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【夏は特にご注意!】キッチンの排水溝が臭い!確認ポイントや臭いの除去法などを解説

公開日:2023.8.3 更新日:2024.4.22
【夏は特にご注意!】キッチンの排水溝が臭い!確認ポイントや臭いの除去法などを解説

「なんだか部屋が臭い」「掃除をしているのに排水溝から不快な臭いがする…」
などキッチンの排水溝の臭いにお悩みではありませんか?
毎日使用するキッチンの排水溝が臭いと家事に支障がでたり、キッチンとリビングが近いお部屋ですとくつろげなかったりと、困ってしまいますよね。

この記事では、キッチンの排水溝の臭い対策について解説していきます。ポイントを抑えて、排水溝の不快な臭いとおさらばしましょう!

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1.キッチンの排水溝の構造とは?

一般的に「排水バスケット(ゴミ受け)」・「排水トラップ」・「排水ホース」の3つでできている

キッチンの排水溝の構造の絵

「排水バスケット(ゴミ受け)」は名前の通り、調理の際に出た生ゴミや食器についた食べ残りがそのまま排水溝に流れないよう受け止める役割があります。

「排水トラップ」は、排水溝の下に取り付けられた装置で水が常に溜まるように設計されており、これによって悪臭がシンクから部屋に広がるのを防ぎます。また、固形物や異物が下水管に入るのを防ぐ役割もあります。

「排水ホース」は、シンクの排水溝から廃水を外部へ排出するためのホースです。

排水溝の臭いが気になる場合、この3つのどこかにトラブルが起こっている可能性が高いです。

2.キッチンの排水溝が臭いのは汚れているから?効果的な掃除方法を解説

パーツごとの掃除方法をご紹介

キッチンの排水トラップを掃除している写真

キッチンの排水溝が臭う原因の一つは汚れです。
排水溝には食べ物の残りや油脂が付着しやすく、それらが腐敗すると不快な臭いが発生します。特にゴミ受けや排水トラップなどの部分に汚れがたまっていると悪臭の原因となります。
そのため、キッチンの排水溝の臭いを軽減するには、汚れを定期的に掃除して清潔に保つことが重要です。

以下にパーツごとの掃除方法をまとめました。

・ゴミ受け
ゴミ受け内で固形物が蓄積されると、そこで腐敗や腐食が起こり、不快な臭いの原因となることがあります。
特に食べ物の残りや油脂がゴミ受けに付着し、長時間放置されると臭いが発生しやすくなります。
ゴミ受けが汚れていたり、詰まっている場合には、その中にたまった汚れや食べ物の残りが臭いの原因となる可能性が高いので、ゴミ受けの定期的な清掃や掃除が重要です。

≪掃除方法≫
1.排水溝の蓋とゴミ受けを外します。
2.蓋を台所用洗剤とスポンジを使って洗浄します。
3.ゴミ受けの汚れは油汚れと水アカの混在が見られる場合があるため、重曹とクエン酸の両方を使用し、歯ブラシを使って丁寧にこすり落とします。
4.水で洗い流して完了です。

・排水トラップ
排水トラップは、水を常に溜めておくことで悪臭を防ぐ役割がありますが、長期間使用されたり、食べ物の残りや油脂が付着して腐敗したりすることで、臭いの原因になることがあります。
特に食べ物の残りや油脂などがトラップ内に詰まると、臭いが強くなることがあります。

≪掃除方法≫
1.まずはゴミ受けの下にある椀トラップを左に回して外します。
椀トラップとは、ゴミ受けの下についているお椀型の被せ物のことで、これが蓋になって排水溝から悪臭や害虫の侵入を防いでいます。
2.取り外した椀トラップに食器用洗剤を付けて歯ブラシなどでこすり洗いします。
3.排水トラップ全体も同じく洗剤と歯ブラシで綺麗にしましょう。
4.洗剤を水で流したら完了です。

・排水ホース
排水ホース内に食べ物の残りや油脂が付着して腐敗することでも臭いの原因となります。

≪掃除方法≫
1.台所用洗剤や重曹を用意します。
2. シンクの排水溝から水を流し、ホース内の汚れを一部除去します。
3. 台所用洗剤や重曹を少量の温水と混ぜて洗浄液を作ります。その洗浄液をシンクの排水口からホース内に注入します。
4.ホースを軽く曲げたり、揺れ動かすことで汚れを落とします。
5.ホース内部にブラシを挿入し、汚れをこすり落とすことで掃除効果を高めます。
6.ホース内の洗浄液と汚れを洗い流すために、シンクから水を流しながらホース内部を洗浄します。
7.ホース内部を再度確認して、汚れや異物が残っていないことを確認して完了です。

市販の排水パイプクリーナーを使用する場合は、説明書に書いてある通りに掃除を行ってください。

また、排水ホースを外してつけ置き洗いすると、より徹底的なお掃除が可能です。
ただし、ホースの取り外しや取り付けは少し難しい作業です。さらに、排水ホースの扱いが難しいことも考慮してください。もし難しいように感じたら、プロに相談することをおすすめします。

3.キッチンの排水溝を掃除したのに臭い?!すぐに試せる対処法を解説

掃除をしても臭う場合は、椀トラップの取り付けや封水の水量を確認しよう

臭いがするキッチンの排水口の写真

キレイに掃除をしているにも関わらず、排水溝の臭いが気になる場合、まずは以下に当てはまらないかをチェックしてみてください。

・椀トラップが正しく設置されていない、故障している
椀トラップが正しく取り付けられていないと排水溝から嫌な臭いが漂ってくる原因となります。

椀トラップは左に回すと外れ、右に回すとロックできる仕組みです。しっかりとロックされているか、外れたり緩んだりしていないかを確認してください。

もし破損などが見られる場合はすぐに交換しましょう。椀トラップは、ホームセンター等で購入が可能で、自分でも取り付けられます。ただし、賃貸の場合は管理会社の許可がいる場合があるのでご注意ください。

・排水トラップの封水が不足している
排水トラップの封水とは、排水トラップ内に常に溜まっている水のことを指します。
排水トラップはU字形またはS字形の曲がりを持つ部品で、水の流れを一時的に止めることで、悪臭やガスの逆流を防止します。
そのため排水トラップ内には常に水が溜まっていることがとても重要です。

ただ、この封水は、排水トラップが使用されない期間があったり、排水が長期間使用されなかった場合、蒸発してしまいます。
気温の上昇する夏は特に蒸発による封水不足が起こりやすいので注意が必要です。

また、食材のカスや油などが排水トラップ内に詰まることで、封水の量が減ってしまうケースも。

もし排水溝に毎日水を流しているのに、排水トラップに封水がない場合は、排水トラップが損傷している可能性や、排水管のつまりなどによる水の引き込みが発生している可能性が考えられます。

封水に水を足す方法としては、椀トラップをはずしと排水溝の中央にパイプが見えるので、その中に水を注ぎましょう。

それでも水がすぐなくなるようであれば排水トラップの損傷が疑われるため、お近くの水道事業者に相談してください。排水トラップにつまりが発生している場合も同様に相談するのが賢明です。

・排水ホースと塩ビ管の間に隙間ができている
排水溝の臭いの発生源として、排水トラップの下にあるホースと塩ビ管の接続部に隙間が生じているケースがあります。
排水トラップの下には排水ホースがあり、その下には塩ビ管がつながっています。接続部に隙間があると、塩ビ管内の悪臭が漏れ出し、不快な臭いが発生します。

隙間の有無を確認するには、排水ホースが床面に入る部分の排水カバーを取り外し、その下にある排水ホースと塩ビ管の接続部を見てみましょう。

もし隙間があるようであれば、ホームセンターやネット通販などで購入可能な「防臭ゴム」や「防臭キャップ」、「パテ」などを使って隙間を埋めましょう。

「防臭ゴム」や「防臭キャップ」を利用する際は、排水ホースを塩ビ管から抜いて作業する必要があります。その際は排水ホースの中の水を抜くことを忘れずに。
また、「パテ」はこね方が甘いときちんと隙間に埋め込むことができないので、こちらも注意してください。
もし自分での作業に自信がない場合は、お近くの水道事業者に相談してみましょう。

4.それでも臭い場合は、排水枡に原因があるかも…

排水枡は定期的に掃除しよう

屋外にある排水枡の写真

排水枡は、キッチンやトイレ、お風呂などの排水からゴミや排泄物、油分、雨水に含まれる泥などを除去するために使用される排水装置の一つです。
排水を一時的に枡の中に貯めて、その中に含まれる油脂成分を上部に浮かせ、重い食材のカスやゴミを下に蓄積させる仕組みです。これにより、汚水だけが排水管へと流れていきますような構造になっています。

この排水枡にゴミや汚れがまると、腐敗して悪臭が発生します。 特に、キッチンの排水マスには食べ物の残りや油脂が発生しやすいため、強い臭いが発生することがあります。

また、キッチンから流れ込む油脂や食べ物の残り、ゴミなどをそのままにしておくと排水枡がつまってしまいます。そうなると、汚水があふれて逆流してしまい、排水溝を通じて汚水の臭いが上がってくる恐れがあります。

これらの問題を防ぐためには、定期的に排水枡を清掃しゴミ、汚れを取り除くことが重要です。
排水枡の掃除手順は以下になります。

1.蓋を取り外す
排水枡の蓋は通常取り外し可能なので、 蓋を優しく持ち上げて外しましょう。

2.ゴミや汚れを取り除く
蓋を外したら、排水枡内のゴミや汚れを取り除きます。付着した汚れはブラシや掃除道具を使って解消しましょう。

3.蓋を元に戻す
排水枡内の清掃が終わったら、蓋を元に戻します。しっかりと蓋が閉まっているかを確認してください。

ただし、排水枡の設置場場所によっては自分での清掃が難しいことがあるので、その場合は水道工事事業者に依頼することも考えてください。
また、屋外に設置されている排水枡は、土砂や泥水、木の枝などの異物が流れ込むケースもあります。その場合も、自分で除去するにはかなりの負担がかかるため、水道工事事業者へ相談することをおすすめします。

5.キッチンの排水溝の臭いを予防するには

キッチンの排水溝を清潔に保つために、毎日意識して心がけるべきこと

キッチンのシンクを掃除している写真

・ゴミ受けにネットを使う
小さな食材カスなどは、ゴミ受けの隙間から流れ出てしまう事があるので、ゴミ受けには必ずネットを付けておきましょう。
また、ゴミ受けネットは最低でも2~3日1回は交換することをおすすめします。

・油脂や食べカスはそのまま流さない
洗い物をする前にフライパンや皿などについた油分を拭き取ってから洗うなどして、なるべく油を流さないようにしましょう。

・一日の終わりに排水溝にお湯を流す
お湯は油脂や食べ物の残りなどを溶かす効果があるので、定期的にお湯を流すことで排水溝の汚れを洗い流すことができます。
特に、キッチンの排水溝は油脂が付着しやすいため、お湯を流すことで油汚れを除去し、臭いの発生を抑えることにつながります。

使用するお湯は温度が高すぎると、シンクや排水経路を傷めてしまう恐れがあるため、60度以下のお湯を使用するようにしてください。

また、定期的に市販のパイプクリーナーを使用して排水経路の洗浄を行いましょう。つまりがひどくなると効果を発揮しなくなるため、継続的に利用することをおすすめします。

・こまめに清掃を行う
毎日、シンクや排水溝をこまめに掃除しましょう。 汚れが蓄積する前に掃除をして、清潔な状態をキープすることで臭いを予防します。

・古くなって汚れがなかなか取れないパーツは新しいものへ交換する
ゴミ受けや排水トラップ、排水ホースなどに頑固な汚れや破損が見られる場合は、新しい部品に交換することが必要になります。
最新の排水トラップやゴミ受けは、汚れが付きにくく掃除がしやすい工夫がされているものもあるので、交換することで日常の掃除が楽になるかもしれません。
ただし、賃貸の場合は大家さんや管理会社の許可が必要になる場合があるのでご注意ください。

このように排水溝の清掃をきちんと行っていても、キッチンの排水溝の臭い問題は発生することがあります。
自分で色々試しても問題が解決しない場合は、お近くの水道修理事業者に相談してみることをおすすめします。プロによる専門知識や技術を借りることで、問題がすぐに解決するかもしれません。

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