスリッパ、シーツなどにも使われています。これはムートンのもつ吸湿性に優れている、染色しやすい、加工が容易といった特性があるからこそできることです。

ムートンの吸湿性についてですが、自然の湿度調整機ともいえます。湿度が上昇すると水分を吸収し、逆に乾燥すると蓄えていた水分を放出します。ですからムートンはいつ触れてもサラッとしています。

また、ふわふわの肌触りの秘密は繊維の構造にあります。他の毛皮がどちらかというとストレートなのに対し、ムートンの毛は波状になっており、さらにカールしてあることによって、ふわふわとした弾力を生み出しています。

リーズナブルな価格で手に入れることのできるムートンですが、なかには高級品も存在します。それがスペイン産のメリノムートンやラゴンムートン、トスカーナムートンです。ムートンの毛皮というと重いというイメージがありますが、これらのムートンは軽くてふわふわです。そのぶん価格もオーストラリア産と比較して約10倍はします。ムートンの毛皮製品を購入する際は、今回紹介した特徴を意識して選びましょう。

2. ムートン（羊の毛皮）の歴史

ムートンの毛皮の歴史は人類の歴史!!製品として誕生したのは約100年前

この毛皮自体は紀元前8000年前から使用されていたと思われます。というのも、素となる羊の誕生がその年代頃と言われているからです。当時は新石器時代ですから、狩猟を行ない肉を食べ毛皮は防寒の道具として使われていました。

1490年以上前には羊毛を目的としたメリノ種が誕生していることが分かっています。その後さまざまな戦争を通してヨーロッパ全土に広がっていき、1800年代前半には現在のオーストラリアで牧羊が開始されました。その当時は、金脈を掘っていた労働者の食用として飼育されていたのですが、金脈が尽きると羊毛や乳製品の採取が目的へと変化しました。

1910年頃になるとムートンの毛皮が誕生します。初めは農夫が履く靴や手袋、毛布などでしたが、徐々に軍服に使用されるようになり、一般の服やブーツなどにも使用され始めました。この頃になるとムートンの毛皮の認知度も高くなり、特に日本ではUGGアグのムートンブーツが大流行して、一気に冬の定番アイテムへと変わっていきました。現在ではムートンの持つ吸湿性に注目した寝具メーカーによって開発された、ムートンシーツが注目されています。一方で動物愛護の観点から毛皮の使用を取り止める運動が欧米を中心に高まりをみせており、今後の展開次第ではフェイクファーに移行するかも知れません。

3. ムートン（羊の毛皮）の相場はいくら?

ムートンの毛皮の買取相場は5,000円～10,000円です!!

この毛皮の買取相場ですが、どこで売るかによって変わってきます。なお、ここから紹介する相場はあくまでも目安とお考え下さい。状態が悪いものでしたら買取出来ないこともあります。

まず、最近人気のフリマアプリでの相場ですが、3,000円から5,000円となっています。次にオークションサイトでの相場ですが10,000円以内です。これらには送料が発生することがあります。毛皮買取専門店では5,000円から10,000円が相場です。ちなみにフローリングなどに敷くラグの買取相場も同じくらいの金額となっています。

高級とされるトスカーナムートンやメリノムートンのコートでしたら、30,000円～50,000円の値が付くことがあります。また製作したブランドがハーレーダビッドソンやベルルッティ、GUCCIなどでのハイブランドでしたら、買取価格はさらに高くなります。

その中でもスペイン王室御用達のLOEWE(ロエベ)のムートン毛皮のロングコートは買取価格が50万円以上になることも。いずれにしても、せっかくのムートンコートをクローゼットで眠らせておくのは勿体ないことですので、不要であれば一度査定してもらうことをお勧めします。金額に納得がいくようでしたら価格が下がる前に手放すことを考えてみてはいかがですか。

4. ムートン（羊の毛皮）の毛皮に関する豆知識

ムートンの毛皮について知って得する豆知識を分かりやすく紹介します

この毛皮に関する豆知識として最初に紹介するのはムートンとウールの違いです。どちらも羊から取れますので区別がつかない方がいらっしゃいます。

ウールというのは羊の毛のことです。一方ムートンとは羊の皮のことです。つまり皮付きがムートン、毛だけがウールと言うことになります。ここでもう一つ難しくなるのがラムの存在です。ラムとは子羊の肉の事ですが、同時に子羊の毛皮という意味があります。ですから、ラムを使用している毛皮アイテムも販売されています。

次に紹介する豆知識はタグについてです。洋服を購入した時に糸やピンで札がついていますね。実はこれすごく重要です。タグがあるのと無いのとでは買取価格が変わることがあります。特に毛皮の世界は見分けがつきにくいものが多いので、タグは捨てずに取っておきましょう。

他の洋服やカバンも同じく、使用した後に売却を考えているのであれば、絶対にタグは捨てないことをお勧めします。

ここでの豆知識として最後に紹介するのはムートンコートのコーディネートです。ムートンのコートはコーデを間違えると子供っぽくなってしまいますね。中高生であればそれでもいいのですが、20代以上でしたら違和感あり過ぎます。そこでポイントとなるのがインナーやボトムスです。シックに見せたいのであれば黒系でまとめましょう。20代くらいでしたら、ワイドパンツや差し色を入れると子供っぽさが無くなります。

5. まとめ

ムートンの毛皮に関するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい

ここまでこの毛皮に関連する情報をいくつかお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

ムートンの毛皮は耐久性や吸湿性、肌触りが優れています。それでいて低価格ですから、日常に取り入れやすい毛皮です。

一方で買取相場もそれほど高くなりにくいのがデメリット。ムートンの毛皮の場合、クリーニング代金の方が購入した金額よりも高くなることもあるので、事前に確認しておきましょう。

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