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生前葬とはどんな葬儀?メリットやデメリットなど詳しくご紹介します!

公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.12
生前葬とはどんな葬儀?メリットやデメリットなど詳しくご紹介します!

最近マスメディアやWEB媒体で多く取り上げられている「生前葬」。
生前葬とは生きている間に行う葬儀のことで、数ある終活の中でも特に注目を集めています。

この記事では、生前葬の特徴やメリット・デメリット、費用相場などを紹介していきます。
亡くなったあとの葬儀は色々な事を限られた時間内に行わなくてはならないので、心理的にも肉体的にもご遺族にかなりの負担を強いてしまいます。
終活のひとつとして生前葬をお考えの方はぜひ参考にしてください。

1.生前葬とは?

生前葬の特徴は自分自身が納得する葬儀を行うことができることです

生前葬のイメージ写真

ここでの特徴として最初に紹介するのは、考える時間がたくさんあるということです。

首都圏では亡くなってから葬儀を行うまで4日~5日あるとされています。一方で亡くなった翌日、もしくは翌々日に通夜式を行う地域もあります。

この場合、通夜式までの時間が最短12時間という事も。その間に依頼する葬儀社を決定し、予算に応じたプランを選択したり各方面に連絡などもしなくてはいけません。

忙しいことで寂しさを紛らわせることができるかも知れませんが、葬儀からしばらく経過して「こうしておけばよかった」なんてこともしばしばあります。

生前葬でしたら期限が定められていませんから、大切な方と話し合うなどして自分自身が納得する葬儀を行うことができます。

また、バラエティ豊かな葬儀を行えるのも生前葬の特徴です。例えば、音楽が好きな方でしたら音楽葬という形式も可能ですし、園芸が趣味の方でしたらお花いっぱいの葬儀を行うこともできます。

この葬儀の特徴として最後に紹介するのは、参列者の負担も軽くできるということです。「吉事は延期できるが凶事は延期できない」の言葉通り、一般的な葬儀の場合は予定を考慮することも延期することもできません。しかし、生前葬でしたら事前に予定を聞くことができますから、無理なく参列していただけます。

当日の流れや実施方法など、詳しいことは葬儀社にご相談ください。

2.生前葬のメリット

生前葬のメリットは自分の言葉で感謝を伝えることができることです

木製の時計の写真

まず最初に紹介するメリットは感謝を直接伝えることができる点です。
外国人と比較して日本人は感謝の気持ちや愛情を言葉で伝えるのが非常に苦手な民族です。普段から感謝しているものの、口に出したことが無いという方は大勢いらっしゃいます。

生前葬では、生前葬という儀式を利用して、奥さまやご主人様、お子様、お世話になった方々に感謝の気持ちや愛情を伝えることができます。そうすることで、亡くなるまでの人生が豊かになることもあります。

生前葬のメリットとして次に紹介するのは、自分で決めることができる点です。
通常の葬儀は亡くなった後に行われますので、遺言でも残しておかない限り故人の意志は一切尊重されません。かといって文句を言うこともできませんね。

しかし、生前葬でしたら葬儀の方式、規模、祭壇の種類に至るまで自分で決めることができます。また、生前葬には期限がありませんから、複数の葬儀社から見積もりを取り比較検討することも可能です。

ここでのメリットとして最後に紹介するのは、会葬者に配慮することができる点です。
前項でも紹介したように、突然お亡くなりになった場合、弔問客や会葬者は喪服の用意、香典の準備、スケジュール調整などを行なわなくてはいけません。
しかし、生前葬でしたら何週間も前に伝えることができますから、出席される方も余裕をもって準備することができます。これは本人やご家族、葬儀社にとっても大きなメリットです。

3.生前葬のデメリット

生前葬のデメリットは周囲の方に不快な思いをさせることがある点です

光が差している木の写真

ここでのデメリットとして最初に紹介するのは、周囲の方々のお気持ちです。
ここまで紹介したように、昔と比べ生前葬を行う方はだいぶ増加しています。

その一方で、生前葬に関する知識を知らないために誤解される方も数多くいらっしゃいます。友人であれば生前葬の意義について時間をかけて説明することができますが、遠方に住む親戚などから理解されるのは難しいのが現実です。

周囲の方々が不快に思っている状態では、満足いく生前葬を執り行うことは出来ません。それどころか、問題の火種を作ってしまうことも。
そのような事態にならないためにも、周囲にお知らせする方法などは葬儀のプロである葬儀社にお尋ねください。

生前葬のデメリットとして次に紹介するのは、遺産相続についてです。
遺産など全くあてにしていなかった親類が、生前葬をきっかけに目の色を変えるという事はよくあるケースです。

ここでのデメリットとして最後に紹介するのは、二度手間になることがある点です。
冒頭でも紹介した通り、生前葬に理解がない方は一定数いらっしゃいます。特に田舎では生前葬が珍しく、亡くなってから密葬だけにすると反感を買ってしまうことがあります。その場合、再度葬儀を行わなくてはならず、余計な出費と心理的・身体的負担がご遺族にかかってしまいます。

このようなリスクを軽減するためにも、田舎にお住まいの方は地元の葬儀社に相談することをおすすめします。

4.生前葬の費用相場はいくら?

生前葬の費用相場はケースによって大きく異なりますので個別に紹介します

費用相場のイメージ写真

10名前後を招待してレストランや料亭などで生前葬を行う場合は、司会つきで18万円程度が費用相場となっています。このケースでは祭壇がありません。
斎場やホテル会場で祭壇を設けて生前葬を行う費用は、30名前後で55万円~160万円が相場です。

ここまで相場に差があるのは、一人ひとりプランが違うからです。通常の葬儀であれば宗派に限らず費用にそれほど差がありません。強いて言えば戒名のランクによって金額が変わるくらいです。

しかし、生前葬では、バンドや管弦楽団を呼んだり自分史の映像作成をプロに依頼したり、ビンゴ大会を催したりと好きなことができます。それにより先ほど紹介したような金額の差が生まれます。

生前葬を行う上で注意して頂きたいのが、費用の負担割合です。一般的な葬儀であれば費用の大部分を香典によって賄うことができます。生前葬の場合は会費制もしくは無料招待が通例ですから、ほぼ自己負担となります。

ここまでこの葬儀に関する費用の相場をお伝えしてきましたが、実際のところ依頼する葬儀社によっても違います。ですので、生前葬を検討する場合は複数の業者から見積もりを取り、相場金額との差やサービス内容、評判などをしっかりと比較して下さい。なかには、実際にお亡くなりになった後の密葬とパックになっているお得な生前葬プランもあります。

5.まとめ

生前葬に関連するさまざまな情報のまとめと重要ポイントのおさらい

仏花の写真

ここまで生前葬に関する情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

自分なりの葬儀がしたい、生き直しをしたい、日頃の感謝を伝えたいという方にとって生前葬はぴったりです。ただし、生前葬を行う時はご家族はもちろん周囲への配慮が必要です。生前葬を催すかどうかで迷われている方は、とりあえずプロの専門家が在籍する葬儀社に相談してみることをお勧めします。

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