台所の蛇口交換はどうやるの?取り付け方法やポイントをご紹介します
公開日:2022.3.2 更新日:2024.4.4キッチンの蛇口は一般的に耐用年数が約10年間といわれています。そのため使い始めて10年近くになると、水漏れなどの不具合が起きる可能性があります。また、不具合の規模によっては、蛇口の交換が必要になる可能性もあります。この記事では、万が一不具合が起きたときに慌てず対応ができるように、キッチンの蛇口の交換方法と注意すべきポイントについて解説します。
キッチンの蛇口は一般的に耐用年数が約10年間といわれています。そのため使い始めて10年近くになると、水漏れなどの不具合が起きる可能性があります。また、不具合の規模によっては、蛇口の交換が必要になる可能性もあります。この記事では、万が一不具合が起きたときに慌てず対応ができるように、キッチンの蛇口の交換方法と注意すべきポイントについて解説します。
費用を抑えることを重視するならば、自分で交換してしまうのもおすすめです。しかし、自分で交換する場合はそれなりの手間がかかりますし、無事に蛇口が交換できても問題解決にならない場合もあります。一方、業者に依頼すると自分で交換するよりも費用はかかってしまいますが、プロの業者に全て任せられる安心感と、プロならではの仕上がりを期待できます。
キッチンの蛇口を自分で交換するのと、業者に依頼するのとでは、それぞれにメリットとデメリットがあります。以下ではそれぞれのメリット・デメリットをご紹介しますので参考にしてみてください。
自分で対応する場合
【メリット】
・蛇口交換の費用を抑えられる
・自分の都合で修理をはじめられる
【デメリット】
・蛇口の交換で解決しない場合は最終的に業者に頼まざるを得ない
・蛇口交換に必要な工具やパーツを自分で揃える必要がある
業者に依頼する場合
【メリット】
・蛇口交換が失敗してしまう可能性が低い
・自分で準備などをする必要がない
【デメリット】
・自分で交換するよりも修理費用が高くなる場合が多い
・業者の日程に合わせてきてもらう必要がある
料金、時間、手間など何を重視するかで最適な方法は変わってくると言えます。自分で交換する場合でも、最終的に業者に頼む必要が出てくる場合もありますので、万が一の時のために、業者はいくつかチェックしておくのがおすすめです。
蛇口の種類とサイズを正しく把握して選ぶ必要があり、もし合わない蛇口を買ってしまった場合は、お金や時間が無駄になってしまう場合もあります。ここでは、蛇口の種類とサイズのチェック方法を解説します。
業者に依頼する場合は何も言わずとも業者が自宅に合ったものを提案してくれますが、自分で交換する場合は自分で判断しなければなりません。
まずは現在使用している蛇口をよく確認してみることをおすすめします。チェックするポイントは蛇口の種類と口径です。
蛇口の種類
【台付きタイプ】
- ワンホールタイプ:天板に穴が1つあいているタイプで、1箇所のみ蛇口が固定されています。
- ツーホールタイプ:天板に穴が2つあいているタイプで、2箇所が蛇口に固定されています。別名デッキタイプとも言います。
【壁付きタイプ】
- 蛇口が壁面に埋め込まれて取り付けられているタイプです。
口径
口径とは「天板に空いている穴の大きさ」のことを指します。蛇口を選ぶ場合は口径が合っていることが絶対条件です。口径は蛇口の説明書などにも記載されています。
賃貸契約のほとんどの場合に、退去時は入居時と同じ状態に戻すという「原状回復」の義務が発生します。原状回復をしていないと退去時にトラブルになることもあるため、賃貸住宅に住んでいる場合は、管理会社や大家さんにキッチンの蛇口の交換をする旨を事前に伝え、許可を取ってからにしましょう。
蛇口の交換には一部のみを交換する方法と、蛇口全体を交換する方法がありますが、今回は蛇口全体を交換するのに必要なパーツと工具を紹介します。
・新しい蛇口
・モンキーレンチ
ボルトを締め付けるナットを回すのに使用します。
・六角レンチ
台付きのタイプの蛇口を交換する場合に必要になります。
上面施工アダプター(新しい蛇口の取り付けに使用するアダプター)のねじを回すのに使います。
・シールテープ
壁付けタイプの蛇口を交換する場合に必要になります。
蛇口と壁が接する部分の水漏れを防ぐのに使います。
・マイナスのドライバー
蛇口を交換する前に水道の元栓(止水栓)を閉めるときに使う場合があります。
・雑巾、バケツまたは洗面器
蛇口を交換する際に出る水を拭いたり、捨てたりするために使います。
上記で紹介したパーツや工具は、ホームセンターやネット通販で購入することができます。
基本的には全く違うタイプの蛇口を取り付けることは技術的に素人にはできません。ここでは、台付き(ワンホールタイプ、ツーホールタイプ)、壁付きのタイプごとに交換方法を解説します。いずれの場合でも作業中に水が吹き出ないようにするため、事前に必ず元栓(止水栓)を締めてから作業をしてください。
台付き(ワンホールタイプ)
1. 古い蛇口の配管(逆止弁まで含む)を取り外す
2. 蛇本体を固定してするためのナットを取り外す
3. 古い蛇口を引き抜く(このときゆっくりと引き抜いてください)
4. 新しい蛇口の上面施工アダプターを取り付けて穴に設置し、蛇口本体を固定する
5. 新しい蛇口の逆止弁を取り付け、給水ホースを接続する
6. 取り付け完了
7. 水が出るかを最後にチェックする
台付き(ツーホールタイプ)
1. 古い蛇口の給水管と給湯管のナット(逆止弁まで含む)をそれぞれ取り外す
2. 蛇口下部のナットを取り外す
3.給水パイプに古いパッキンが付いている場合はこれも取り外す
4. 新しい蛇口を設置して逆止弁を取り付ける
5. 新しいパッキンをはめ込み、給水管と給湯管のナットをそれぞれ締める
6. 取り付け完了
7. 水が出るかを最後にチェックする
壁付きタイプ
1. 古い蛇口のナットを外し、本体を取り外す
2. 古い蛇口の本体と配管をつないでいるクランク(取り付け脚)を取り外す
3. 新しい蛇口のクランクにシールテープを巻きつける
4. 新しい蛇口のクランクを取り付ける
5. クランクと蛇口のハンドルの位置を調整する
6. 蛇口本体を取り付ける
7. 取り付け完了
8. 水が出るかを最後にチェックする
複数の業者から見積もりをとった場合は、提案内容特にどのような蛇口に交換するかを事前にきちんと確認してから依頼するほうがいいでしょう。
「自分で蛇口の交換をしようとしたけれどうまくできなかった」「インターネットなどで説明を読んでも自分で交換する自信がない」という人もいるでしょう。また、蛇口の種類によっては対応が特殊になる可能性もあります。そういった場合は無理して自分で交換しようとせずに業者に依頼することを検討しましょう。
業者に依頼した際の費用は主に「蛇口本体の代金」と「工事代」の合計となっているのが一般的です。
蛇口本体の価格はハンドシャワーや浄水器などの機能が付いているかによって大きく開きがあります。工事代についても蛇口の種類によって異なりますが、1万円程度が相場と考えておけば間違いありません。さらに、業者によっては出張費用や古い蛇口の処分費を別に請求する場合ありますので、あらかじめ確認しておいたほうがいいでしょう。
複数の業者から見積もりをとり、比較検討してからどの業者にするか決めることをおすすめします。